離婚に苦しむ人へ

今、苦しんでいるあなたに寄り添って。

みんな別の道です

2013-04-29 09:50:50 | 日記
今日はいつもと違い、
少し、哲学的なお話にしましょう。

離婚という大きなライフイベントは、
人生を揺るがすことであると同時に、
これ以上ない学びの機会でもある。

辛さを望む人はいないだろうが、
そうなったら、なったで、学ばなければ
辛いだけになってしまう。

だから、この辛さを経験したならば、
そうでない人よりも、よりよく生きたくはないでしょうか?
自分のための人生を。

大きな喪失体験をした人は、
人生、生きること、死、そういう人間としての根本的なことを
より深く考えるようになる。考えざるをえなくなる。

なぜなら、今まで安全だと考えていた人生が
そうではないのだと、強制的に気づかされるから。
自分が想っていたような人生は幻であり、
何一つとして保障されていないのだということに
気づかされるのです。

「人生とは、
 他人と比較できるものではない。」

たくさんの人がそう言いますが、

そのことを理解することと、実践することは
大きな違いがあるし、実践するのは、とても困難なことです。

自分と全く同じ誕生日の時間に
全く同じ遺伝子の人間は生まれていないですよね。

家族、会社の人、友人、すべては違う人生のはじまり。

たしかに、同じ空間で、同じ仕事をしたり、楽しんだりしているけれど、
人間とは、一人で生まれて、一人でこの世を去っていくもの。
それは間違いないこと。見守ってくれるかどうかはあっても、
息をひきとる瞬間は、やはり一人で立ち向かうしかない。
誰も交代できない。

生れるときも、死ぬときも、自分ではどうしようもない。
お金も地位も、何も役には立たない。

私たちは、本当の死というものも知らない。
知っているのは、臨死体験談や、自分以外の死であって、
ほんとうはどうなのかを知らないし、
どうしてそれを恐れるのかも、本質的にはわからない。

心理学的には、恐怖というのは、明確な対象があるもので、
死のように、なんとなくわらかないものについては、
「不安」という言葉のほうが適切かもしれません。


そのことを虚しいと捉えるか、
だからこそ、
どんなことをしても良いし、アリなのだと捉えるかは
その人の認知の問題。

虚しい、虚しいと言っても、
なにひとつ変化はしない。

人生には、誰かと、併走することも、交わることも、すれ違うことも
たくさんある。

たとえ、パートナーと、同じ方向を向いて、
同じ道を歩んでいるように思えても、
レールは二本ある。
同じレールを歩くことはできない。
長く続くこともあれば、途中で別の方向へ向かうこともある。

自分の人生の終着点を、だれ一人として、知って生きている人はいない。

だから、今を後悔のないように生きるだけ。
結局は、それしかできないということに、気づくのです。


ゲシュタルト療法のパールズという方の有名な詩を掲載します。
カウンセリングを学ぶ人で知らない人はいませんし、
生きることの本質的な深い意味が込められています。
都度、自分の心に違う形で響くのです。
そのときの自分の心の状態によって、得られる気づきは異なると思います。

私もはじめて知ったときは、とても冷たい印象でしたが、
何度も、聞くうちに、その本質的な部分がわかってきました。
深く、腑に落ちるまで味わいました。

そして、私なりに、理解しているつもりです。
もちろん、正解はないのですよ。


<ゲシュタルトの祈り>

私は私のことをします。

ですから、

あなたはあなたのことをして下さい。

私は、あなたの期待に添うために

生きているのではありません。

そして、あなたもまた、

私の期待に添うために生きているのではありません。

あなたはあなた、私は私です。

私たちの心が、

たまたま触れ合うことがあったのなら、

どんなに素敵なことでしょう。

でも、もしも心が通わなかったとしても、

それはそれで仕方のないこと。

(私とあなたは、独立した別の存在なのですから)

***********
Frederick Perls
フレデリック・パールズ
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なんでもあり

2013-04-24 01:00:00 | 日記
こんばんわ。

さて、

多くの人が、

あるべき自分と、そうでない自分を比較してしまう。

もちろん、

それがモチベーションになり、努力の源になることもある。

だけど、

辛い状況で、比較して、そんなことばかりしていると

もっと落ち込んでしまう。

少しくらいがんばってみたって、

辛い状況で、ボロボロなのだから、うまくもいかない。

そしたら、もっと落ち込んでしまう。。。

少し冷静に考えれば、当然だけど

辛いのだから、冷静じゃなくて当たり前で

そのことになかなか気づけない。

いっそのこと、

もうなんでもありなのだと、開き直ることも重要。

眠れなくても、

食事ができなくても、

仕事なんか当然できない。

服装も、髪型も整えなくて当たり前。

テレビなんて、興味ないし、

他人のことにも、興味がない。

というか、他人なんかどうでもいい。

電車なんか乗れないし、

スーパーに行くなんてできない。

とにかく、

毎日、毎日、不安で、恐くて、

漠然とした大きな不安に覆われて、

先が見えない怖さにおびえて、

不安で、電気を消して寝ることもできない。

アルコールをあびるほど飲んでしまう1か月。

とにかくあれこれと、お金を使ってしまう。


今、ここに書いたようなこと、、、

すべてあなた自身の責任じゃないんですよ!

べつに、あなたがだらしないわけでも、弱いのでもない。

すべては、離婚という喪失体験が引き起こす

一時的な症状なんです。

もちろん、元気で客観的にずっとそうだったのなら別だけど、

少なくとも、今そうなのは、喪失体験のせいです。

カウンセラーの専門書には、ぜんぶ書いてあるんです。

教科書に書いてあるくらいだから、

至ってふつうのこと。統計とった結果なんだから。

そして、よく覚えておいてくださいね。

「一時的な症状」

と書きましたね。先ほど。

そう、永遠には続きません。

必ず変化していきます。

だから、自分を責めたり、厳しくするのではなく、

「しょうがないか。。。」

それくらいの気持ちでいること。

離婚はしんどい。

しんどくないなら、こんなに多くの人が苦しまないでしょう?

そう、しんどい状況なんだから、

しんどくて当たり前です。

それを否定しても始まりません。

身体がズタズタに切られて、骨折しているのに

痛くありません!!ってはずはありませんよね?
当然、激痛ですよね。

それと同じこと。

心が完全に骨折しているわけ。

だから痛くて当然、しんどくて当然。

骨折したら、ギブスしながらゆっくり治すでしょう?

心も同じ。

折れたら、ゆっくり時間かけていくしかない。

一呼吸して。
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自分に話しかける。

2013-04-20 09:30:58 | 日記
悲しみの中や、苦しみの中にいると、

どうしても自分の状態、状況がわからなくなります。

混乱してしまいます。

離婚という大きな喪失体験があるのですから、
当然のことです。

そんな状況で自分を保てる人などそう多くはありません。

一見すると、他人からそう見えても

心の中はボロボロだったりするものです。

もちろん、絶望の底にあるときにはできませんが、

少しずつ日常生活ができるようになり、

多少なりとも心が落ち着いてきたときに、

自分の心の中にある想いを解放してあげてほしいのです。

日常生活を何とか保つだけで精いっぱいのはずですから、
ある意味で、感情が揺れる部分については
できる限り心の奥底に閉じ込めて抑えてきているはず。

そうでなければ立つことすらしんどいのですから。

だけど、ずっとそんな状態では、感情の抑圧がたまる一方ですから、
たまには吐き出すことが重要なんです。

************

「自分でもう一人の自分自身に声をかけてあげるのです。」

落ち着いた部屋で、自分だけの空間で、少し照明は落として、
でも真っ暗ではなく。または間接照明で。

落ち着いた好きな音楽をかけてもいいでしょう。

自分の少し目線の先、50センチ程度のところに、手が触れるくらいのところに
自分自身をイメージしてみます。

椅子があれば、椅子に座っている自分をイメージしてもいいでしょう。
クッションでも、何か目印がある方がイメージしやすいかもしれません。

そこにいるイメージしたあなたは、
どんな服装ですか?色は?表情は?顔色は?
できるだけ具体的に、ありありとイメージしてみてください。

そして、そのイメージした自分自身に
あなたが声をかけてあげてください。

もっとも大切な親友であり、愛する恋人であり、信頼できる相手のように
椅子に座るあなたに対して、やさしく、そっと声をかけてあげてください。

「だいじょうぶ?」

「つらかったね。」

「よくがんばったね。」

「ほんとうに、ひとりで耐えてきたね。」

何でもいいですよ。

心に思いつくままに、思考を優位に働かせずに、
ありのままに声に出してください。

とにかく、こう考えてはダメだとか、いけないとか、
こうあるべきだということではなくて、
ほんとうに心に思いつくままに。

そして、そのイメージしているあなたを抱きしめたり、
肩に手をあててあげてみてください。

そして、また何か声をかけてあげてください。

「しんどいね・・・。」

「誰も理解してくれなくて、寂しいね。。。」

「混乱して、どうしてよいのかわからないよね・・・。」

椅子に座っているあなたはどんなことを話したいのでしょうか。

どんな気持ちなんでしょうか。

ゆっくり丁寧に聞いてあげてください。

涙が出たら、そのままでいいのです。

************

離婚したとき、周囲の人からは、いつまで引きずっているのか?

もっと新しいことに。。

早く新しい相手を。。。

あんなひどい相手なんか忘れて。。

多くの場合に、自分の心の中とは全然違うことを

周囲の人たちはあなたに言います。

誰も自分のことを理解してくれないし、

ただでさえ辛い状況で、さらに孤独感、不信感を強めることになります。

でも、あなたのことをほんとうに理解して、

あなたを一番大切にできるのは、やはりあなた自身なのです。

だから、こういうイメージワークで、

あなたの自分自身の心の声を聞いてあげてほしいのです。

ふとした言葉が出てくるかもしれません。

涙があふれるかもしれません。

それはそれで、とても良いものです。

涙を流すことは、生理学的にもストレスを緩和することがわかっています。

ちなみに、このワークは、

ゲシュタルト療法のエンプティーチェアというカウンセリング技法の一部で、
非常によく使われるものです。

ぜひ、自分で自分にやさしくする。

覚えておいてほしいと思います。

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まずは身体を整えてください

2013-04-14 23:22:28 | 日記
こんばんわ。

今日は少し身体についてお話します。

妻と死別した男性は

心臓系の疾患で亡くなる確率がかなり高くなることが
知られています。

つまりストレスが心臓を直撃しているのです。

強いストレス状態にあると
免疫力が低下して、風邪だけでなく
重大な疾患にかかりやすいのです。

身体が悪いと心が落ち込みますよね。

心にストレスがあると、やはり身体に負荷がかかります。

鳥と卵でどちらが先かという議論になってしまいますが、

少なくとも、身体が整ってくると

心も自然に良い方向へ向かいます。

「水をよく飲んでください」

人間の免疫力というのは、ある一定以上の水分量があることで
しっかり機能してくれます。

離婚すると、ストレスな状態のために

アルコールを飲んだり、コーヒーをがぶ飲みしたり。。

余計に利尿作用で脱水状態です。
だから、意識的に、ただの水をたくさん補給してほしいのです。

食事が十分でなければ、脳への栄養素も不足して
思考や判断力が低下します。

心に十分な対策を、短期間でするのは難しいので、
まずは、あなたの体調を整えてください。

身体の健康なバランスを取り戻すと、
自分の中のバランス感覚、コントロール感覚が戻ってきます。

それに連動して、心の状態も良くなってきます。

ぜひ、あなたの身体を意識的に水を飲んで、お散歩くらいしてみて

整えることが大切です。

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無理に何かをしない

2013-04-11 00:01:00 | 日記
こんばんわ。

まじめな人に多いのですが、

離婚直後で動けないようなときには

何もできないでしょうけれど、

少しだけ力がわいてくると、

何とか元の自分を取り戻そうとして

がんばる。

まじめな人ほど、歯をくいしばる。

でも、心も身体も、そんなに簡単には回復しないし、

まずは、自分にご褒美をあげてください。

辛いときに、自分に厳しくするのではなく、

一番の理解者である自分で、自分自身を労わってください。

あなたを非難したり、否定したり、

修正を求めたりするのは、

もう十分に周囲の人たちがしてきたでしょう?

あなた自身、ひとりくらいは、

あなたの自分の味方をしてあげませんか?

甘やかすわけでも、なんでもない。。。

そして、この離婚という

辛い現実の中で、

本当の自分の気持ちを知っているのは

あなた自身なんですから。

あなたまで、自分を攻撃することはない。

立ち直る過程で、ゆっくりと

客観的に見ていけばよいのであって、

そこまで急ぐこともない。

このブログを読んで下さるような方は、

無理しなくても、いずれちゃんと、自分を見つめる機会がくる。

自分で自分にやさしくしてあげよう。

他の誰でもない、

生れたときから、ずっと一緒のあなた自身で。
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想像してみてください

2013-04-06 00:01:00 | 日記
今日は少し変なことを言います。

ちょっとだけで良いので、
想像することに、お付き合いいただけますかね?


もし、あなたの人生において、

良いことも、悪いことも、

好きな人も、憎い人も、

すべては人生の中で、あなたが成長するための出来事で、

学ぶためのプロセスで、

よく人生は学校だとか、卒業だとかいうように、

すべては自分で決めて生まれてきた。。。

のようなことが本当だとしたら。。

あなたが人生で関わる重要な人々は、

もともと同じ魂の仲間だとして、

良い人の役や、悪い人の役・・・というように
役割分担してくれていた。。

肉体が滅んだら、みんなで魂が笑顔で再会というような。。。

また、良質のスピリチュアル本にあるように、

死を迎えたとき、

身体から離れたあなたの魂が、

あなたが選択可能であった人生のすべてのパターンを見せてくれるとしたら。

あなたが選択できたのにしなかった別の人生です。


さて、くだらないと思うなら、それでも良いでしょう。

本当かどうかなどは、永遠に死ぬまでわからないのですから。


もし、上に書いたようなことは全て本当だったら、

今、あなたの人生で苦悩していることは、
どこがどれくらい問題でしょうか?

また、何を後悔するでしょうか?

逆に、もしすべて嘘であったら、どうでしょうか?

それがわかるのは、あなたが少なくとも、肉体的な死を迎えた後です。
それが、何か問題になるでしょうか?
少なくとも、信じた場合には、救われることの方が多いかもしれませんからね。

宗教も同じですし、無宗教でも同じです。
そもそも宗教は人間が考えたものでしょう?

すべては、あなた自身がこの今という現実を

どういう価値観で生きたいのか?というだけのことです。

肉体的に死んだあとは、魂が存在しようとも、輪廻転生しようとも
完全な無になるとも、どうなろうとも、
もはや、今のあなたという存在ではないのですから、
そのことで問題にはならないのです。

あなたの今の現実がすべての価値を決めているわけではないこと。

あなたの今の感情が、ほんとうの意味で何を意味しているのか?

辛いときは、辛くていいし、泣けばいい。悲しめばいい。

だけど、少し余裕があるときに、

上のようなことを、真剣に考えてみてください。

信じろ!とか、信じるな!とかではなく、

あなたがこれまでそうだと確信していた人生とは
そもそもどういうものなのか?ということです。

多くの人が必死に守ろうとしている世間体や、習慣とは、時間やお金、
その他すべてのことは、あなたにとって何なのか?

一度、真剣に考えて混乱してみた方がいいのです。

そこから、あなたなりの答え、つまりこの人生という得たいの知れない

なぜか気づいたら、生まれて呼吸して、

無条件に受け入れざるを得なかったものを

本当の意味でどう生きたいのか?

そこに到達したとき、見えてくるものがあるはずです。

それは個人で違うでしょうし、正解など誰にもわかりません。

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辛いことは、そのままでいい

2013-04-02 01:00:00 | 日記
こんばんわ。

多くの方は、

辛いとき、

それを辛くないようにしようとする。

悲しいとき、

悲しみから離れようとする。

でも、

それは無理なことだ。

なぜなら、

辛いことも、悲しいことも

それなりの理由があるのだから、

感情だけを切り離そうとしたって、

無理なことなのだ。

だから、根本的にそのような対処は間違っている。

辛いなら、その辛さを

悲しいなら、その悲しみを

とことん、味わうしかない。

その自分の感情を無かったことにするのでも

感じないように誤魔化すのでもなく、

「私は、今、とても辛い」

「私は、今、とても悲しい」

「絶望している・・・」

そう認めてしまう。

ここからスタートなのだ。

人間というのは不思議なもので、

否定したり、目を背けると余計に気になり、囚われる。

誰でも経験があると思うが、

○○がほしい!と一度考えだすと、

いつまでもそのことが気にならないだろうか?

○○が食べたい。そう思ったら、

その食材のイメージが頭から離れなくなる。どうしても食べたくなる。

実は、感情というのは、

認めてしまえば、それ以上大きくならない。

「悲しい」 そう認めてしまうと、

そうなのだから、それ以上はない。
発展しようがないのだ。
ある意味で、開きなおりとも言える。

今、自分が感じている感情を

認めよう。

どんなものでも、オッケーだ。

こうでなければならないものなど存在しない。

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