やり過ごす

苦しいときに、

乗り越えよう

立ち直ろう

そんなふうに思っても

なかなかそうはできないから、

そのことに落ち込んで

自己否定になったりする。

かっこよくなくて良いし、

見本にならなくても良いし、

人に話せないようでも良いし、

何でも良いから、

やり過ごす。

本当に辛いとき、それで良いのではないだろうか。

いや、それしかできないのではないか。

やり過ごす。

それで十分ではないだろうか。

酒を飲もうが、

買い物に依存しようが、

引きこもろうが、

合コンに行こうが、

深夜に手当たり次第に友人に電話しても、

とにかく、何をしても

やり過ごせるかどうか、

それで良いのではないだろうか。

迷惑かけた友人には、

後日、謝ろう。

離れれていく人がいたら仕方ない。その程度の関係。

苦しいとき。

今でも私は、「やり過ごす」を心がけている。

今日も一日をやり過ごそう。

元に戻るのではない

離婚して、独りになって悲しみに暮れていると

なんとかして復縁できないだろうかとか、

再婚して、再び、元の人生の軌道に戻したいとか

人間関係でも、仕事でも、趣味でも

かつて自分が幸せに感じていた

人生が順調だと感じていた

周囲や世間と同じような人生を歩んでいたときの

その時代に戻りたいと多くの人が思う。

離婚なんてなかったかのように、

そんなことははじめからなかったかのように

自分の人生を、もともと描いていた軌道に戻したいと。

でもいつも言うように、

起きたことは戻らないし、過去は変えられない。

もしその過去に意味を与えるとしたら、

自分の望まない事実をどうとらえるのか

そのことによってのみしか、前に進めない。

だから元に戻ろうとする行為、想い自体が苦しいものになる。

幸いにも復縁できたら良いのかもしれないし、

そういう方もいる。

だが、たいていはそれはかなわないとしたら、

苦しむだけ苦しんで、しかもそこに止まってしまう。

この苦しみに耐えている時間は、

過去の想い描いた人生に戻るのではなく、

変化して、自分の人生を再構築する時間にするほうが、

同じ苦しみでもまだマシに思えてくる。

元に戻ろうとするのを手放して、

「変化」すると覚悟を決めたとき、

これまでと同じだけの苦しみや悲しみが、

未来へ通じる前向きな苦しみに思えてくるかもしれない。

理由がわからない

離婚で苦しいことのひとつに

目に見えない、明確な理由もわからない

漠然とした不安があるのではないでしょうか。

朝や夜に、独りきりの時間に

突然、胸騒ぎがしたり、ざわざわした感じや

胸が締め付けられたり、呼吸が浅くなったりと

人それぞれでいろいろあるかもしれません。

これが不安の要因だというのがわからないけれども

慢性的に、または突然襲ってくる不安。

一番苦しいときは、仕事に行っても、会議中でも

デスクワークしていても、お昼を食べていても

突然不安に襲われて、どうにもならなくなって

トイレに駆け込むことも度々ありました。

そんな状態だから、人前にいるのが辛いし、

周囲にわからないように、自分の感情の起伏を抑えるのが大変でした。

当然、人付き合いは最低限になります。

飲み会なんて楽しめるはずもないし、そもそも家族や子供の話がたくさん出る場ですから、

できる限り断ってました。

ただこれもある程度の時間とともに頻度も減ってきて

少しずつ大丈夫になってきます。

とはいえ、想い出の場所や物に触れた瞬間に、涙が噴き出すかもしれません。

そんなときは落ち着いて、深呼吸して

涙が出たら否定せずに、流せばいいのです。

以前も書いていますが、

過去に読んだ本にあった言葉で、今でも心に刻んでいるものがあります。

雨が降ったら、傘をさせばいい。

暗闇なら、灯りをともせばいい。

何かあったときに、それがなかったことにしたり、

見ないようにしたり、否定したり、抵抗するのではなくて、

落ち着いて対処すればよいだけなのです。

梅雨が続いて、気持ちも晴れない日が続きますが、

災害までなると違いますが、

雨なら傘をさせばいいし、濡れたら着替えて乾かせばいい。

そんなふうに考え方を少しだけ変えてみると

ふっと気持ちが楽になるときがあるかもしれません。

グリーフの難しさ

時期を見て、ある頻度では書いておりますが、
コメントの相互コメントは控えていただいております。

以前は解放していて、また私もおひとりずつにコメントしておりましたが、
おひとりずつへのコメントが時間的にも難しいのと、
苦しみにあるときに、私の不手際やミスで、あなたのコメントをスルーして
しまった場合に、受けるダメージは、普通の状態とは異なり
とても大きなショックとなりうるからです。

カウンセラーの私でもコメントには細心の注意が必要であり、
それだけグリーフの状態の方への言葉というのは難しいものです。
実際に、何度も書き直したり、何時間も考えて発する言葉もあるのです。

それはおそらく、あなたの周囲の言葉と比較すればわかるかと思います。
何気ない一言で、どれだけ傷つくか。
そして何気ない一言で、方向転換してしまうか。

また浅いというか、常識的というか、そんな言葉にも傷つきます。

テレビでもやりますが、集団自殺の事件があります。
お互いに知らない人が掲示板などで知り合って、そういう流れになってしまう。
集団心理はとても難しく、時に予期せぬ方向へ走ります。
別にだれも悪気はないのですが、集まるとそういうことも起きます。

グリーフの状態では、ふつうの精神状態ではないですから、
いつも言うように、大きな決断をしないことや、方針を決めないことが一番で、
そんな状況で、他人への言葉、共感、同情、アドバイスでも、
不用意に相手を傷付けたり、ミスリードする危険性があります。

私も当時、そう感じていましたが、
同じ離婚を経験して、苦しみにある人と知り合えたらどんなに良いだろうとか、
共感できるのではないかとか。

そして少し自分に余裕ができると、自分の体験をもとに、
苦しんでいる人に伝えたくなる想いが出て来たり。

以前にも書いていますが、
カウンセリングのトレーニングをして、
さらにグリーフを学んでも、不適切だったり、失敗した発言というのはあるものです。

そしてその言葉を受け取る側は平常心とは程遠いのです。

だから、ほんとうに難しいのです。

一方で、いつも読んでくれている方や
同じかどうかは別にしても、離婚の苦しみに耐えている人と
心の支えを感じたい。
そんな気持ちはもちろん理解しています。

私にはそんなスキルはありませんが、
第一線での経験や知識、スキルのある方もおられるでしょう。
このブログとは別でも構わないし、
こんなふうにしたらよいのではないか、もっとたくさんの苦しむ方を救えるのではないかというご意見があれば、
いただければ、私自身も一緒に考えていきたいと思います。

今日もあなたの苦しみが少しでも和らげば。

一日おつかれさまでした。
少しでも眠れますように。

周囲に流されない

今、目まぐるしく世の中が変化していますね。

生活環境はもちろん、

仕事でもテレワークを導入する会社が増えたり、

一方で、解雇が増えている状況。

パートや派遣社員にはさらに辛い状況。

デパート、スーパーも、居酒屋も、以前とは違う。

でも、離婚で苦しむ今は、

そんなことどうでもいい。

自分のこと、相手のこと、これからのこと。

まずはそれが最優先の悩みだし、苦しみではないだろうか。

世間の課題や問題と、自分自身の問題は異なるだろう。

全くと言ってよいほどに、違うかもしれない。

そこで、あなたの悩みにだけ、悩もうと言いたい。

きっと気づかないうちに、世間の悩みまで受けている。

周囲で幸せに生活していて、家族がいて、子供がいて、

仕事があって、そんな人たちの悩みと

今、離婚の苦しみのなかで、相談も、愚痴も言えずに独りで

耐えているあなたの悩みは違うはず。

悩みまで、苦しみまで世間に合わせる必要なんてない。

意味がない。

世の中がどうだろうと、周囲がどうだろうと、

あなたの苦しみが今のあなたの一番つらい部分なのだから、

そこだけでいい。

自分の苦しみだけで十分。

今は、あなたの苦しみにだけ耐えていこう。

世の中の流れは無視する

７月に入り、感じたことがある。

令和２年が始まったときには、

誰も予想すらしなかった世界的な状況になった。

３月から自粛が始まり、気づけば７月、一年の半分以上が終わった。

多くの人の収入は激減し、日々の生活すらできない人が世界中にいる。

そして、高齢な両親、いや自分自身も何かのタイミングで感染し、

命を突然失うリスクすらある。

実際に、芸能人も亡くなったし、死亡者の数だけ、いやその家族の数だけ悲しみがある。

だが、こんな状況でも、政治家は秋の解散、総選挙などと世間とのズレも感じないまま

ボーナスも全額支給の状態である。

そして、離婚で苦しんでいるあなたは、

そんなことすらどうでもいいと思うかもしれない。

苦しみにもがくとき、いつになく混乱している世の中に付き合うと

もう身も心もついていけない。

余計に消耗する。

だから、世間の混乱とは距離を置いて、自分の分だけにしてはどうだろう。

自分の苦悩だけでも大変なのに、世間の混乱や要請、そんなことに振り回されると

もうわけがわからない。

だからこんな時は、自分のことだけに集中しよう。

少なくとも、あなたの苦悩はあなたしか引き受けられない。

もうそれだけに対処すれば十分だ。

なんだか、どこに向かうのだかわからない、将来への不安もなくならない、

第2波だとか、オリンピックだとか、予測のできないことは無視して、

自分のことだけに集中しよう。

それ以外をシャットアウトして良いのではないか。

これ以上、頭を悩ますこともない。

人間は一度にいろいろなことに対応できない。

世の中から自分を隔離することは、リスクもあるが、

この混乱した世の中に付き合うことは不要ではないだろうか。