人間力とは

えらそうなことを言うつもりはありません。

ただ離婚のとき、ふと思ったことがあります。

人というのは、

自分が調子良いときや、幸せなときは、

多くの人が、他人にも優しいし、思いやることができます。

ある意味で、それはふつうです。

ただ。。。

自分がつらいとき、苦しいとき、

そんなときに、相手や周囲にどういう態度をできるか？

これがその人の人間力です。

以前、離婚の品格　ということを書きましたが、

人として、どう振る舞うべきなのか？ということです。

法律にのっとればよいとか、

スジが通るとか、

そういうことではなく、

自分自身の生き方として、どうあるべきか？ということです。

他人がどういっても、

法律がどうであっても、

自分にだけは嘘はつけないのです。

今は誤魔化せても、長い人生で必ずツケが戻ります。

自分がもっとも辛いときに、

どういう態度で生きることができるのか、

ある意味で自分という人間を十分に観察でき、知ることができる瞬間です。

一時的には間違いや、失敗、後悔もあるでしょう。

でも、どこを目指していくのか？ということは

人生の方向性なのですから、とても大切なことだと思うのです。

どう毎日を過ごすのか

こんばんわ。

どうしても辛い日々のときに

覚えてはいないですが、何かの本で読んで
心に残る言葉があります。
記憶なので正確ではないですが、意味としては、

「今日というあなたの一日は、
　末期の病の人が、願ってやまない一日である」

そして、本も出ていましたが、
バレーボール女子の日本代表であった１９歳の女性が
残した言葉。２０歳を迎えることができなかった彼女の想い。


「そんなにいらない命なら、私にください。」


今日という一日を生きることのできなかった人が

世界中、日本にも多くいます。

半日でもいいから、長く行きたいと願っている人がいます。

あと一日あれば。。。そういう想いもあるでしょう。


そして、このことは、私自身にも当てはまります。

私は今は特に生きるのに不自由はありません。

おそらく、たいていの場合なら明日はあるでしょう。

でも、私が高齢となり、死を前にして

やはり生きたいと願う一日であろうことは容易に想像できます。

今日一日を何となく、やりすごすこともできるし、

精一杯の力で生きることもできる。

絶望の淵で、もう生きることなどどうでもいい。。。

希望などないし、自分の人生に絶望した。。。

そんなときにも、

ふと、、、、。　これでよいのだろうか。。。

そう自分に確認せざるを得ないような想いにさせられた言葉です。

もちろん、あなたの人生ですから、

どう生きようと自由だと思います。

だからこそ、どう生きるのか？を真剣に自分に問うことは

自分の責任でもあるのです。

自分という人間が、どこまで限界を超えられるのか？

試されている瞬間かもしれません。

完璧主義は破綻します

こんばんわ。

今日のテーマは

完璧主義について。

破綻する。　　　

当たり前と思うかもしれません。

自分はそんなことないと思うかもしれません。

でも、もう一度自分を振り返ることが必要かもしれませんよ。

というのも、

自分では気づいていない可能性があります。

「自分は、完璧ではない。失敗もあるし、わからないこともある。」

このことを否定する人はいませんね。

でも、なぜか、自分のことは許せても、

相手のことは許せない。批判したり、非難する。
修正や変化してくれるように求める。

多くの人は

自分の失敗は過少評価し、成功や良いことは過大評価する傾向にあります。

逆に、他人に対しては、
失敗を過大評価し、成功や良いことは過少評価しがちです。

一貫していません。要するに自分には甘いのです。

自分を責める人もいるでしょう。
でも、それは自分を責めながら、相手を強く責めているのです。

自分がこれだけ自分を責めざるを得ないのは、
相手のせいだと暗に表現しているのです。

自分にやさしくできたら、相手にもやさしくできるのです。

完璧主義は破綻します。そんな人はいません。幻想です。
そう見えているだけです。

自分は完璧ではない、でも相手も同様です。

つまり、持ちつ持たれつ、これがほんとうのところです。

そう思えば、相手を許すことはそう難しくはないのです。

このことは、離婚した相手のことを肯定しろとか、許せという
話ではないですからね。

あくまで、人としての在り方の話です。

自分に必要なものを確認する

こんばんわ。

離婚してから、

あなたは色々なことを考えてきたと思います。

これまでの人生の中でもっとも苦悩し、

絶望も、人のやさしさも、悲しみも感じてきたでしょう。

そのなかでも、

自分とはどういう人間なのか？

この質問にすぐに答えられる人は少ないでしょうね。

私自身も、現時点でも答えられません。

自分とは、○○だ！！とその時は思えても、

次の機会には、どうも。。。△△かもしれない。。。

という具合に、いろいろな面があるものです。

いろいろな自分の面があっても良いことは確かです。

他人から見た自分と、自分で見た自分も違うはずです。

では、あなたはあなたらしく生きるために、

どんなものが必要でしょうか？

お金？時間？車？・・・アクセサリー？

親友？？

あなたがストレスを抱えるときはどんなときでしょうか？

ちなみに私は、ひとりでゆっくりと思考を整理する時間が欠如し、

それが２週間以上続くと、相当にストレスが上がります。

だから一日の朝はカフェで１５分でも良いからゆっくりします。

また本を読む時間も大切にします。

手帳や日記の時間も大切にします。

つまり、私にとっては、自分で自分と会話する時間が重要なのです。

以前は漠然としかわかっていませんでしたが、
最近では明確にわかっています。

あなたにとって、毎日の生活を活力ある充実したものにするために
どうしても外せないことは何か？
それは物かもしれないし、習慣かもしれない。

それがなんであるのか？を知ることはとても大切なことです。

自分で自分に必要なことを知らないなら、
どうしてパートナーがあなたに大切なものを知ることができるでしょう？
無理難題というものです。

パートナーと良い関係を作りたいなら、
あなたの取り扱い説明書は、
あなた自身が正確に確実に、
詳細に書かなくてはいけません。

あなたがあなたらしく生きるために大切にするものはなんでしょう？

ただ待つこともプロセス

辛い状況にあるとき

「待つ」

ということほど困難なことはありません。

なんとか抜け出したい

早く元気になりたい

早く仕事に復帰したい

でも、、、、

物事が整理されて、再び整うまでには

時間がかかるというのも事実。

自分だけではどうしようもないことも

たくさんありますね。

調停中であれば、
家裁は一か月に一度程度。
だから焦っても、何しても進まない。

うつ病だって、
今日、明日によくなるわけではない。

どんなカウンセリングを受けても
数回、１０回程度は必要となる。

時には時間が必要となる。

待つというのはほんとうにしんどいもの。

この離婚という経験は

それを学ばされる。

学校でも、仕事でも、プライベートでも
どんなに積極的に主体的に
活発に動いてきた人であっても、

世の中には、こんなにも自分でコントロールできないことが
あるのかと、愕然とするような現実と向き合うしかない。

無力さや、むなしさ、悲しみ、

いろいろな感情と向き合わないとならない。

だから、世捨て人となることもできるし、
無気力に生きていくこともできる。

その反面で、再び積極的に生きる人生を選択もできる。

自分の努力でどうにかなることは、努力し、
どうにもならないことは、待つ。
そしてそのどちらかに気づける目を養う。

いろいろな本にも書かれている、この事実に気づけるなら
もっと生きやすい人生になるのかもしれませんね。

そしてその境地を目指しつつ、
やっぱり日々もがき、格闘していく。
それでよいのではないかと思うのです。

少しずつ前進する

おはようございます。

辛い状況から脱したい。

その願いは共通です。

ただ。。悲しみが癒えるまでは

どうしても時間が必要です。

あまりに苦しいから、

自分が元気で仕事できていたとき、

外出できていたとき、

そんなときと比べてしまい、

一気に回復したいと願ってしまう。無意識に。

でも、やはりそれなりに時間が必要なことです。

時間は早回しできません。

だからあせらないことです。

あせるほど、自分はどうしてこんなに。。。。という具合に

落ち込む一方です。

元気で、幸せだったときの自分と比べるのは

いつまでたっても、追いつくのは難しい。

昨日と比べても、一進一退でしょう。

ちょうど一か月前くらい、数か月前くらいの自分を思い返す。

離婚した直後と、今の自分を比べるくらいでちょうどいい。

少しでも、半歩でも気持ちに変化があれば、

それでいいじゃないですか。

仏教で言う「無常」

これは何もネガティブなことばかりではないのです。

常に物事は変化する。。。

辛い出来事や気持ちも、やがては変化し回復していくともとらえられます。

状況は変化していきます。必ず。

だから大丈夫です。

必ず、少しずつでも、目に見えずとも、

進んでいますから。

悲しみの底

こんばんわ。

離婚して

とても辛い日々をおくると、

あるときに、

ふと、どうでもよくなる瞬間がある。

投げやりになったとも言えるし、

ふっきれたともいえる。

「あー、もう疲れた・・・・」

そんな瞬間だ。

けして複雑な想いがないわけでもないし、

辛くないわけでもない。

ただ、もうどうしようもないこともわかっている。

なんだが、少しだけ元気になりたい気持ちも出てくる。

新しいパートナー候補を探し出している自分に気づく。

多少、恋愛心も復活してきたり、

新しい趣味にも興味が出てくる。

辛くないわけでも、悲しくないわけでもない。

でも、何かこれまでとは少しだけ違う

そんな感覚かもしれない。

「もう、十分反省した。悲しんだ。涙した。。」

だから、もうここから抜け出したい。

そんな想いかもしれません。

想いは複雑です

こんばんわ。

あることを悩み続けるとき。。。

その想いは複雑ですね。

離婚してパートナーを憎みながらも、

悲しみや、愛情、いろいろとまじりあう。

どうしたら良いのかわからないけれど、

どういう想いなのかは自分でもわからない。。。

そんな迷宮のような自分の想い。

パートナーへの想いは

離婚してから何年たっても、在り続ける。

でもそれが普通なのです。

ただの恋人ではない、

生涯を共に歩みたいと決意して、

そして一度は歩み始めた相手なのです。

３６５日を共にした相手なのですから、

いろいろな想いがあり、それが長い間、消えることなく存在して

当たり前。

そう思いませんか？

人生のあるときに交差したお互いの人生が、

別々の方向へ向かったのだとしても、

それはそれでしょうがない。

想いは複雑。

それもしょうがない。

それでいいじゃないですか。

逃げることも大切

こんばんわ。

離婚して、苦しんでいるあなたは

真面目すぎるかもしれません。

もちろん、良い意味で。

きっと、離婚前は、相手と全力で話し合いをしたいと望んだでしょう。

将来のこと、出逢ったときのことを真剣に思い返し、
乗り越えようとしたかもしれません。

今も、何とか乗り越えよう、
必ず立ち直ろう！

こんな具合に、努力しているかもしれません。

前回にも、壁の話もしました。

問題と正面から向き合うというお話も何度もしています。

だからといって、

いつもいつも１００％と考えていたら、それは難しいし、

そもそも誰もできない。

いつも言うように、

ほんとうに辛いとき、絶望しているときは

迷わずに逃げる。防衛する。

これはこれでいいのです。

そうでなければ、完全に自分が壊れてしまうのです。

たしかにお酒を飲み続けることは良くありませんが、
一度や二度、つぶれるくらい飲んでも良いのではないでしょうか？

もちろん、取り返しがつかない様なことはいけません。

しかし、今を何とか乗り切るためなら、
合法的で常識的なら良いでしょう？

何でもかんでも、完全でいる必要などないし、
ときにはその場をやり過ごすことだって大切な智慧です。

だからこそ、破滅的にならずに済むのです。

行ったり、来たりと自由に柔軟にしていく。

こうでなければならないのではなく、

こうであったら、より良いな　くらいな感覚。

自分への厳しさと甘さ、そして優しさ、

これらをバランスよく使えることだって、
成熟した人間でなければできません。

あんまりにも辛いときは、逃げてくださいね。
それはそれでいいんです。