離婚に苦しむ人へ

今、苦しんでいるあなたに寄り添って。

受け入れることはむずかしい

2013-09-30 00:01:00 | 日記
離婚という事実を

受け入れる。

言うのは簡単ですが、

これは並大抵のことではないのです。

たとえば、死別では、

お葬式のような儀式があって

初七日や、四十九日、一周忌というように

都度、周囲に支えられたり、受け入れていくためのステップがあります。

それでも受け入れるというのは、とても大変なことで
3年経過しても。。。というのはふつうです。

離婚では、たしかに離婚届けがあるのですが、
サインこそすれ、相手が役所に出す場合もあるし、
その場合は、自分は住所変更だけかもしれないし、
旧姓に戻すことがあるかもしれない。

離婚した直後は、気遣ってくれた職場や友人も、
どんどん周囲は日常に戻っていき、
自分だけが取り残されたような感覚。

周囲もどんな言葉をかけて良いのかわからないから、
連絡も少なくなりがち。

なんとも言えない孤独感。。。

受け入れる というのが、癒しのスタートではあるのだけれど、

一進一退なのが現実かもしれません。

受け入れた そう思っていたら、

あるときには、フラッシュバックして苦しさにもだえたり。

だから、受け入れる ということも

無理にするのではなくて、時間に任せても良いかもしれません。

受け入れることができるときになったら、
自然にそうなるものだというように。

まずは、泣けるなら、泣く。

感情を外に出せるといちばんいい。

でも泣けるようになるのに5年以上、かかる人もたくさんいます。

いま、あなたがどんな状況であっても、大丈夫です。
自分なりのプロセスで、その悲しみと折り合いをつけられる日がくる。


動きすぎる時期

2013-09-27 16:23:03 | 日記
離婚して

辛い日々をおくり、

なんとか少しずつ動けるようになってくると

今度は猛烈に動き出す時期があるかもしれません。

仕事、趣味、読書、飲み会、・・・

とにかく、

何かしていないと

辛くなるので、

考えたくないので、

朝から晩まで、ぐったりするほどに、

動きまくる。

専門的には

「過活動」

と言います。

それ自体は、あなたのストレスから守るための

役割をしているので、悪いとか良いとかではありません。

でも、どんなこともそれで身体のバランスが崩れるくらいに

することはよくないのは明らかですよね。

一時的にはしょうがないとしても、

自分が今は、ストレスから心を守るために、

少し動きすぎているのだと自覚することが大切です。

過食やアルコールなどと同じように、

ある意味で、

活動することに依存している状態です。

そして、これもよく知っておいてほしいのですが、

過活動のまま、人間は動き続けることはできません。

どこかで、もう動けなくなってしまうか、

活動そのものに、虚しさを感じてしまうときが来るかもしれません。

それも自然なことです。

離婚による喪失体験の後というのは、

いつもならできるような

身体や心のバランスが崩れてしまい、

自分の活動自体もバランスがとれずに、

とにかく両極端に振れすぎるのです。

活動しすぎた後は、引きこもりのように動けなくなる。

でも、これもあれも、すべては喪失体験によるためです。

けして、あなたが根本的におかしくなったのではないのですから

それは安心していただきたいのです。

ちゃんとバランスを取り戻す日がきますから。

泣けるといい

2013-09-24 20:42:51 | 日記
世間では、

「泣く」ということに、どういうイメージでしょうか。

まして男性が泣くなんていうことは、

とても難しいのが世間と言わざるを得ない。いまだに。

でも、泣くということは、

感情表現のひとつで、

喪失体験の癒しのプロセスとしては、大切で自然なことです。

そこに男女の差があるはずがありません。

あなたはいつ泣いたでしょうか?

グリーフカウンセリングで言われることのひとつに

こういうものがあります。

一番辛い悲しみは、

「涙にならず、なれず、眼球まで届かない涙であると。」

涙も乾くというか、

泣くことすらできない、深い悲しみのことです。

あまりのショックに現実がわからず、
泣くことすらできない状態。

泣けるなら、おもいっきり泣いてください。

泣くことは悪いことではないのです。

弱いから泣くのではないのです。

泣けるということは、強さなのです。

男性も泣いてください。

遠慮はいりません。

我慢も不要です。

泣くことは、大切で自然なプロセスです。

他人の経験はほどほどに聞くこと

2013-09-14 21:14:03 | 日記
こんばんわ。

カウンセリングをしていると
同じ体験をした方、同士で集まって話していると
嫌な体験をしたということをわりと多い頻度で聞きます。

日本では、
アルコール依存や、薬物、
ギャンブルなど、いろいろな依存で苦しんでいる方が
再び立ち直るために、自助グループがあります。
アルコール依存の自助グループなどは良く知られていると思います。

実は、喪失体験に関しても、
死別や、離婚などでも、自助グループが公式にも非公式にも
あるようです。

また同じ離婚経験がある方と話すと
なんとなく、わかってもらえそうな気がして、
通常よりも親しくなり、ふつうなら話さないようなことを
つい腹を割って、話しがちです。

それはそれで有意義なことなのですが、
時として、辛いこともあります。

そういうところに行くと、
いろいろな段階の方がいます。

立ち直りかけている人もいるし、
喪失直後の人もいる。

離婚とは直接関係なく、
精神的な疾患を持つ方もいる。

何かにすがるように、そのような場所に行って、
とても助けられる人もいるし、
とても嫌な想いをする人もいる。

どうしてかというと、

自分の体験を話すことは、グリーフプロセスとして、
とても良いのですが、

立ち直りかけている人、立ち直った直後の人は、
時として、

相手に、○○した方が良い!と言い出します。

自分が苦悩してきたから、その苦しみがわかるからこそ、
相手を助けたい一心です。

または、あなたなんか、まだマシよ。あちらは・・・という具合に

慰めのつもりで、気づかないうちに、比較してしまいます。

別れには、千差万別、いろいろな体験があるし、
相手がどんな状況かは、プロでも悩むくらいなのです。

そして、逆に、

自分自身で、周囲と比較してしまうこともあるでしょう。

あの人は、半年で立ち直っているのに、

私はぜんぜん・・・・。

そしてまた落ち込んでしまう。

喪失体験は、すべての人にとって、その人、個別のもの。

何か嫌なことを言われても、自分とは関係ないとしましょう。

参考にしてもよいけど、同じ必要はないはずですね。

違う部分、ぴったりこない部分は無視しましょう。

いつも、私がブログで書いてあることは、
あくまで私の考えや経験から出てきたものです。
もちろん、グリーフの専門家としての知識や経験も足し算されています。

だからと言って、

すべてが正しいわけでも、

あなたに適合するわけでもありません。

あなた自身の、いま現在の助けになる言葉を選んでもらえればよいのです。

そして、自分なりに対処できる方法を探していってくださいね。

あなたに新しい視点で、視野が広がり、

自身で考えることができるようになることをサポートしているのです。

あせらないことです。

あなただけの歩み方がある。




罪悪感を感じて・・・

2013-09-11 00:01:00 | 日記
喪失体験では、

罪悪感

この3文字がきつくのしかかる場合があります。

離婚というからには、

100%どちらかが悪いということは、ごくごく稀でしょう。

相手をひたすら非難する方もいます。

まじめで、誠実な方ほど、自分を責めてしまう。


どうして、あのとき、こうだったのか。

どうして、あんな言葉を使ってしまったのか。

どうして、もっと・・・・


どうして、どうしてと、それは毎日、夜も眠れないほどに

頭の中をグルグルと回って、

後悔、なさけなさ、不甲斐なさ、

離婚したことで、相手への謝罪の機会もなく、

謝罪しても、受け入れてもらえるはずもなく、

この苦しみから逃れる道がみつからないまま。。。

子供がいればさらに、その想いは強いかもしれません。


では、どうしたら、この感覚から脱することができるのか。

正解はないし、人それぞれでしょうが、

相手に対する罪悪感から逃れる、ひとつは、

「誰の人生も、自分で自分の人生に責任はある。ただし、他人の人生に
 責任はとれない。」 

厳しく、極端な考え方ですが、真実でもある。

以前書きましたが、「ゲシュタルトの祈り」 という詩で
心理学者パールズが示したものにも、この意味が含まれています。
検索すればすぐに見つかるはずです。

これは、だから相手を無責任に傷つけてもいいとか、
そういうことではないのです。

ただ、結婚という場合は、どうしても、自分と相手で幸せになりたい、

相手を幸せにしたい。

そんな想いが強いものですから、

相手の人生に責任を感じてしまう。

自分自身に対する罪悪感もあるでしょう。
自分で自分を許せない、という。

やはり、まじめで、完全主義的傾向の方に多い。

結婚生活をしていれば、
相手を傷つけるようなことも、傷つけられることもある。

自分に余裕がないときもある。

だから、そのことをひとつひとつ、どうこうするのではなく、
それはそれで、反省したり、謝罪したり、許す、あきらめることで
成り立っていくものです。

今回は、離婚という結果になってしまったゆえに、
もちろん、苦しい。

どこかで、自分をゆるす そこにしか道がないように思えるのです。
正解はわかりません。

苦しんだ末に、ふと、 しょうがないな。。。 そんな感覚かもしれません。

自分も所詮は、人間であって、間違える。。。と。


気持ちの整理って。。

2013-09-08 00:01:00 | 日記
離婚して辛いとき、

周囲から、

「そろそろ、気持ちを整理して・・・」

「もうさすがに・・・」

「いつまでも・・・」

こんなこと、言われた経験ありませんか?

もちろん、周囲は心配してのことですから悪気はありませんが、

言われた方はしんどいものですね。

多くの方がコメントにも書かれているように、

半年、一年、二年経過しても、

いろいろな場面で、ふと想い出し、気持ちがかなり落ち込むものです。

自分では、解決できた、整理できたと思っていても、

「あー、まだまだだったのだ・・・」

そう落ち込むときがあります。

だから、焦らないことです。

離婚という経験が、あなたを成長させることは間違いありません。

なかったことにするのではなく、

それも自分の人生の一部として取り込んでいく。

あなたの身体は、たくさんの細胞で作られていますね。

体型も、顔だちも、すべて同じ人はいません。

あなたの人生も、あなただけのものですから、
この経験を自分のものとして、取り込んでいく。

それは、80年という長くも短い人生において、
人生の一部であるし、意味を与えるのはあなた自身です。

大丈夫、気持ちの整理は、無理につける必要もありません。

自然のプロセスに任せましょう。

どうでもいい。。。

2013-09-05 20:56:47 | 日記
離婚を前にして、

多くの人が、はじめにもがく。

どうにか相手と仲直りしたい。

離婚せずに、なんとかできないものか。。。

最悪、別居でもしょうがない。

でも、どんなに努力しても

相手があることだから、どうにもならないことが多い。

そして、いざ離婚すると、

またもがく。

離婚する前と、後では、いずれも苦しいが、

離婚する前にあった、わずかな期待や望みも

離婚した後の現実では、

もはやどうにもならない苦しみとなる。

抜け道がない苦しみに感じる。

もちろん、抜け道はあるし、必ず復活できる。

ただ、その前には、

もう何もかもがどうでも良い。。。

そんなときが来るかもしれない。

世の中のことや、友人、仕事、趣味、食事、睡眠、

そして自分自身についても

ありとあらゆることが

もはやどうでもよく、

自分ひとりが孤独に取り残されたような感覚。

もうこんな世の中に未練はない。

ほんとうに、どうでもいい。

そんな感じだろうか。

もし、そんな状態が、いまのあなたなら、

希望をもっていいと伝えたい。

実は、その状態は、絶望の底、つまり底打ちである。

そこで少しだけ待つとしよう。

その、どうでもいい という感覚は1年と続かない。

どうせ、どうでもいい のだから、

自分の生きたいように生きていこう。

そう感じ始める。

いままであがいていたことや、

悩んでいた世間のこと、

そんな些末なことではなく、

ほんとうの自分の人生を生きるための準備期間だ。

もうすぐ、あなたの人生は上に向かう。

あとは上がるのみだ。

多少のあがったり、さがったりはあるだろう。

だが、苦しみという絶望の底から、上昇していくはずだ。

だから、あきらめつつも、少しだけ辛抱してみよう。