80ばあちゃんの戯言

聞いてほしくて

家具と私(21)

2010-07-11 00:18:38 | 家具
昭和44年3月31日に特許庁へ家事机に関する実用新案の出願を自分で書いて

出してから暫くたっても返事がないので、どうしたものかと神奈川県の

発明協会ご相談に行ったら、
 
 ”やっぱりプロに補正書を書いてもらって出した方がいい。

  出きれば顔なじみのある弁理士に頼みなさい。”とアドバイスして

 下さったので、夫の会社に出入りしている弁理士さんにお願いして

 手続補書を出したのが、昭和48年の11月12日だった。

 その後拒絶通知が届いたのが、50年の7月初めだった。

 その理由がなんだかよく飲み込めなかったので、又、県の発明協会に

 出向いて行ったら、

 ”こういう理由の時には通る可能性が高いから、

 もし、家事机のミニチュアでも作っているならもって行って見て

 もらった方がわかりやすい。其の通知書に書いてあるお名前の係官に

 あって直接説明してきなさい。”と丁寧に教えてくださった。

そこで7月のうだる様な暑い日に縦、横、高さを三分の一の大きさに

9ミリの厚さのベニヤ板を使って作った重たいものを持って汗だくになり

ながら、はるばる東京の特許庁まで出かけていった。

折りよく当の係官がおられてすぐ見ていただくことができたが、

其の翌日であれば夏休みに入られるところだったそうで、運がよかった。

家事机のミニチュアでよくよくご説明したら、

”なんだ。そういうことだったのか。よくわかった。これなら実用新案

に値する。”といってくださったのである。

昭和50年7月19日付けの証書が届いた。 出願してから、6年4ケ月近く

たっていた。