奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1371)

2020-05-25 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

NHK(Eテレ)「こころの時代/宗教/人生“ともに生きること(徳林寺住職/高岡秀暢)”2020.5.16/13~14時再放送」を観た。-----

名古屋市徳林寺住職/高岡秀暢(たかおかひでのぶ1943生れ)氏は、30年以上に亘って、アジア/アフリカから難民/留学生を受け入れてきた。“開かれたお寺”を目指して“ともに生きる仏教”を実践している。その根底にある思いをお話して下さっている。-----

高岡秀暢氏はカメラが好きで名古屋大学(機械工学科)に入学するが、途中で美学美術史学に進路変更する。そしてカメラを製造する開発研究ではなくて、社会現象(公害/ゴミ問題など)を写真に収めることに興味が向いたそうである。1度、名古屋を出て、仙台のソニーの子会社にて働くが、その後、インド/パキスタン/ネパールを旅することになる。1970~1980ネパールに住み、彼の地の仏教を学ぶこととなる。ネパール仏教の金剛阿舎利にネパール仏教の奥義を教わり、その教えを実家の徳林寺で実践しようと思い立つのだ。-----

37歳になって漸く日本に戻り、得度して実家の名古屋市天白区/相生山/徳林寺(曹洞宗)を継ぐのだ。------

ネパール仏教はチベット仏教と並んで、インドでは衰退した仏教の原型が残されている。それも昨今、継承者が少なくなり、サンスクリットの経典を読める人も限られてきているのだという。高岡秀暢氏はその外国にたたき売られようとしていた経典を写真に収めるなど貴重な資料を多く日本に持ち帰っていて、今では、ネパールの村々の宗教儀式の様子を撮影したビデオなどネパール政府に提供もしたそうである。-----

ネパールで仏教の教えの基本を悟られて、人は繋がることが楽しいのであり、それを我慢して競争社会を生きねばならないことが悲しみを生むのだと達観される。開かれた寺のコンセプトは競争は避けられないが、時々癒される場所があれば、集う人は一息つけるだろうと社会奉仕に邁進されているのだ。-----

曹洞宗のような禅寺出身だからネパール仏教と近しく感じたのかもしれないが、南都六宗/真言宗でも、奈良の寺院も見習っては如何かと思った。

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