奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1376)

2020-05-30 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「古代史講義/宮都篇(佐藤信編・ちくま新書2020刊)」を読んだ。佐藤信(さとうまこと1952生れ)氏は、東大(文学部)卒、同大学院(人文科学研究科)博士課程中退。奈文研/文化庁/聖心女子大/東大に務めていた。専門は日本古代史。東大名誉教授である。----------

「古代史講義/宮都篇」の目次と執筆者は次の通り。“飛鳥の宮々(鶴見泰寿つるみやすとし1969生れ/名大文学部卒、同大学院博士課程前期修了/橿考研学芸員)”、“難波宮(磐下徹いわしたとおる1980生れ/東大文学部卒、同大学院博士課程修了/大阪市大准教授)”、“大津宮(古市晃ふるいちあきら1970生れ/岡山大学文学部卒、大阪市大大学院博士課程修了/神戸大教授)”、“藤原京(市大樹いちひろき1971生れ/阪大文学部卒、同大学院博士課程単位取得退学/阪大准教授)”、“平城宮(山本祥隆やまもとよしたか1983生れ/東大文学部卒、同大学院博士課程中退/奈文研研究員)”、“恭仁京(増渕徹ますぶちとおる1958生れ/東大文学部卒/京都橘大学教授)”、“紫香楽京(北村安裕きたむらやすひろ1979生れ/東大文学部卒、同大学院博士課程修了/岐阜聖徳学園大学准教授)”、“長岡京(國下多美樹くにしたたみき1958生れ/龍谷大学文学部卒、同大学院修了/龍谷大学教授)”、“平安宮(北康宏きたやすひろ1968生れ/同志社大学文学部卒、同大学院博士課程満期退学/同志社大学教授)”、“平安京(西山良平にしやまりょうへい1951生れ/京大文学部卒、同大学院博士課程単位取得退学/京大名誉教授)”、“白河院鳥羽院(土橋誠どばしまこと1956生れ/大阪市大大学院修士課程修了/京都府埋文センター副主査)”、“大宰府(杉原敏之すぎはらとしゆき1968生れ/明治大学文学部卒/福岡県文化財保護課係長)”、“多賀城(古川一明ふるかわかずあき1958生れ/新潟大学法文学部卒/宮城県文化財課主査)”、“平泉(佐藤嘉広さとうよしひろ1961生れ/山形大学人文学科卒/岩手県世界遺産課長)”------

佐藤信氏自身も“平城京”について執筆されている。古代史講義シリーズの宮都篇とのことであり、“邪馬台国から平安時代まで”、“戦乱篇”に続く姉妹編である。概ね古代史の舞台となった主要な都城の地の発掘研究の今を教えてくれる本となっている。日本古代史を専門とされている先生方であるが、内容は考古学に基づくものが大半である。読者は物足りなく感ずるのではと思った。

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