奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1375)

2020-05-29 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

近鉄奈良線の新大宮駅から西大寺駅までのコースを先日も歩いた。途中の奈良蔦屋書店ではスターバックスも営業再開している。立ち読みどころか座り読みも可能なサービスが受けられるのだ。-----

“M!NARA(ミナーラ)”にてペットボトルのお茶を買い、“平城宮跡歴史公園”に向かった。途中には飲食の店、“東吉”や“すしの長次郎”、“くら寿司”のお店があり、くら寿司ではコロナ禍で持ち帰りサービスも積極的にしているようだ。またの機会にと素通りし、朱雀門広場へ歩を進めた。------

平城宮跡公園の見学施設はまだ閉館のようであり、トイレ&休憩所だけが使用可となっている。平城宮跡を横切る近鉄奈良線の踏切は朝8時から夕方5時まで、警備員が配されている。-----

この日も風が強くて、朱雀門の二層の屋根の風鐸(ふうたく)がガラガラと音を立てている脇を抜けて、南門復原工事箇所に向かった。毎回眺めている朱雀門だが、発掘により柱跡は正確だが、上部構造は定かでなくその所為か、小住宅の総二階建のように頭でっかちに見えてしまうのは私だけだろうか。大極殿は朱雀門よりも上層を狭くしているので朱雀門と同じ二層であっても安定感がある。復原南門も完成予想を見れば、朱雀門と同じ総二階型の二層構造のようであり、デザインの責任者の選び方が問題なのではないかと首を捻(ひね)ってしまう。それにひきかえ、奈良公園の入り口の興福寺の復原/中金堂はどっしりとして同じ二層構造ではあるが、二階も寄棟であり、朱雀門や大極殿のように二階を入母屋造りとしていなくて、見ていて平安時代ではなく奈良時代の息吹を感じられるのだ。------

平城宮跡歴史公園は朱雀門/大極殿がなければ、田舎の豊かな田園風景そのものであり、世界遺産に登録されたのはラッキーだったのだろう。復原が終わっていなくて良かったのかもしれない。歴史検証の出来ない二階建てをあまり建て過ぎるとそれほど広くない平城宮跡の敷地が狭小に見えてしまう危険性すらあると思った。

コメント
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