奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1369)

2020-05-23 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

近鉄奈良線の最寄り駅に近い(徒歩10分程度)住宅地の空き家となっていた邸宅(敷地360坪)跡に、6戸の戸建小住宅(敷地60坪)が建売住宅として販売するべく建築中である。事業主は三井不動産であり、商品名“ファインコート(fine court)”は東京方面では有名なブランドのようである。-----

建物は洋館風の外観で、デコラティブな装飾が可なり多い。でも横浜や神戸の外国人居留地の洋館のような本物感は少なくて今風(プチブル的)に整えられている。-----

外壁も全部タイル張りにせずに、デザインチックにモルタル仕上げ風の部分と使い分けているのである。またガラス窓の形と配置も優れていてとても気を使っているかに思える。多分建築意匠の専門家の手の入った建築作品なのだろう。------

付近には、三井不動産だけでなく、野村不動産の商品名“プラウドシーズン(proud season)”と名付けられた小規模住宅地もある。三井不動産と同様に、外観は洋風であり一般的な住宅メーカーよりも高級感が漂う。既にお住まいになっており、駐車場に並ぶ車は外車の方が多いようだ。そうなのです外車が似合うのです。日本車であればせめてレクサスでないとだめな感じなのです。------

既に形成されている住宅地の世代交代による新陳代謝であるかのようで、駅近徒歩ゾーンの高級邸宅街ならば、景観保護の観点から生垣(いけがき)や高さ制限、敷地の分割禁止など市条例の縛(しば)りがあるので、従来は出来なかったこのような開発行為が知らない間に特例的に認可される時代となってきたのかなと思った。駐車スペースを優先して庭を求めないのであれば、60坪程度でも総2階建てとすれば、それなりの床面積が得られて、マンション暮らしよりもある程度広く住めるのは確かだろう。------

奈良県北中部のベッドタウンでは、将来を見据えて、生き残れる住宅地と過疎化/衰退して見捨てられるだろう住宅地の取捨選択が始まろうとしているように感じた。

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