奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その601)

2018-04-17 08:15:00 | 奈良・不比等
「かぜ薬は飲むな(松本光正著・角川新書2017刊)」を読んだ。松本光正(まつもとみつまさ1943生れ)氏は、北海道大学(医学部)卒で、「医療生協さいたま」に長年務めた後、2014年からはサン松本クリニックを開業している。-----
「かぜ薬は飲むな」では、医療業界の不思議について隠さずに書いて居られる。既に、開業医としてフリーな立場になられたので、これまで自身の医師としての治療方針が間違っていた処があると気付いた点については素直に謝っても居られる。-----
医学部で教わって来た古い治療方針を金科玉条の様に守ってきた事が恥ずかしいとも仰っている。------
「かぜ薬は飲むな」は、例えば風邪を引いても、薬が治すのではなくて、人間の持っている自然治癒力で治るのであるから寝ているのが一番だと云う。解熱や咳止め・下痢止めなどの薬を飲めばそれだけ治癒に至る妨げになるのであって、飲んではいけないのである。但し、風邪と云っても他の重病の兆しである可能性のあることもあるので、我慢できない場合こそ診療を受ける必要があると。細菌性の病気であれば抗生物質が効くけれど、ウィルスが原因の病気であれば治療法は無いのだと云う。製薬会社の宣伝に踊らされてこれまで様々な失敗が為されてきた。子宮頸癌ワクチンは失敗、BCG接種も失敗、インフルエンザワクチンも失敗、抗癌剤も効かない物が多いと云う。-----
日本の医者は大学の医学部で学んだことを信じてそのままに患者に治療として施すので、グローバル世界と較べると遅れていることが一杯あるようだ。偏差値の高い医者が医学部の教育を受けてある種洗脳されていると、脱洗脳はとても難しいのだろうと思った。松本光正氏は母親の入信していた天風会(中村天風)の治療方針を目の当たりにして、西洋医学の限界とその間違っている点に思い至ったのだそうである。天風会もまた別の洗脳でもあるのだろうから全部を信用するといけないと思うが、「かぜ薬は飲むな」に書いてある風邪の治療については、寝ているのが一番と納得した。
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