奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その598)

2018-04-14 08:15:00 | 奈良・不比等
「新・世界の日本人ジョーク集(早坂隆著・中公新書ラクレ2017刊)」を読んだ。早坂隆(はやさかたかし1973生れ)氏は、帝京大学(心理学科)卒で、ノンフィクション作家である。既刊の「世界の日本人ジョーク集(中公新書ラクレ2006刊)」の続編である。グローバル化が進む過程で日本人の事を世界の人はどう思っているのかについて、総花的に知ることが出来るために、一連の「日本人ジョーク集」がベストセラーとなったそうである。-----
日本経済のバブル崩壊まではエコノミックアニマルだとか、住んでいる処は兎小屋だとか云われていたのだが、経済活力が損なわれていくに従って、あからさまなジョークではなくて日本人が思っているような雰囲気のジョークも増えており、本来の日本人として世界は見ている事が分かるのである。------
章立ては次のようである。「政治&外交篇」「技術&経済篇」「観光&食文化篇」「民族的性格篇」「歴史&宗教篇」「ソフトコンテンツ&スポーツ篇」-----
面白かったものを挙げる。「日本人と中国人の間で盛り上がる話題とは?韓国の悪口」「天国とは?コックが中国人・政治家がイギリス人・エンジニアが日本人・銀行家がドイツ人・恋人がイタリア人」「入浴時間15~23時までとは?風呂タイムが長すぎて散歩にも行けない。」「日本人の英語?I go to Tokyo.を過去形にしたらI go to Edo.」「日本人はビンゴに弱い?B29と聞くと逃げるから」「妻の体格?スモウレスラーが栄養失調に見える」-----
最初に「日本人ジョーク集」を出してより、10年経ったが、その間、ネット世界が広がったので、玉石混交のジョークが飛び交っているが、「新・世界の日本人ジョーク集」では、選りすぐってピックアップしたので安心して紙ベースで読んで下さいと書いている。経済大国世界第2位であった時代からみると、日本自体が脇役に回った所為もあるのか、ジョークに関しても少し落ち着いた目線で世界の人は日本人を見るようになったようだ。
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