奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その613)

2018-04-29 08:15:00 | 奈良・不比等
「笑うときにも真面目なんです・Wir lachen ernsthaft(マライメントライン著・NHK出版2017刊)」を読んだ。マライメントライン(Marei Mentlein)女史はドイツ・キール出身で2008年より日本に在住している。NHK「ドイツ語」講座でお馴染みの方も多いようだ。-----
「笑うときにも真面目なんです」はドイツ人の様々な癖と云うか生活態度を女性の目線で日本人と比較しながら小話形式で楽しませて呉れる趣向となっている。ドイツ人はケチなので交通機関を利用するにも一駅手前で降りて歩く人が多いとか。全てが具体的なので興味深い。本当に本当かと探りを入れたくなるような話題ばかりだが、ネイティブの話なので真実に違いない。そしてタイトル通りのドイツ人の真面目さが各所に溢れている。日本の体育祭と違ってドイツでは団体競技はゼロで個人戦ばかりだとか。親の観戦も無しで、タイム記録を競うプチ世界陸上そのものだとか。-----
ドイツの食は味よりも量が満たされないとだめであり、日本の懐石料理などは量的にバツだそうである。だからドイツではどのような料理でもジャガイモの付け合わせが当たり前となっているそうだ。-----
クールで居たいドイツ人と云うのも面白い。「ドイツには昔から教養ある大人として認めて貰いたければクールに振る舞うべしという不文律が存在します。激しい感情を表に出すことは、たとえそれが喜びだとしても大人げないとされています。」-----
「笑うときにも真面目なんです」は独語と日本語訳を左右に並べたドイツ語教本なのだが、取り扱っている話題が面白くて、ドイツ語のお勉強をする人だけでなくても読んでおけばドイツの理解に役立つだろうと思った。
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