奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その585)

2018-04-01 08:15:00 | 奈良・不比等
「小沢一郎の権力論(小塚かおる著・朝日新書2017刊)」を読んだ。小塚かおる(こづかかおる1968生れ)女史は東京外大(スペイン語科)卒で、関西テレビ・東京MXテレビを経て2002年より日刊ゲンダイ記者をしているとのこと。------
「小沢一郎の権力論」では、小沢一郎のこれまでの紆余曲折を分かり易く振り返り、これからの日本の将来を見据える未だ枯れていない小沢一郎の演説を文章化したものであるようだ。何れにしても女性目線で書かれているので男性記者の様な不必要な修飾や煙に巻くような書き方はしていないのでとても分かり易いと感じた。-----
「小沢一郎の権力論」とタイトルは厳(いか)めしいが、日本に特化した民主主義とはこうあるべきであると云う言説を易しく丁寧に述べている。学者先生のように欧米の横文字を使って本来の意味であるとか語源説明などの様なカッタルイ処は微塵もない。それでいて庶民側からみても納得のいく説明が為されている。小沢一郎氏の導入した小選挙区制を機能させようとすれば野党大連立しかないと云う説明も納得がいく。ドイツやフランスやイギリスなど全て連立に苦心しているではないかと。成程と思った。小沢一郎氏自身はイタリア方式(オリーブの木)を推奨している事が良く分かる。-----
朝日新聞系の朝日新書からこのような小沢一郎の口を借りた安倍政権批判本が出るのは、政権争いの風雲急を告げるサインかもしれないとも思った。
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