奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その606)

2018-04-22 08:15:00 | 奈良・不比等
「人工知能は資本主義を終焉させるか~経済的特異点と社会的特異点(齊藤元章&井上智洋共著・PHP新書2017刊)」を読んだ。齊藤元章(さいとうもとあき1968生れ)氏は新潟大学(医学部)卒で、東大大学院(医学系研究科)修了後、医療系法人を設立し、スパコン・人工知能エンジンの研究開発に携わっている。井上智洋(いのうえともひろ)氏は慶応大学(情報学部)卒で、IT企業勤務を経て、2011年、早稲田大学大学院(経済学研究科)にて博士取得している。現在は駒澤大学准教授である。専門は人工知能と経済学の関係を研究しているパイオニアとのこと。------
「人工知能は資本主義を終焉させるか」では、科学技術の発展の内、スーパーコンピュータの演算能力向上とAI・人工知能の進歩により、人類の知性を超える非生命的な知性を獲得する社会的特異点(シンギュラリティ―ポイント)に達すると、今度は経済的特異点を超えて、人類は働かなくても良い時代を迎えることが出来ると云う夢物語を語っている。2060年頃には殆どの仕事がAI・人工知能に置き換わっているだろうと云う。-----
社会学と経済学の学問領域を較べるとどちらがどちらを包含するのか、今では同義的であるのかも知れない。何れにしても未来社会は少なくとも経済学的には何の問題も無くなってしまうように思われる。だって貨幣が不要となるのだそうだから。-----
齊藤元章氏も井上智洋氏も東大出の理系のインテリの枠を超えているようであり、所謂「ぶっとんでいる」としか思えないが、「人工知能は資本主義を終焉させるか」に書かれている事が私たちの子孫のためにも実現する事を祈りたいと思った。
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