道楽ねずみ

ドイツに関するものを中心に美術展,オペラ,映画等の趣味の世界を紹介します。

ベルリン紀行3日目

2009年01月03日 | 日常の道楽
ベルリンの3日目は主として美術館島巡りです。
最初に行ったのは冒頭の写真にあるベルリン大聖堂です。巨大な聖堂でステンドグラスが綺麗でして,内部にはカルヴァン,ルターらの像があります。
地下にはプロイセン王位を継承したホーエンツォレルン王家の墓所があります(因みにフリードリヒ大王はその愛犬とともにポツダムのサンスーシー宮殿に眠っています。)。

その後,博物館島の旧博物館に行きました。

王妃ネフェルティティに拝謁するのは,もうこれで3回目になりますが,今までと違いシャルロッテンブルクではなく,今回は旧博物館にありました(今の時代はシャルウロッテンブルクやダーレムに美術館見学に行く観光客は少ないのでしょうか。)。他にも女王ハトシェプストの像もありました。しかし,印象的なっだの葉エジプト芸術よりも,特別展示としてエジプト芸術に啓発を受けて作成した彫刻家アルベルト・ジャコメッティの作品が展示して,適宜対比してあったことです。

いったん博物館島を出て,ノイエ・ヴァッヘに行きました。

有名な建築家シンケルの手による建設だそうです。ノイエ・ヴァッヘは東独時代は,「ファシズムと軍国主義の犠牲者のための追悼所」と呼ばれた施設ですが,現在はより抽象化,一般化して「戦争と暴力支配の犠牲者のための国立中央追悼施設」となっており,戦争と全体主義(つまりナチスと旧東独の態勢)の犠牲者を追悼の対象としています。中央には有名な彫刻家ケーテ・コルヴィッツが第一次世界大戦で戦死した息子を追憶して製作した「ピエタ」のレプリカもあります。

何か記念の式典があると,政治家はよくこのノイエ・ヴァッヘに行くようです。


フンボルト大学や旧国立図書館の前を通り,昼食はフリードリッヒシュトラーセ駅近くのズッペンベルゼに行きました。

スープ専門店で,冷え切った身体が暖まります。

昼食後,本屋のドゥスマンを軽く見た後,ペルガモン美術館に行ったものの,長蛇の列。

やむなくボーデ美術館に行きました。

過去にも2回来た事がありますが,いつもろくに展示室があいていないということと2階のカフェのコーヒーカップが異常に大きいというイメージでしたが,今回はきちんと完成して展示されていました。といってもきちんと見たのは「竜と戦う聖ゲオルク」くらいでした。
リーメンシュナイダーの作品


次いで旧ナショナルギャラリーです。

カスパー・ダビッド・フリードリッヒやシンケルの絵が中心に展示してあり,キルヒナーやムンクもありました。ほかにもクールベ,マネ,ルノワールといったフランス絵画もありましたが,実は一番印象に残ったのは階段に展示してあったゲオルグ・バゼリッツの最近の作品でした。

その後,夕食はベルリンで最も古い有名なレストランZur letzten Instanz(最後の審判)に行きました。

ベルリン名物のビール,ベルリーナーヴァイセを飲み,茹でた豚足料理アイスバインを注文しようとしたのですが,アイスバインは売り切れで,グリルした豚足料理を注文しました。面白かったのはアイスバインには「証人の証言」というタイトルが,グリルした豚足料理には「仮処分」というタイトルがそれぞれついていたことです。最後の審判らしく,法律用語が使われています。

酔い覚ましに,アレクサンダー広場のクリスマス市(まだやっていました。)にいきました。

派手なイルミネーションとともに,「ねずみサーカス」という催し物もやっていました。



最後にアレクサンダー広場のKaufhofというデパートのバーゲンでマフラーとネクタイを買いました。








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