道楽ねずみ

ドイツに関するものを中心に美術展,オペラ,映画等の趣味の世界を紹介します。

ベルリン紀行2日目

2009年01月02日 | 日常の道楽
1月2日のベルリン2日目は朝早くから起きて,まず国会議事堂のドームに登りました。

ここには昔,帝国議会があり,ナチスの時代に謎の放火事件で炎上しました(興味深い話があるので,この点は別の機会に取り上げますが,この放火事件が共産党弾圧の口実とされました。)。その後,部分的に再建されましたが,東西ベルリンが分断されていたころには,滅多に使用されることのないままReichtstag(帝国議会)という昔の名前で呼ばれていました。しかし,再統一によって再び正式の国会議事堂となり,大改築の結果,ガラス張りの天井にドームが取り付けられました。ボディーチェックが厳しく,混むと何時間も待たされると言うことでしたので,最初に行きました。
螺旋の坂を歩きながらドームを登りますと,下には国会の議場を見下ろすことができます。

国会議事堂の近くには新たな首相府も見えます。


次いでベルリンの壁を越えようとして射殺された人のメモリアルの前をとおりました。最も新しく射殺された人は壁の崩壊した1989年の死亡です。


そしてブランデンブルク門の前までいきました。雪の日であったのにパフォーマンスの人も含めて沢山の人が集まっていました。このあたりは昔,旧東欧諸国の大使館のあったところで,最高級ホテルのアドロンのあった場所は確かハンガリー大使館でした。ロシア大使館の位置は昔のソ連大使館の位置と変わっていないのですが,ロシア大使館よりもアドロンよりもさらにブランデンブルク門の近くにアメリカ大使館が建っていたことと,ロシア大使館に隣接してイギリス大使館が建っているのには驚きました。


次いで,新しく建設されたホロコースト記念碑に行きました。地上には不整形の無数の墓石のようなオブジェが並んでいます。地下にある記念館には,ユダヤ人迫害の歴史,各地の強制収容所の紹介,そして犠牲者個々人の手紙等の展示がしてあります。


昼食はブランデンブルク門の脇の文学レストランテオドール・トゥーハーに行きました。


さらにポツダム広場の近くにあったシュタージ(東独の秘密警察)の展示館にも行きました。ソ連でジェルジンスキーが創設した秘密警察の歴史と旧東独の歴史が展示してありました。


これだけでも十分に疲れましたが,最後に有名な絵画館に行きました。レンブラント,フェルメール,カラバッジョ,ラファエロ,ボッティチェリ,ルーベンスなどなど盛りだくさんなのですが,とにかく有名な絵が必ずしも目立つ位置にはなく,音声ガイドも非常に長いのには閉口しました。


最後には疲れ果てて,ソニーセンターの前のマルクトに行きました。





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