ようやく心身ともに少しずつ回復してきましたので、散歩がてら上野まで出かけ、トーハクこと東京国立博物館で開催中のクリーブランド美術館展を人間国宝展に行って参りました。
不思議な展覧会です。2つの企画展の同時開催です。音声ガイドも別です。でも、平成館でそれぞれが半分のスペースを使って展示しています。別々の時期でもいい企画なのですが、各展覧会の展示物が少ないためか、2つで1つのような展示です(入場券は別々に買うことができます。)。ちょうどオペラでカヴァレリア・ルスティカーナと道化師をセットで上演したり、またバレエでカルミナ・ブラーナとレイモンダをセットで上演したりする(後者は、取り合わせが悪いので、このようなセットは新国立劇場だけでしょうか?)というようなイメージでしょうか。
クリーブランド美術館展
海を渡った日本の作品の展示です。冒頭から宗達の工房の風神雷神図屏風が出迎えてくれます。このほか、雪村、河鍋暁斎、伝海北友松、曽我蕭白といった作品が展示されています。
曽我蕭白の「蘭亭曲水図」(蘭亭序で有名な王義之の催したといわれる曲水の宴をテーマにした作品)や雪村の「龍虎図屏風」、尾形光琳を慕ったといわれる渡辺始興の「燕子花図屏風」など印象に残りました。日本に既にない作品なので、あっあの作品という感じではありませんが、これだけのコレクションが日本に戻って来るのは貴重な機会です。それと、ルソーやモリゾ、ピカソ、モネなどの絵画まで見ることができまして、クリーブランド美術館のコレクションの幅の広さを感じることもできました。
人間国宝展
大昔から日本に伝わった伝統の工芸品とその延長線上にある現代の人間国宝の作品のコラボレーションといってよい展示と思います。古い者では縄文式土器の「火焰型土器」も展示されていますが、平田郷陽の「抱擁」といった現代の作品もあります。現在の作品で特に良かったのは、徳田八十吉(三代)作・耀彩壺「恒河」というものです。九谷焼の作者が、失敗を契機に作り出した色彩表現が遺憾なく発揮されており、とても引き寄せられます。この作品だったら家にあったらいいなと思ってしまいます。このほか、生野祥雲齋作の竹華器「怒濤」もどのような構造になっているのか、不思議に思いながら眺めておりました。
不思議な展覧会です。2つの企画展の同時開催です。音声ガイドも別です。でも、平成館でそれぞれが半分のスペースを使って展示しています。別々の時期でもいい企画なのですが、各展覧会の展示物が少ないためか、2つで1つのような展示です(入場券は別々に買うことができます。)。ちょうどオペラでカヴァレリア・ルスティカーナと道化師をセットで上演したり、またバレエでカルミナ・ブラーナとレイモンダをセットで上演したりする(後者は、取り合わせが悪いので、このようなセットは新国立劇場だけでしょうか?)というようなイメージでしょうか。
クリーブランド美術館展
海を渡った日本の作品の展示です。冒頭から宗達の工房の風神雷神図屏風が出迎えてくれます。このほか、雪村、河鍋暁斎、伝海北友松、曽我蕭白といった作品が展示されています。
曽我蕭白の「蘭亭曲水図」(蘭亭序で有名な王義之の催したといわれる曲水の宴をテーマにした作品)や雪村の「龍虎図屏風」、尾形光琳を慕ったといわれる渡辺始興の「燕子花図屏風」など印象に残りました。日本に既にない作品なので、あっあの作品という感じではありませんが、これだけのコレクションが日本に戻って来るのは貴重な機会です。それと、ルソーやモリゾ、ピカソ、モネなどの絵画まで見ることができまして、クリーブランド美術館のコレクションの幅の広さを感じることもできました。
人間国宝展
大昔から日本に伝わった伝統の工芸品とその延長線上にある現代の人間国宝の作品のコラボレーションといってよい展示と思います。古い者では縄文式土器の「火焰型土器」も展示されていますが、平田郷陽の「抱擁」といった現代の作品もあります。現在の作品で特に良かったのは、徳田八十吉(三代)作・耀彩壺「恒河」というものです。九谷焼の作者が、失敗を契機に作り出した色彩表現が遺憾なく発揮されており、とても引き寄せられます。この作品だったら家にあったらいいなと思ってしまいます。このほか、生野祥雲齋作の竹華器「怒濤」もどのような構造になっているのか、不思議に思いながら眺めておりました。