道楽ねずみ

ドイツに関するものを中心に美術展,オペラ,映画等の趣味の世界を紹介します。

福島・チェルノブイリ・人災事故

2011年03月29日 | 日常の道楽
福島原発は大変なことになっています。最近になって保安院は事故当日から炉心融解の可能性を予見していたのに,菅首相の視察によって,菅首相を被爆させないように応急措置を怠ったのではないかという疑惑も持たれています。
チェルノブイリ原発の際も,当時のウクライナの共産党第一書記シチェルビツキーは,目前に予定されていた,国の重大行事であるメーデーの式典を無事に終了させることのみを考え,事故の情報を隠し,放射能の降る中をメーデーの式典を行って,自らも被爆し,多くの人を被爆させました。
菅首相がシチェルビツキーほどひどいとは言いませんが,やはり放射能漏れ事故の大事故というのは,政治家が無策でないと起こらない事故ではあるのかもしれません。その意味で,人災であることに変わりはありません。

停電もやむを得ないこととは思いますが,無計画停電が起きるかもしれないという海江田経済産業大臣の会見も,ご本人はとてもご満悦で記者会見をすることの喜びを隠しきれませんでしたが,彼の選挙区内に居住する道楽ねずみは大変なことになりました。午後4時40分になって突然5時には帰宅しろと言われても,5時にはまだアポがありましたし,やっと早めに仕事を切り上げて帰宅しようとすると,同様に帰宅を強要されたサラリーマンで地下鉄はすし詰め状態。本当に無計画停電するのであれば,こっそりやるか又は十分な予告時間をおいてしてほしいのに,国民を大混乱に落として入れてあの嬉しくてたまらないような海江田大臣の記者会見て何だったのであろうかと思います。無計画停電といいながら,実際は政府や東電の予定するように停電するのであれば,ハプニングバーと変わらないし,本当はこの日停電はなかったようでしたから,それこそ「ハプニング」でした。

放射能漏れは間違いなく人災です。そもそもどうしてこんなに古い原発をしようしていたのでしょう。
そして,地震までも政権の浮揚に用いようとする民主党の浅ましさには本当にあきれるばかりです。


なお,ドイツではバーデン・ヴュルテンベルク州,ラインラント・プファルツ州の地方選挙で,原発反対の緑の党が大躍進とのことです。特にバーデン・ヴュルテンベルク州では,第2党となった緑の党が第3党になった社会民主党と連立を組み,初めて州首相のポストを得るそうです。
Fukushimaの効果は海外でも大きいようです。