Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

中国のいじめ問題「少年の君」

2021年08月13日 | 映画

進学校に通う成績優秀な少女チェン(チョウ・ドンユィ)は、いじめを苦に投身自殺した同級生の遺体に思わず自分の上着をかけたことから、今度は自分がいじめの標的になる。
母子家庭のチェンの母親は、インチキな商品を売って借金取りに追われながら出稼ぎしており、まったく頼ることができない。
チェンはチンピラのシャオベイ(イー・ヤンチェンシー)にふとしたきっかけで出会い、彼には心を許し、護衛を頼むようになる。
しかしいじめはどんどんエスカレートして行き、遂に殺人事件へと発展する。



中国でのいじめがどんなものかと興味を持ちましたが、そりゃあ酷いものです。
少女を取り囲んで殴る蹴る、髪をバリカンで刈り、裸にして動画を撮る。
チェンは一度、親身になってくれた警官に相談しますが、主犯格の数日間の停学で終わり、報復が酷くなっただけ。
これではチェンが、もう警察には頼れないと思うのも無理はない。


貧しい暮らしを抜け出すために一流大学に、と将来の夢を語るチェン。
ストリートチルドレンとして育ち、底辺でしか生きられないと思っているシャオベイ。
チェンを抱くこともなく添い寝して、「君は世界を守れ、俺は君を守る」と。
街のチンピラとの喧嘩で怪我だらけのシャオベイの傷に触れて「痛くない?」とチェンは聞き、「そんなこと言われたことがない」とシャオベイは打ち明ける。



格差社会、受験地獄、いじめといった社会問題を取り上げ、息詰まるように暗いシーンばかりの映画ですが、二人の純愛に救われる思いです。
ラスト近くの「金もない、頭もない、何もないけれど好きな女の子がいる」というシャオペイのセリフには泣きました。
しかし映画の冒頭とラストに、実に興醒めな、中国政府を讃える文言が入ります。
「中国政府の指導でいじめはなくなった、この映画がいじめ問題の抑止になることを願う云々」という趣旨の。
香港出身のデレク・ツアン監督が作ったこの映画は、多分それを入れないと公開ができなかったのでしょうが。
香港、ウイグル、チベット、モンゴル問題、そしてカナダ人への死刑宣告。
どの口が言うか!?と思ってしまいます。
中国・香港合作映画、英語タイトル「Better Days」。


「少年の君」 

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不思議なこと色々

2021年08月11日 | 社会

閉会式で光の粒の演出だけが素敵だったと書いたら、なんとあれはCGでテレビの上だけの映像だったのですって。
会場にいた人々には、暗い夜空しか見えなかったのね。



そして開会式と閉会式を彩った花火。
あれはすべて欧州製の花火だったのですって。
一応理由はあるらしいが、そんなの日本の誇る花火職人の技術を駆使すればどうにでもなるような気がするというのは、素人考えなのか?
夏祭りや花火大会ががことごとく中止になって追い詰められている花火業界に、どうして活躍の場を与えようとしなかったのか不思議です。


(友人が送ってくれたドローンの写真。1枚目と2枚目の写真はネットから頂きました)

そして大会組織委員会とIOCによると、東京オリンピックのために海外から来日した選手や関係者は、先月から今月6日までに4万2681人。
選手村や競技会場などで行った62万4364件の検査では、138人の感染が確認され、陽性率は0.02%。
何しろ選手たちは殆どワクチン受けているし、関係者は陰性証明書がないと入国できなかったし。
会場では四六時中消毒しまくっていたし、ボランティアの私でさえ2回PCR検査受けたくらいだし。
それを何故、オリンピック関係以外で、広く国民に対してできないのか、つくづく不思議です。
もう一つ不思議なこと。
毎日の新規感染者が数千人を超える東京では、医療崩壊が始まっている、受け入れ先の病院がないと連日報道してる。
どうして欧米のように、大きな体育館とか区民ホールのような所に野戦病院のような臨時病院を作らないのか?
救急車で何時間もグルグル廻っているなどと聞く度にそう思います。


五輪閉会式「光のリング」は映像演出だった

五輪開会式&閉会式の“ショボすぎ”花火が「欧州製」の不可解…日本の伝統花火業界から怒りの声

オリンピック 新型コロナウイルス 大会関係の感染者は計430人



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コロナのせいで

2021年08月09日 | 社会

選手たちの活躍にあんなに感動したのに、昨夜のあの閉会式は…
「光の粒」の演出以外は学芸会レベルだったような。
今時「東京音頭」はないでしょう?
日本人って、ああした大空間を活かす演出ってやっぱり苦手なのかしらん?


気を取り直して、ボランティア報告の続き。
武道館では柔道と空手が行われましたが、柔道だけでも128ヶ国393名の選手が集まったのだそうです。
それに監督やコーチも付随し、メディア関係も含めて外国人だらけ、小さな外国のようでした。
PCの画面でモニタリングというのが私の主な仕事でしたが、その他に例えば、武道館中のプリンターの状態をチェックし、ペーパーを補充するという仕事も。
このオンライン時代に?と驚きましたが、会場のあちこちに結構な数のプリンターがある。
そのために武道館中を歩き回りましたが、迷路のような館内のB1とB2、似たような廊下が何処までも続き、その度にここは何処?状態。
プレスセンターや選手たちの休憩所、大会場内のメディア席など、普段行けない所に行くのは楽しいものでしたが。


(ペーパーがこんなに、人の背を超えるほど積んである)

ボランティアをして頂けた、ささやかなプレゼント。



この時計はボランティア7日目に抽選で当たったもの(当選率がどれ位かは知りませんが)。
東京五輪のテーマカラー、ブルーのSwachが頂けたのは嬉しかったのですが、OMEGA製「Swiss Made」と書いてある。
日本にはセイコーもシチズンもあるのにと思ったのですが、オメガは1932年のオリンピックからずっとオフィシャル・タイムキーパーの役割を担っているらしい。
きっとIOCと深〜い関係があるのでしょうね。



会場の自販機にあったテーマカラーの飲み物。
私は怖くて手を出さなかったのですが、それを飲んだ相棒に感想を聞いたら
”just a sports drink!!”ということでした。



ボランティアをして一番楽しいのは人との交流だと思うのですが、コロナ禍においてそれが制限されたのは残念なことでした。
これだけの2週間を過ごした仲間と、通常だったら千秋楽にはお疲れ様!一杯飲みに!ということになるのでしょうが、当然ながらそれもできず。
コロナのせいで…


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膨大な空席

2021年08月08日 | 社会
(誰もいない九段下駅。左上にボランティアの姿が。階段の装飾が悲しい。)

オリンピックのボランティアが昨日で終わりました。
今日が最終日で夜に閉会式ですが、武道館の空手は昨日が最後だったのです。
ここ2週間、気分的には五輪一色だったので、なんだか気が抜けたような気分です。
テレビのハイライト特集を見ながら、思い出したことをボチボチ書いてみます。


東京開催が決まった時から、ボランティアをやりたいと思っていました。
但しそれはあくまでも通常の五輪であって、コロナ禍で開催するなんてとんでもないと。
酒類提供をどうするか、子ども動員をどうするかなどと騒いでいた頃にも、正直できっこないと思っていました。
開会式のその日まで、半信半疑。
組織委からオンライン研修が次から次に送られてくるので、無視しても悪いような気がして一応覗いてはいましたが…



バブル方式、五輪関係者をバブルで包むといったって、そのバブルはあまりにも弱々しく見える。
日本は基本性善説でお願いベース、厳しい罰則もない。
そんな調子で何万人もの外国人選手や関係者が、みんながみんな言うことを聞く訳がないと思っていました。
結果としては…
忙しくてニュースもちゃんと見ていなくてよく分かりませんが、選手に関してはまあまあ守られたのでは?
東京タワーにのこのこ見物に行って、お縄になった柔道選手もいましたが。
無観客という前代未聞の犠牲を払って開催した日本に、少なくとも選手たちは感謝して、行動を自粛してくれたのではないかと思います。


その他の関係者については…
繁華街で飲み歩いていただの、秋葉原で買い物していただの、デリヘルを頼んだだの、情けない話が山ほどあるようですね。
その結果がこの先どう出るのかが怖い。
会場については、少なくとも武道館に関しては前述したように入館チェックも非常に厳しく、館内でのマスク、消毒も徹底、2週間の間に私もPCR検査を二回したという具合で、外部よりも安全だったのではないかと思います。
家に籠ってテレビ観戦したという人も多かったようで、その意味では無観客開催はよかったのか。
しかし、五輪を開催したという事実でみんなの気が緩み、それなら外出してもいいのじゃないかというような風潮になったのも否めないのでは?と、誰もが思うことを私も思います。
デルタ株の蔓延と相まって、その結果が今、感染者激増という恐ろしい数字になって表れている…


実際に参加してみての感想は、無観客ということがやはり悲しかった。
巨大な会場に何万人もの観客が詰めかけ、地響きのような歓声を挙げて応援する。
そんなシーンを夢見ていたのに、武道館の膨大な空席を見る度に悲しくなりました。
武道館の客席は1万五千。
それでもこんなにガラガラに見えるのに、6万8千の新国立競技場なんてどんなだったか。



ありがたいことに、武道館では業務後のボランティアの観戦は許されていました。
八角形の客席の一番上の一部が「大会スタッフ用休憩エリア」として指定され、そこに業務が終わった大勢のボランティアや関係業者が座って観戦していました。
メダルラッシュだった柔道や、今回初登場、しかも次回のパリでは採用されないという空手の試合が覗けたのは、幸せなことでした。
他の会場では全く観戦不可という所もあったようで、そんなに差があるのはどうかと思いますが。


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そのずっと前や後

2021年08月06日 | 社会

昨日、遂に東京の新規感染者は5千人を、日本全体では1万5千人を超えました。
こうなったらワクチン接種率が高まるのを待つしかないのではないかと思っているのですが、昨日の時点で1回接種45.2%、2回接種は32.1%。
私はこのサイトで接種率を時々見ているのですが、一日当たりの接種回数は7月中旬の一番多かった頃に比べ、まだ回復していません。


武道館では、空手が始まりました。
昨日の結果は、日本は女子「形」の清水選手の銀メダルに終わったようですが。
記事によれば、金メダルを取ったスペインのサンドラ・サンチェス選手は、漫画「ドラゴンボールの孫悟空」に憧れて空手を始めたのだそうです。
日本から生まれたスポーツなのに、「組手」では決勝まで残れなくて残念でした。
沖縄発祥ということも、形の名前「チャタンヤラクーサンクー」が沖縄の言葉だということも知りませんでしたが。


私がボランティア業務をしている部屋は妙に国際的で、アメリカ人、インド人、ドイツ人、フィリピン人、スリランカ人などがいる。
オリンピックの為に日本に来た訳ではなく、在日外国人としてこの仕事やボランティアに応募したのだそうです。
私にとっては非日常が味わえてとても面白いのですが、日本人同士で話すような話題はあまり入ってこない。
そんな中で僅かに聞いたボランティアこぼれ話。

バレーボールが行われている有明アリーナでは先日の試合が長引いて、ボランティアの仕事が終わったのは24時過ぎだったのだそうです。
当然もう帰れなくて、急遽宿泊先が用意されたとのこと。
そして、札幌で朝7時に始まることになったというマラソン。
ボランティアの集合は夜中の2時だそうです。
大きな催事を行おうとすれば、それに携わる側は、そのずっと前や後まで時間を見なければならない。
ということを、今回つくづく知りました。


写真は、ボランティアの小道具。真ん中のはPCR検査キット、これに唾液を入れて提出。
陽性の場合にだけ後日、連絡があるようです。


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good news and bad news

2021年08月04日 | 社会

体操の個人総合で金メダルに輝いた橋本選手が、中国人からSNSで攻撃を受けているとか、卓球ダブルスの決勝で中国ペアを破った伊藤・水谷選手が、やはり罵詈雑言を受けていると聞いて、やれやれと思っていたら…
サーフィンで銀メダルを取った五十嵐選手は、準決勝でブラジル人選手に勝ったため、ブラジル人からの誹謗中傷を受けているのだそうです。
そして、攻撃されているのは日本人選手だけではないらしい。
五輪選手に対するSNSを使った誹謗中傷は今や深刻な国際問題となっており、英国ではネット上でそうした遭った選手をサポートするシステムが作られたのだそうです。


(トーマス・デーリー選手)

SNSというのは、国際的な有名人とも直接交流ができるというメリットがあります。
例えば日本の無名の主婦の私が、ゲイであることを公表して飛び込みで金メダルを取った英国のハンサムなトーマス・デーリー選手のSNSに書き込みをすることもできる(読んで貰えるかどうかは別として)。
その一方で、そんな恐ろしいデメリットを持っていたとは。



そんな暗いニュースを聞いた後で、こんな温かいニュースを聞くとホッコリ。
「ありがとう鹿島・東京2020 素晴らしい時間を過ごせました。日本代表の幸運を祈っています。頑張れ! ニュージーランドフットボール」
日本とのサッカーの試合で敗れたニュージーランドが、試合の後、こんなメッセージをロッカールームに残していたと。
NZ、コロナが終わったら遊びに行くから待っててね!


五輪選手へのSNS誹謗中傷問題が国際化


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真夏の冒険

2021年08月02日 | 家庭

よく晴れた週末。
8ヶ月のチビ姫の初プールとなり、大人5人、犬1匹がバルコニーで大騒ぎ。


暑い中をスマホで写真や動画を撮ったり、タロウがアヒルのオモチャを噛み破ろうとするのを阻止したり、大人たちが大騒ぎする中、チビ姫はマイペースで楽しんでおりました。
8ヶ月の真夏の冒険w



暑いので簡単な料理ばかり。
鶏ハムが近年話題になってから、塩で揉んでラップして一晩寝かせたりと色々作ってみました。
これ(真ん中奥)は鶏ムネ肉を塩麴につけてポリ袋に入れ5分湯煎、その後放置。
これが一番簡単!


都内在住の30代前半の次男は職域接種で何とか最近ワクチンをすませたようですが、同じく都内の長男夫婦はまだまだのようです。
若い世代に飲むな騒ぐな出かけるなと繰り返す前に、ワクチン接種を広める方が近道だと思うのですが…
頼みます!


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我慢して!

2021年08月01日 | 社会

五輪会場の武道館では、関係者として様々な業界の人たちを沢山見かけます。
NTTとかパナソニックとかコカ・コーラとか警備会社とか、そして自衛隊も。
それぞれの会社の多くが、五輪用の独自のユニフォームを着ていて面白い。
コカ・コーラの人は、帽子もマスクもポロシャツも真っ赤っ赤です。
勿論この人たちが入館する時も、前述したような厳重チェック(検温・消毒・アクレディテーションカードの確認、顔認証、荷物チェック)が必要となります。


(ちなみにここはランチ会場、こんな自販機が4台並び、一人一本サービスされます。左端がアイスクリーム・ボックス)


武道館がある九段下の駅では、探査犬を連れた警備員が。
不審なものを探しているのかな?
こんなにも多くの人たちの協力の上に五輪は成り立っているのだと、いつも思います。



選手たちは、選手村と会場とを専用バスで送迎されることになっています。
せっかく日本にまで来たのに、まったく観光もできないというのは気の毒な気もしますが、何しろこのコロナ禍、最初からその約束になっているのだから仕方ない。
それでも少なくとも武道館で見かける選手たちは、とにかく五輪が開催されて活躍の場が与えられただけでもありがたいという感じで、みんな真面目にマスクをし、消毒をしまくっているように見えます。


なのに、選手村から東京タワーに観光に抜け出した選手が出てしまった。
決勝に進出したジョージア柔道2選手、私が見た人たちじゃないの…
ADを剥奪され、今後五輪会場には一切入れないということですが、当たり前でしょう。
日本だって無観客という、この上ない犠牲を支払って開催しているのだから、そのくらい我慢してください。
しかし、選手は管理できても、それ以外の何万人もの”関係者”たちは?
特にマスコミ関係なんて…


ジョージア柔道2選手が無断外出で大会追放 
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