Zooey's Diary

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いじらしい「ウォーリー」

2008年12月11日 | 映画
”29世紀の荒れ果てた地球で、たったひとり黙々と働き続けるゴミ処理ロボット、ウォーリー。宇宙へ脱出した人間たちに置き去りにされて700年、大好きなミュージカル映画『ハロー・ドーリー』のビデオで男女が手を握るロマンチックなシーンを見ては人恋しさを募らせていた。そんなある日、真っ白に輝くロボット、イヴが現れ、ウォーリーはたちまち恋に落ちる。ところが、巨大な宇宙船がイヴを連れ去ってしまい…。”(goo映画より)

なんといっても、ウォーリーがいじらしいのです。
700年間ひとりぼっちであるということが、どれほど孤独であることか。
どれほど痛切に、ふれあいを求めていたことか。
それを台詞でなく、仕草と機械音だけであれだけ表現できるとは…
そして、ウォーリーのイヴへの思い。
それはもう、女の子と話したことがない不器用なオタク少年が、輝く美女に恋をしたようなものです。
イヴがまた、見事なツンデレなのです。
ウォーリーが何度もおずおずと手を差し伸べるのに
それをその都度振り払う、イヴのつれなさときたら。
イヴがサナギ状態に固まってしまった後の、それでもあきらめず話しかけたり、傘を差しかけたり、ウォーリーの気遣いようといったら、観ている方の胸が痛くなるほどです。これは確かに、”観終わった後、誰かと手を繋ぎたくなる”映画ですね。

そして同時に、環境破壊に対する痛烈な皮肉映画でもあります。
更に「2001年宇宙の旅」「スター・ウォーズ」「ET」などの名場面のパロディ作品でもあるのです。ウォーリー、イヴの声を作ったのは、スター・ウォーズのR2-D2の声を作ったベン・バートなのだとか。

私が日々、映画を観たり本を読んだりするのは、結局のところ、感動したいからだと思うのです。
その内容が実話であろうと、荒唐無稽な造り話であろうと、あるいはろくに台詞さえないアニメであろうと、胸に響くものがあれば感動するのだと、認識を新たにした一日でした。

☆4

「ウォーリー」
コメント (12)    この記事についてブログを書く
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12 コメント

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TB&コメントありがとうございました♪ (テクテク)
2008-12-11 23:08:37
こんばんは
この映画は心揺さぶられる
素晴らしい作品でしたよね

言葉で具体的な説明がなくとも
セリフのない映像が多くの事を語っていましたし、
そこから汲み取れるウォーリーやイヴの気持ちが
痛いほど伝わってきました

「ロボットに感情を吹き込んだような作品」というよりは
「映画に魂を込めたような作品」にも感じられ、
損得で物事を判断するのではなく
ただ相手を思う一心で懸命になる姿には「魂の叫び」があり、
ホントにジ~ンとさせられてしまいました
返信する
テクテクさま (zooey)
2008-12-12 00:07:02
台詞がなくても
こんなにも感情を伝えられるとは
本当に驚きでしたね?
「2001年宇宙の旅」のパロディも楽しかった。
あのゴキブリの名は
「ハル」というのだそうですよw
「ツアラツゥストラはかく語りき」も
しっかり流れてきて…
色々な意味で楽しめる、でも切ない映画でした
返信する
Unknown (ANDRE)
2008-12-12 01:13:14
TB/コメントどうもありがとうございました。

イヴ、本当にツンデレでしたね(笑)
世界的な傾向なんですかねぇ。

イヴが固まった後の
けなげなウォーリーは本当に泣かせてくれました。
これがまたラストにつながってるところも
良かったなぁと思います。

ただ手をつなぎたい、というだけで
1本の感動娯楽作品を作るなんてことが
今の時代でも十分可能なんだというのを
見せ付けられたように思う作品でした。

ピクサーは
素晴らしい作品をコンスタントに作り続けている
という意味では世界一の会社ではないでしょうか。
返信する
TBどうもです。 (ひし)
2008-12-12 10:30:30
はじめまして。TBどうもです。
寄らせていただきました。

プログラムかもしれないのに、心動かされる。
コレだけでも、現代社会へのメッセージが溢れてますよね。

最後のロゴの解釈、自頁にて、コメントさせていただきました。


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ANDREさま (zooey)
2008-12-12 22:31:43
こちらこそありがとうございます。

>ただ手をつなぎたい、というだけで
1本の感動娯楽作品を作るなんてことが
今の時代でも十分可能なんだ

いや、本当にその通りです。
しかもそれを、ろくな台詞もなしで表現したのですから…
もう脱帽です!
返信する
ひしさま (zooey)
2008-12-12 22:35:01
お立ち寄り下さり、ありがとうございます。

>最後のロゴの解釈、自頁にて、コメントさせていただきました。

これ、是非拝見したいのですが
名前からのリンクもなく、TBもなさっていないので
ひしさまの所に行けないのです。
是非、TBして下さいませ
返信する
Unknown (nazo)
2008-12-15 00:23:52
いつも思うのですが、映画の紹介でその映画の画像を使用しておりますが、それは著作権は問題ないのでしょうか?

特にクレジットもないようですが。

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nazoさま (zooey)
2008-12-16 08:18:07
ネット社会は、まだその歴史も浅く、モラルなどもよく分かっていない状況です。
しかしながら、例えば今回、「ウォーリー」の画像を使用して私が利益を得ている訳ではなく、その配給元もリンクさせているのですから、問題はないのではないのでしょうか。
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Unknown (nazo)
2008-12-16 14:02:11
たぶん、それでも配給元へ先に許可を得ておかなければ、後々、著作権料を請求される可能性はあると思います。
一度伺ってみてはいかがですか?

似たようなことで善意でやっていたにも関わらず、請求された人もいますので。
返信する
Unknown (nazo)
2008-12-18 00:33:22
調べてみましたが、やはりダメですね。
blogでの公開は私的利用の範囲を超えていますから。

返信する

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