今日の朝日新聞を見て驚きました。
真ん中20~21面、宝島社の見開き広告(30段広告というらしい)。
「いい国つくろう、何度でも。」
敗戦国日本に、コーンパイプをくわえて降り立ったマッカーサー元帥の写真。
なんで今頃マッカーサー!?
日本はこんな惨めだったのに立ち直ったって言いたいの?
それにしても趣味が悪い…
単に話題を作りたかったのか?
宝島社のHPには
”敗戦や災害など、これまで幾度となく苦境に直面してきた日本。
日本人はそのつど、不屈の精神と協調性を武器に国を建て直してきた歴史があります。
世界のどこを見ても、これほどしぶとく、強い生命力を秘めた国民は存在しないのではないか。
そんな気さえするのです。
「いい国つくろう、何度でも。」
この投げかけを通じて、
日本人が本来持っている力を呼び覚ましてみたいと考えました。”
http://tkj.jp/company/ad/2011/index.html
ちょっと調べてみたら
66年前の今日9月2日は、戦争終結のための調印式が東京湾上の戦艦ミズーリで連合国を
相手に行なわれ、降伏占領に入った日なのだそうです。
私はどうにも好きになれない。
HPによるとこの広告、朝日・読売・毎日・産経・日本経済・日刊ゲンダイに出したらしい。
6紙の見開き広告、一体いくらかかったのか!?
こんな広告に巨額を投じるのだったら
復興のための他の使い方があるのじゃないかと思ってしまいます。
一般の公園にあったら、ちょっと浮くかなって思いながら通りすぎましたけど(^^);
マッカーサーは焼け野原に降り立った時、さぞ日本は荒れ果てているのかとおもいきや、みんな黙々と秩序正しく働き続けているのを見てびっくりしたそうです。
私もマジメにやってれば、いつかフォアグラ食べられるかも、、、ですね(^^)
あるのですか…
しかしこんな広告、
白洲次郎あたりが見たら
怒り狂うのじゃないかと思うのですが。
あんな贅沢なフォアグラは
私もあれが最初で最後です
逆なでをねらって受けようとしているのかしら。
悪趣味ですね。
これを見ると昭和天皇と元帥と並んだ日本のみじめな
写真を思い出します。
私はもう当分、宝島社のものは買う気になれません。
ツィッターでも
「『外から来る人』が仕切らないと何もできない国の皮肉か」
「311は『敗戦』なのか」
「最高にブラック」
「屈辱的」
などの批判が溢れています。
そりゃ海外からの支援も多く頂きましたが、それは強制したわけでもなければ、されたわけでもない。
震災からの復興にアメリカの強権的な指導は必要ない。
東海テレビの”不適切テロップ”ほどではないにしろ、この広告に違和感を感じる人々はかなり多いでしょうね。
宝島社が言っていることも、私は理解できません。敗戦後も立ち直ったというのなら、まだ違った写真があるはず!
何か同じ日本人として、とても悲しい気分になりました。
かなりの数の人が見たと思います。
なんたって真ん中の見開きですから
いやでも目に入ってくる。
>敗戦後も立ち直ったというのなら、まだ違った写真があるはず!
私もそう思います。
敗戦直後との焼け野原とか玉音放送聞いてるシーンとか。
このような広告を作った人にも腹が立ちますが、これを掲載した大手新聞社の愚劣さにも言葉がありません。