Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

「すれ違いのダイアリーズ」

2016年05月26日 | 映画


タイやベトナム、カンボジアなど東南アジアに旅行に行くと
無数の水上生活者の姿を見ます。
特にカンボジアのトレンサップ湖には、世界最多、100万人の水上生活者がいるのだそうです。
巨大な濁った湖の上に、夥しい数のボートが浮かび、その中には雑貨店や食料品店、
学校や教会、寺院までもが見受けられました。
あんな水の上の小さなボートで、人々は一体どんな生活をしているのだろうと思っていました。



この映画は、そんな水上の学校が舞台なのです。
タイの体育会系青年、新米教師のソーンがなんとか得た職は、僻地の水上学校の教師だった。
水道も電気も電波もない不便な生活で、初めての教師の仕事にも戸惑い、
たった4人の子どもたちの信頼も中々得られない。
行き詰まったソーンは、ある日前任者の女教師エーンの日記を見つける。
彼女も、孤独感に悩みながら、日々奮闘する様子を日記に詳細に書いていた。



同じ水上学校を舞台として、女教師エーンのシーンと、青年ソーンのシーンとが
交互に描き出されます。
孤独の中でエーンの日記を唯一の頼りとしたソーンは、いつか彼女に恋心を持つようになる。
しかし彼女には都会に恋人がいて…



水上学校の生活というのが凄い。
子供たちは遥か遠くの家(ボート)から来るので、月曜から金曜までは学校に泊まり込む。
教師は食事から着替えから就寝から、生活全ての面倒を見なければいけない。
親の中には、子供に漁師の仕事を手伝わせて、学校に来させたがらない者もいる。
子供も、(難しい算数をやるより)父ちゃんの手伝いをしたいと言う。
そんな親子に、教師はどう向き合ったらよいのか?

後半、ソーンとエーンの二人がお互いを意識しながら、すれ違いばかりで中々出逢えない所は
ややあざとい感もありますが、素直な良い作品です。
そして実際の水上学校がモデルであり、実話がベースだということに、驚くばかりです。

「すれ違いのダイアリーズ」 http://www.moviola.jp/diaries2016/
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする