Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

Harddays night Hotel

2009年09月21日 | イギリス旅行2009
5日目の午前中、ストラトフォード・アポン・エイボンの街を散策して
午後、リバプール行きの電車に。
ここで由々しき事態発生(いや、最初から分かっていたことですが)。
それまでずっと電車やらホテルやらの手配をして下さり、
てきぱきと誘導してくれたKさんが、ロンドン郊外の自宅にお帰り。
イギリスに来て以来、英語に自信を失くしていた私が
さらに英語がお得意でない二人を引っ張って行くことになる。
しかも私は、致命的な方向音痴ときている…

大きなリバプールの駅の構内でkさんと握手をして別れ、
駅から一歩外に出た瞬間、息を呑みました。
それまで静かな大学都市や、牧歌的な観光都市を歩いて来た私が見たのは
路上にゴミが舞い散り、港からの風に襟を立てて多くの人が足早に歩いている姿。
ビートルズを輩出した港湾都市リバプール。
そういえばAJが、リバプールではくれぐれも気をつけてって言ってたなあ…

駅の自動販売機で市内の地図を買い、予約したホテルを目指したのですが
どうにも分かりにくい。
道行く人に訊いても、言葉は益々酷く訛っているし、
新しいホテルなので場所を知らなかったり。
この頃になると私も少し要領を得てきて、”身なりの良い人に訊けば英語が分かる”
ということが分かってきたのですが、
しかし道に迷って困った時に、スーツ姿の人なんて中々現れない…
泣きたくなるような思いでトランクを引き摺りながら、散々訊いて、
なんとか辿り着いたのでした。

「Harddays night Hotel」(四つ星)はしかし、中々素敵なホテルでした。
外見は古く大きな建物ですが、その中を改装して去年できたというこのホテル、
名前からして分かるようにビートルズ一色!
全館にビートルズの曲が流れ、廊下や部屋にはビートルズの巨大な写真が飾られ(写真)、
彼らがデビューした「Cavern Club」から徒歩一分の立地ときている。
それまでは4人だったので、ツインルームを二つ取っていたのですが、ここからは3人。
イギリスのホテルというのは(少なくとも私が泊まったホテルは)、シングルルームと
いうのがあまりないようで、一人だとダブルルームのシングル・ユースということになる。
しかも、ツインもダブルもそんなに値段は変わらないので
ダブルのシングル・ユースというのは割高になるのです。
それでも、一人の開放感には変えられない。
私はこの日、ジャンケンに負けて一人部屋になり、思う存分一人を満喫したのでした。

各部屋には大きなPCがあり(今回の旅行ではこんな設備はここだけだった)、
私は小躍りしたのですが、その使い方がどうにも分からない。
マウスもないし、大体、最初の入り方が分からない。
フロントに電話して、只でさえ分からないリバプール訛りでPCの説明を訊くという
恐ろしいことをして、なんとか使えるようになったのですが
ようやく出た画面、漢字は全部、四角にしか見えない。
タイピングは当然、英語しかできないし。
それでも久しぶりのPCは嬉しかった…

「Cavern Club」は裏通りの、薄暗い階段を下りた地下にあって今も営業中、
「汗の匂いが満ちた労働者のための酒屋」(Johnの言葉)ですが
ビートルズ・フアンが世界中から集まり、活気に満ちていたのでした。

「Harddays night Hotel」
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マナーハウスの屋根裏部屋

2009年09月20日 | イギリス旅行2009
ランドルフの件で中断していた旅行記の続き。
オックスフォードを後にした我々は
ストラトフォード・アポン・エイボンに向かったのでした。

ここはシェークスピアの生まれ故郷。
彼の生家が大事に保存してあり、中を見学することが出来ます。
近くにはシェークスピア・ミュージアム、シェークスピア・ブックショップなど。
漆喰壁と木の柱を組み合わせたチューダー調の家々が建ち並び、
そこに花々が咲き乱れ、お伽話の中のような世界です。
街を流れるエイヴォン川には、屋根つきの細長いボートがいくつも浮かんでいる。
これはナローボートといって、これに乗ってゆっくり休暇を楽しむのが
イギリス人の憧れのライフ・スタイルなのだそうです。

イギリスでは、到る所で花が咲き乱れていました。
家々の窓際に咲きこぼれ、街角には多種多様のハンギングがぶら下がっている。
ペチュニア、サフィニア、ベゴニア、インパチェンス、ゼラニウム、薔薇、日々草など。
私も少しばかりガーデニングをするので分かるのですが
ゼラニウム以外は、一日でも水が切れたら、しょぼくれてしまう花ばかりです。
あちこちの街を随分歩き廻ったのですが、どの花もみな元気に生き生きと
咲いていました。
この国は雨が多いので(一日に何度もさあっと降ったりする)
ろくに水をやらなくても、元気に咲いているのだそうです。
それならガーデニングも楽な筈だ…

この夜泊まったのは、アルベストン・マナーハウス(写真)。
マナーハウスというのは、昔の領主の館を改造して作られたホテルのことです。
広大な庭、生い茂る木々、そして豪壮なお屋敷。
部屋は屋根裏部屋のようなしつらえですが、意外に天井は高く、樹々の間からの木漏れ日が
出窓からチラチラと差し込む。
子どもの頃夢中で読んだ「木かげの家の小人たち」の世界そのままだったのでした。
屋根裏でひっそりと生きるアイリスやロビン、アッシュ家の小人たち、
小さな空色のコップ一杯のミルクで生きていく小さな人たちに
幼い私はどれだけ思いを馳せたことか…

ここのメイン・レストランでのディナーは、先に書いたように
サービスも味も雰囲気も素晴らしく、我々は静かな宵を心ゆくまま堪能したのでした。
マナーハウスの広い館内を歩いていると
宿泊客の誰かに行きかうことがよくありました。
私たちが泊まったのは平日だったせいか、年配のご夫婦が多く、
その誰もがにっこり笑って、Hi!とかGood morning!とか声をかける、
そんなところも私は気に入ったのでした。

アルべストン・マナーハウス
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ランドルフからの返事

2009年09月18日 | イギリス旅行2009
ランドルフからの返事がきました。
対応はやっ!!

Dear xxxx,

Thank you for your email to our Customers Services Department regarding your recent stay at The Randolph Hotel.
May I first and foremost sincerely apologise for the shortcomings you experienced in our restaurant.
We pride ourselves in offering the highest level of customer care and service and I am most embarrassed that we did not live up to this ideal.
Firstly, I was sorry to learn that the service afforded to you during your dinner in our restaurant was marred by long waits
and communication issues from my Restaurant Supervisor.
Please be assured that this is not the normal feedback I received and I shall be speaking to her regarding her communications skills.
Thank you for bringing this to my attention.
Secondly, I was also concerned to learn that the starter you ordered was no the one you selected.
We are a very popular restaurant but we endeavour to ensure we are always well stocked and can offer all items on the menu.
We pride ourselves in offering fresh food. I was most perturbed that the waitress had not flagged this situation up to you and instead brought an alternative fish option.
I shall be speaking to my Restaurant Manager regarding this issue to ensure that this is not repeated again.
Thank you for bringing to my attention the issues you had again in the restaurant but at breakfast.
I shall be sharing your comments with all my Management Team at our weekly meeting and please be assured that we take all guest
feedback very seriously to ensure we are offering the highest level of care and service.
I appreciate that your opinion of The Randolph Hotel is at a low ebb and would like to restore your faith and confidence back into the hotel.
To this end I would be delighted to invite you and your colleagues back to the hotel for Once Night Bed & Breakfast Stay on a date that is convenient to you, subject to availability. This invitation is valid for one year from the date of this email and is based on two twin bedded rooms.
Once again may I apologise for the shortcomings and hope to welcome you back when your travel plans next bring you to the City of Oxford.

Yours sincerely,

Paola ××××
Operations Manager



という訳で
一泊二日の無料宿泊券進呈だそうです。
一年間有効。
やったあ!

しかし…
これで見ると、サバが切れてるということはやはりあり得なかったのか?
あのウエイトレスの意地悪だったってこと!?
その割に、ディナー招待がついていない…
朝食だけなんてケチくさくない?
これだけ”apologise”を繰り返すのなら
それくらいつけたら!?
大体、総支配人の名前じゃなくて、Operations Managerの名前で来るって
こんなものなの?(こんな経験初めてなので、よく分からない…)

でも、かなりスッキリしました。
少なくともこれで、あの赤毛の女性は今後ああいう態度は取れないでしょう。
私だけでは何も出来ず、ただ文句を言ってるだけで終わったでしょうに。
友人に感謝です。

写真 コッツウォルズのパブ
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面白いことになってきた!ランドルフその後

2009年09月17日 | イギリス旅行2009
例のホテル・ランドルフでの不愉快な件について怒っていたところ、
英語に堪能な友人が、抗議文を書いてくれました。

こんな格調高く説得力のある怒りのこもった英文、
私には、逆立ちしてもひっくり返っても裸に剥かれても
死ぬまで書けません…(読むだけで大変だし)
ひたすら感謝です。
さあどう出るか、
ランドルフ!?
無視するかそれとも…??

(友人の了解を得ましたのでアップします)

To the kind attention of
The General Manager
Mr.xxxx( or his successor)
the Macdonald Randolph Hotel,
Oxford
England

Tokyo, 16th of September, 2009

Dear Mr. Grange (or his successor),

Although it will take me time and efforts to write this letter,
in a language which does not belong to me, nonetheless I shall complete this endeavor on account of the prestige of your hotel and of the fact that I have been an unfortunate guest of it during the one night of September 2nd 2009.
Let me offer you my judgements of your hotel services :

-Quality of the room 9/10
-Lobby services 9/10
-Restaurant services 0/10(ZERO)
-Other services; average, for a 5 stars hotel anywhere around the world

You may be curious enough and want to know why my ranking about your restaurant service is equal to ZERO (and this is only thanks to the fact that today I am in good moods!).
At about 19:30 of Saturday September 2nd 2009, I entered your restaurant with some Japanese friends for dinner and set at one table for four. After glancing at the menu,
my guests and I would have hoped to be approached by a waitress for us to deliver her our order.
To no avail. We had to wait roughly for 15 minutes before a tall, red haired waitress with the name tag of which only the initial "L" was visible wearing a black uniform approached our table.
We delivered her our order under a very uncomfortable stress, given that the waitress was getting nervous ahead of time due to the different language and culture.
Although in a way her moods were understandable, on the other it was UNACCEPTABLE and UNJUSTIFIABLE for paying guests of a five stars luxurious hotel to be treated with such sufficiency and
rudeness by one of your low grade personnel, simply because it took us one or two minutes longer than normal to deliver our own order.

Upon being served, I noticed that I had been delivered the wrong serving as opposite to what I had ordered. (saute' tuna in lieu of grilled mackerel)
When I complained to the red haired waitress about the above mistake,
I was told that the mackerel was finished and that the saute' tuna was the only replacement available.
No one came to warn us before the delivery about such situation.
The red haired waitress did not have even one simple word of apology and commented with sufficiency in her voice that it was the only thing the house could offer. After this incident there was no follow up by the red haired waitress for any remaining food or drinks at our table.

What a dissapointing experience!

Next morning, at our breakfast table, the same red haired woman came to take our orders for coffee or tea but did not offer us the menu at all, while all other guests had gotten it.
It was only upon my good will that I got up and got the menu from another empty table...
Although the facts I have described may seem of little importance to you,
trust me they are quite annoying to me and to my friends who come from a culture where the excellence of service is a "must".

Perhaps you may want to comment on this, while you should thank me for high lighting to you some unethical behavior of your personnel for the benefit of all involved.

Sincerely,

写真はオックスフォードの街並み
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微妙な差別

2009年09月16日 | イギリス旅行2009
オックスフォードで五つ星ホテル「ランドルフ」(写真)に泊まった時のこと。
そのメイン・レストランでディナーを頂くべく、我々はちょっとお洒落なワンピースなどに着替えて出向いたのです。
赤を基調とした、薄暗く天井の高い、風格のあるレストラン。
壁には貴族だか何だかの大きな肖像画があちこちに。

応対したのは長身赤毛、黒スーツの若い女性。
飲み物のメニューから、どのワインにしようかなどとあれこれ選んでいると
いらだたしそうな顔をして姿を消す。
飲み物と料理がなんとか決まり、注文したのですが…

イギリスのサバ(mackerel)は脂が乗って美味しいと聞いていたので、私はそのグリルを頼んだのです。
が、出てきたのは、マグロ(tuna)のソテー。
しかも、謝罪の言葉もなく、サバは今日切れてしまったからと素っ気なく。
普通、注文した際にそう断って確認するでしょう…?

この女性、その後も我々のテープル放りっぱなし。
飲み物の追加を聞くでもなし、料理の評判を確認するでもなし。
でも、正直私は、まだイギリスに来たばかりで
自分がどんな扱いを受けているのかピンと来なかったのです。
この国は一流レストランであってもこんなものなのかなあ、と。

翌朝もこの女性が我々のテーブルに。
ニコリともせず、コーヒーか紅茶だけかを聞き、シリアル、フルーツ、ハム、
チーズなどが並べられたテーブルから好きなものを取って食べろと。
しかし他のテーブルを見ると、メニューを見て注文しているではありませんか。
五つ星ホテルで、フル・イングリッシュ・ブレックファストでない筈がない。
他のウエイトレスに聞いてみると、すぐにメニューを持ってきて
卵料理その他の注文を取ってくれました。
見るとあの赤毛のウエイトレス、白人客のテーブルにはメニューを持って行き、
斜め横のアジア系客のテーブルには持って行っていない。

翌日泊まったマナー・ハウスのメイン・レストランのディナーでは
非常に感じの良い若い男性が担当。
ニコニコと料理の説明をし、丁寧に注文を取り、その後、
"Is everything all right?""Are you enjoyning?"と
しつこいくらい聞きにくる。
あまりにも愛想が良いので、あれ本当にイギリス人かしら?アメリカからバイトに
来てる学生なんじゃないの?という会話が、我々のテーブルで交わされたくらい。
お店を出るときに見送ってくれたので
あなたイギリス人なの?と聞くと
sure!!Why asking??と言うので
いえあんまり陽気で感じがいいから、と答えると
そりゃ東洋からの美女を迎えてるんだから、とあくまでも調子がいい。

話がズレた。
しかし、サービスというものは本来こういうものでしょう?

そうか、あれが差別というものなのか…
あれは、どう考えても五つ星ホテルのサービスではなかった。
今思うと、あの赤毛の女性に
「お名前なんておっしゃるの?
サービスがとってもよかったから是非お聞きしたいわ!」
くらいの一言を言ってやればよかった。
でも、あの時は訳が分からなくて
というか、初めて”差別”らしいものを体験した衝撃で
自分の目の前で何が起こっているのか分からない、という感じでした。

こんな些細なことは、差別のうちに入らないのかもしれない。
仮にあのホテルの責任者に文句を言ったところで
あの女性が、(サバが切れたことを言うことやメニューを持って行くのを)忘れた、と言えば
それで終わってしまうのかもしれない。
でも我々が不愉快な思いをしたことは事実だし、
あのレストランには二度と行きたくないと思うこともまた、事実なのです。
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雨にけむるコッツウォルズ

2009年09月14日 | イギリス旅行2009
ブレナム宮殿を午前中見学した後、
コッツウォルズの小さな町ウッドストック(町といってもメインストリートは数分歩くと終わってしまう)で昼食。
こちらの一日ツアーというのは、昼食は各自自由です。
12時解散、1時半にこのパブの前に集合!という感じ。
おかげで好きなものを好きなように食べられて、非常によろしい。

コッツウォルズ地方というのは、コッツウォルドストーンと呼ばれる蜂蜜色の
石で建てられた家が美しい、静かな佇まいの古い村々が集まった地域です。
いや、本当に綺麗。
蜂蜜色の家に色とりどりの花が咲きこぼれたり、緑の蔦が絡まったり、
お伽話の世界そのままです。
近年、日本の女性誌などがこぞって特集を組んでいるのも分かるような気がします。
しかし、小さい。
かのウイリアム・モリスがイギリスで一番美しい村と絶賛したというバイブリーにしても
え?これだけ?と拍子抜けするほどです。
村の中心に有名な"The Swan Hotel"があり、その前を小川が流れ、
マスの養殖場があり、その周りに石造りの家並みがひっそりと佇み…
それだけ。
まあ、小さいからこそ価値があると言えるのかもしれません。

ウッドストックで郵便局に入りましたが
イギリスの田舎の郵便局というのは、小さな雑貨屋の中にあるのです。
(その後行った、湖水地方の郵便局もそんな感じだった)
お菓子や絵葉書やカレンダーなどが雑然と並べられた奥にこっそり窓口があって
中の局員は、近所のオバサンなんかとのんびりお喋りしている。
でもこちらが用件を言うと、愛想よく(手順は非常に遅いが)対応してくれました。
小さな赤いバンで、コッツウォルズのその他の村を2~3廻り、一日ツアー終了。

この日は午前中曇りでしたが
午後には一時的に、さあっと雨が降り出しました。
話には聞いていましたが、こちらの連中は雨が降っても傘をささない。
ウインドウブレーカーのフードを頭に被るくらい。
確かに、風混じりに横から斜めから降ったりするので
傘はあまり役に立たないかもしれません…
しかも天気が変わりやすく、始めは晴れていてもいつ降り出すか分からない。
という訳で今回の旅行中、ウインドウブレーカーは手放せなかったのでした。
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イギリスの食事①

2009年09月13日 | イギリス旅行2009
イギリスの朝食は、コンチネンタル・ブレックファーストと比べて
リッチなことで有名です。
口の悪い某作家はその本の中で、イギリスに行ったら朝食だけ食べていれば
いいと書いたくらい…(誰だったか忘れましたが)。

フル・イングリッシュ・ブレックファーストというのは
炒めたベーコン
炒めたキノコ
茹でたソーセージ
フライド・トマト
卵料理(フライド・ポーチド・スクランブルドから選ぶ)
ブラック・プディング
ベイクドビーンズ
これに、シリアル、フルーツ、ジュース、コーヒーか紅茶、トーストなど

ブラック・プディングというのは、ブタのレバーや血で作ったもので
そう聞くとギョッとしますが、それほど癖もなく、食べやすい味でした。
ベーコンは分厚くどっしりとした味、大きなソーセージも食べ応えがあります。
あるホテルでは、丸いブラックプディングの上に太っちょソーセージが鎮座していて
笑ってしまいました。
焼いたトマトというのは日本人には馴染みのないものですが
慣れると、甘味が増すようで美味しい。
あっさりしたトマトソース味のベイクドビーンズは、何処で食べても同じ味だったので
これは缶詰でしょう。
いずれにしても、どれも熱々の料理を熱々のお皿に載せて提供されます。

卵料理はどれにするか、それにつけるソースはどれにするか、
パンはブラウンかホワイトかレーズン入りか、紅茶にするかコーヒーにするか
最初にうるさいほどに訊かれます。
私は普段は、朝はコーヒー党なのですが、せっかくなので
今回はずっと紅茶を頂いていました。
紅茶の本場イギリスでは、何処に行ってもティーバッグだというのは
有名な話ですが、見事にそうでした。
五つ星ホテルのレストランであっても、立派な陶器のティーポットに
ティーバッグが入っていました。
日本では、美味しい紅茶を淹れるには、大き目のポットにたっぷりお湯を入れて
茶葉をジャンピングさせて…などとうるさいのですが、拍子抜けする思いです。
でも逆に言うと、水が違うので(イギリスは硬水)、それでも美味しい紅茶ができてしまう。
逆に、緑茶などは美味しく淹れられないそうです。
やはりその土地に合った飲み物が発達するのだなあと、つくづく思いました。

朝からこんなリッチな朝食を頂くと(完食はとても無理だった)
私などお昼になっても、まだおなかが空かないような感じでした。
そういう時には、軽目のランチがいい。
例えば、リークのスープとパンのセット。
リーク(長ネギの一種)とハムとジャガイモをどろどろに煮込んだもの。
スパイスが効いていて、こってりとして美味しい。
他にも、ローストビーフなどの具をたっぷりはさんだバゲットのサンドイッチ、
ひき肉とジャガイモとタマネギを包んだコーニッシュ・パイ、ご存知フィッシュ&チップスなど
リーズナブルで手軽な食べ物が色々…
うん?
イギリス、おいしいじゃないの!
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ブレナム宮殿の王子様

2009年09月12日 | イギリス旅行2009
オックスフォード滞在の一日目は、地元の旅行会社のミニバスツアーで
「ブレナム宮殿&コッツウォルズ1日観光」に参加。
8人も乗ればいっぱいの小さな赤いバンで、参加者は我々4人の他、
アメリカ人のカップルと中国人のカップル。
ガイド兼ドライバーは陽気なイギリス人。
地元の旅行会社のツアーに申し込むと、非常に国際的なのは嬉しいのですが
説明は当然、英語だけ…(泣

ブレナム宮殿というのは、オックスフォードシャー、コッツウォルズ地方にあり、
マールバラ公ジョン・チャーチルが、スペイン継承戦争中のブレナムの戦いで立てた戦功によって当時のアン女王から贈られたという大邸宅です。
1987年に世界遺産に登録。
これが、とにかく凄い。
門をくぐると、見渡す限りの緑の芝生、白鳥がたゆたう湖が広がります(写真のはるか左奥に見えるのが宮殿)。
バロック様式の宮殿の壮麗さ、調度品のきらびやかさもさることながら
噴水式庭園あり、スペイン式庭園あり、バラ園あり、
さらに世界最大の迷路庭園もあるのだとか(そこまでたどりつけなかった)。
一体どれくらいの広さなのだろうと見てみたら
面積は約2100エーカー、これはおよそ8.5平方㎞で、千代田区の73%、
皇居の5倍の広さなのですって。
これが貴族の私邸というところが…
恐るべし、イギリス貴族。

ここはまた、かのウインストン・チャーチルの生家でもあります。
こんなお城に生まれて、放蕩息子にもならず、天下の宰相となったチャーチルとは
一体どういう人だったのだろうとちょっと調べてみたら…
”正式名サー・ウィンストン・レナード・スペンサー=チャーチル。
幼年時代に有名なパブリックスクール・ハロー校に入れられ、厳格な教育を受けた。
彼の学校時代の成績は終始ふるわなかったが、フェンシングは大会で優勝するほどの腕前であった。
サンドハースト王立陸軍士官学校を3度受験してようやく合格した。”(Wikiより)
彼はまた、学習障害のひとつである識字障害(ディスレクシア)であったという説もあるようです。

第二次世界大戦でイギリスを勝利に導いた首相として知られ、
2002年にBBCが行った「偉大な英国人」で1位に選ばれた人に
こんな過去があったとは…
ちょっとホッとしませんか?

ブレナム宮殿 
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AJの皮肉

2009年09月11日 | イギリス旅行2009
昨日の夕方、無事帰宅しました。
犯罪に遭うこともなく、怪我や病気に見舞われることなく、
あっという間の夢中の10日間でした。
忘れないうちに、旅先の印象的だったことなど
ぼちぼち書いていこうと思います。

私が通っているスポーツクラブ仲間に
AJというイギリス人がいます。
たまに顔を合わせると軽く話す程度の間柄ですが
この男、中々の皮肉屋なのです。
今回私が英国に行くことになったことを話すと
"I'm so sorry!"(そりゃ気の毒に)と一言。
なんでよ?と聞くと
英国に着いた途端に君、日本に帰りたくなるよ、と。
放っといてよ(none of your business!)、楽しみにしてるのにと
私は怒ったものです。
憎まれ口を遠慮なく叩ける、気やすい人間ではあるのですが。

残暑激しい日本から、1日の午後着いたヒースロー空港は
雨混じりの薄ら寒いお天気。
(もっともその後すぐに晴れたりして、イギリスの天気は変わりやすいと
いうことを実感するのですが)
ロンドン郊外から来てくれた友人K、ANAで行った友人二人、JALで行った私、
広い空港の中でなんとか合流し、オックスフォード行きのバス乗り場に向ったのですが…
オックスフォード行きのチケットを何処で購入し、何処から乗り込むのか?という簡単な英語のやり取りが中々できないのに驚きました。

子音をはっきり発音しない、母音の変容(busがブスにmoneyがモネになる)、
主語を勝手に省略する、全体に抑揚のない、ふにゃふにゃとした感じの発音。
これが英語か!?
何言ってるのか全然分からない!
今まで私が接してきた英語は、紛れもなくアメリカ英語だったんだ…
こんなに違うなんて。
まさかイギリスに来て英語に苦労するなんて。
私のささやかな自信、哀れ雲散霧消。

そういえばと、AJの言葉を思い出したのでした。
彼の英語が、どうも私には聞き取りにくいと言うと
ロンドンの街角に行ったって、君が期待しているようなクィーンズ・イングリッシュや
BBCのアナウンサーのような英語を話す人間なんて誰もいないよ。
殆どがボクよりもはるかにひどい、訛りの強い労働者階級の英語さ、と。
そしてそれは、本当だった。
変わり者と決め付けずに、AJと
もっと話しておけばよかった…
友人Kの助けでなんとかオックスフォードには着いたものの(ロンドンから2時間位)、
こうしてなんとも情けない思いで、イギリス一日目の夜は暮れていったのでした。

写真はオックスフォードの街並み
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ヒースロー空港集合!

2009年08月31日 | イギリス旅行2009
イギリスの湖水地方に行ってみたいと
長年思っていました。
詩人ワーズワースが散策に耽り、ウイリアム・モリスがこよなく愛した所。
ビアトリクス・ポターが生涯をかけて守ろうとした所。
澄み渡る湖、なだらかな丘陵、咲き乱れる野の花、霧雨にけむる石畳の小さな村…

ところがイングランド北部のそこは、交通の便が非常によくないらしい。
列車もバスも、本数が少なかったり、接続が悪かったり。
で、レンタカーで廻るのが、最上の手段であるらしい。
しかし夫は嫌だと言うのです。
慣れない土地で運転して、休暇にまで疲れたくないよと。
かといって、二人とも下手糞ながらも一応英語を喋るのに、
英国にパック・ツアーでは行きたくない。

そんな訳で話がまとまらず、中々行けないでいたところ、
この夏は夫が忙しくて行けないということになり、
私は、女友達と湖水地方を巡るプランに乗っけて貰うことになったのでした。
夫無同伴、家族とも離れて一人で旅に出るって
それこそ結婚して以来、24年目にして初めてです。

しかも、かなり変則的な個人旅行です。
友人A,BはANAのマイレージを、私はJALのマイレージを使って行くという具合で
9月1日ロンドン、ヒースロー空港集合!
その後、オクスフォード、ストラトフォード・アポン・エイボン、リバプール、
そして湖水地方を廻って、10日にヒースローで解散。
懸案の湖水地方の移動手段は、当初レンタカーでと考えていたのですが
イギリス在住で、今回の旅行に部分的に加わる友人Cが調べてくれたところ、
イギリスではオートマ車は少なく、ナビもついていないものが多いということが判明。
あきらめて、列車とバスで乗り継ぐことになったのでした。
今回の旅行は、列車やバスの手配など、この人にひとかたならぬお世話になりました。
ホテルや一日ツアーなどは、ネットで色々申し込んだのですが
10日たっても返事が来なかったり…(日本じゃ考えられない)
現地ではもっとハプニングが起こりそうです。

ツアーで行きたくないというだけあって、みんな個性的な主張の持ち主のようで
ロンドン滞在中も、行動は別々になりそうです。
ああ、楽しみ…
しかし長年、夫と一緒の楽なツアーに慣れてしまっているので
心配と不安も。
今回はトランクも私一人で持たなきゃと思うと、荷物も最小限。
お金の両替、飛行機のリコンファームも忘れないようにしなくちゃ…

という訳で、明日から行って来ます。
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