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Pivot ランチタイム・コンサート+響きの森

2024-06-09 11:15:21 | 音楽
6月8日(土)にPivotのコンサートと響きの森を続けて聞く。Pivotコンサートは、新国立劇場オペラ研修所の卒業生たちが、新国立劇場3階のイタリアン「マエストロ」で、定期的に開催しているランチ・タイム・コンサート。今回は69回目。14期のソプラノ今野沙知恵、16期のテノール岸浪愛学の二人が歌う。ピアノは研修所のコルペティトゥーラ高田絢子だった。

レストランは4人席17卓で結構大きいが、聴衆は50名ぐらい。年齢層は高めだが、若い人もいた。11時30分から始まり、30分程度ヘンデルの曲を聴かせた。「私を泣かせてください」や「樹木の陰で」など有名な曲が多い。簡単なおしゃべりも交えた楽しいコンサート。

ヘンデルが終わると、12時から昼食。冷前菜の盛り合わせ、ホタテとオクラのペンネ、パンナコッタのラズベリーソース、コーヒー。高級な食材は使用していないが、以前よりもおいしくなっている。料理人が代わったかなと感じた。コーヒーが出ると、1時ぐらいから各人の紹介と後半のモーツァルト特集。珍しいフランス語の歌曲なども歌った。アンコールは日本の歌曲とアメリカの曲。終演は1時45分頃。楽しいひと時。料理はそれほど量があったわけではないが、胃には少し重たく感じられた。

地下鉄で春日に移動して、15時から文京シビック・センターで「響きの森」を聴く。東京フィルハーモニーのコンサートで、小林研一郎指揮、小林愛実ピアノだった。館内は満席。土曜日の午後だが、年金生活者風の人が多い。

最初にモーツアルトのピアノ協奏曲20番。モーツァルトにしては珍しく短調の曲で、深みのある感じ。小林愛実のピアノが演奏でよかった。小林愛実のピアノは、ショパンコンクールで入賞した後、妊娠が報道されてから聞いたことあるが、出産後は初めて聞いた。以前の時よりも落ち着いた演奏で、精神的にも安定したのではないかと思った。

20分の休憩後は、スメタナの「わが祖国」から4曲。完全にコバケンの世界。的確な指示でオケを誘導して、ボヘミアのムードを出した。いつ聞いてもコバケンのスメタナは良いなあと思う。現在84歳だから、ジョー・バイデン大統領よりも3歳ぐらい年上だと思うが、50分間休まずに指揮をして、体力も気力もまだ大丈夫という印象。

コバケンはサービス精神旺盛だから、アンコールで何を聴きたいか、希望があるかと観客に尋ねた。客席から「ダニー・ボーイ」と声があったが、オケに楽譜の準備がなかったので、コバケンがステージ上に出ていたピアノを自分で弾いた。コバケンのピアノは初めて聞いたが、説得力のある演奏。その後、「わが祖国」の一部分をオケで演奏して観客の要望に応えた。

17時過ぎに終演したが、昼食のため胃が重たかったので、レストランに行かず、家に帰って軽い食事。簡単なサラダ、アンチョビオリーブ、プレーン・オムレツ、チュダー・チーズ乗せの黒パン・トーストなど。飲み物はクワントローとカヴァ。

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