4月27日(土)の昼に新国立劇場のバレエ「シンデレラ」を観る。午後2時開始で、25分間と20分間の休憩を挟んで、終演は4時30分頃だった。場内は満席。バレエを習っていそうな子供連れも結構いたが、普段のバレエ公演よりも男性比率が高かったような気もした。
「シンデレラ」は、英国ロイヤルバレエのフレデリック・アシュトン版で、音楽はプロコフィエフ。オケは東京フィルハーモニーで、指揮は最近のバレエ公演でよく振っている冨田美里。今回の公演は6回で、米沢唯と小野絢子が2回づつ、木村優里と池田理沙子が1回づつ踊る。27日は初日で、米沢唯と渡邊峻郁がシンデレラと王子、仙女役は木村優里。何度も見た演目だが、ダンサーが変わるとそれなりに違いが楽しめるし、全体の構成も頭に入っているので、見どころがわかってより楽しめた。
アシュトン版はよくできているなあと改めて思ったのだが、1幕、2幕、3幕とも、見どころがちりばめられていて退屈しない。一幕の後半の仙女と春夏秋冬それぞれの精の踊りも楽しいが、その後の星の精たちのコールドバレエが大好きだ。腕を上下に上げ下ろししながら複雑なフォーメーションを作るので、よくぶつからないものだといつも感心する。星の精は配役表によると、15名中の12名が交代で演ずるので、必ずしもいつも同じポジションではないだろうに、すごいものだと思う。星の精たちが踊っている間にシンデレラは舞踏会用のドレスに着替えて馬車にのって登場、馬車の中から客席に向かって手を振るので、こちらもなんとなく客席から手を振りたくなってしまう楽しさだ。
舞踏会では、マズルカ隊のほかに、星野精たちも群舞を見せて楽しいが、宮廷では道化だけでなく、シンデレラの姉たちと背の小さなナポレオン、背の大きなウェリントンが、コメディ・ルーティンを踊り退屈させない。姉たちを男性が演ずるのもうまい演出だと感心してしまう。ナポレオンの方は、よくフランス絵画で観るので、そのイメージ通りなのだが、ウェリントンの方はあまり絵などで見たことがないが、イギリス人にとっては背の高いというイメージがあるのかなあと思う。記憶によるとウェリントン公爵はワーテルローの戦いでナポレオン軍を破った英雄なので、ナポレオンと対比するのは良いのだろうが、背が高かったのかどうか、今度調べてみようと考えた。
3幕の後半は再び結婚式の場面で、星の精たちも踊る。暗闇の中で灯りのついて星の棒を持って踊るので、なんだか昔の「コメットさん」を思い出した。小さな女の子などが見に来ているので、お土産品で、電球の光る星の棒などを売ったら、みんな争って買って帰るのではないかと思ったが、誰か作ったらどうだろう。
シンデレラがもちろん主役なのだが、1幕は姉たちのコミカルな踊りや、仙女たちの踊りが中心で、プリマの出番は2幕と3幕、王子は1幕には登場せずに、2幕以降も見せ場は少ないが、渡邊峻郁は王子としての立ち姿が美しく、じっと立っているだけの姿が、あまりにもりりしいので、それだけで参ってしまった。日本人にも最近はこうした王子姿の似合う人が増えてきて見ていて楽しい。
米沢唯の踊りも安定していて、見ている方も安心して観ることができた。こうしてみると別のキャストでも見てみたいなあという感じがしたが、ほぼ連日の6回公演なので、連日観なければいけないので、それもちょっと辛い。オペラのように、日を空けて公演してくれるとありがたいのにと思う。
今回の公演の仙女役は、木村優里と本島美和、細田千晶が交代で踊るが、木村優里は、シンデレラと仙女とを踊るわけだ。こうした仙女や「ジゼル」のミルタなどは本島美和が良く似合う感じがして、プリマとは別のキャラクターの人が踊ることが多いが、木村優里はどちらも踊れる稀なキャラ化も知れないと思った。
少し風邪気味だったので、帰りに買い物をして、家に帰り激辛のカレーを作り、早めに寝た。
「シンデレラ」は、英国ロイヤルバレエのフレデリック・アシュトン版で、音楽はプロコフィエフ。オケは東京フィルハーモニーで、指揮は最近のバレエ公演でよく振っている冨田美里。今回の公演は6回で、米沢唯と小野絢子が2回づつ、木村優里と池田理沙子が1回づつ踊る。27日は初日で、米沢唯と渡邊峻郁がシンデレラと王子、仙女役は木村優里。何度も見た演目だが、ダンサーが変わるとそれなりに違いが楽しめるし、全体の構成も頭に入っているので、見どころがわかってより楽しめた。
アシュトン版はよくできているなあと改めて思ったのだが、1幕、2幕、3幕とも、見どころがちりばめられていて退屈しない。一幕の後半の仙女と春夏秋冬それぞれの精の踊りも楽しいが、その後の星の精たちのコールドバレエが大好きだ。腕を上下に上げ下ろししながら複雑なフォーメーションを作るので、よくぶつからないものだといつも感心する。星の精は配役表によると、15名中の12名が交代で演ずるので、必ずしもいつも同じポジションではないだろうに、すごいものだと思う。星の精たちが踊っている間にシンデレラは舞踏会用のドレスに着替えて馬車にのって登場、馬車の中から客席に向かって手を振るので、こちらもなんとなく客席から手を振りたくなってしまう楽しさだ。
舞踏会では、マズルカ隊のほかに、星野精たちも群舞を見せて楽しいが、宮廷では道化だけでなく、シンデレラの姉たちと背の小さなナポレオン、背の大きなウェリントンが、コメディ・ルーティンを踊り退屈させない。姉たちを男性が演ずるのもうまい演出だと感心してしまう。ナポレオンの方は、よくフランス絵画で観るので、そのイメージ通りなのだが、ウェリントンの方はあまり絵などで見たことがないが、イギリス人にとっては背の高いというイメージがあるのかなあと思う。記憶によるとウェリントン公爵はワーテルローの戦いでナポレオン軍を破った英雄なので、ナポレオンと対比するのは良いのだろうが、背が高かったのかどうか、今度調べてみようと考えた。
3幕の後半は再び結婚式の場面で、星の精たちも踊る。暗闇の中で灯りのついて星の棒を持って踊るので、なんだか昔の「コメットさん」を思い出した。小さな女の子などが見に来ているので、お土産品で、電球の光る星の棒などを売ったら、みんな争って買って帰るのではないかと思ったが、誰か作ったらどうだろう。
シンデレラがもちろん主役なのだが、1幕は姉たちのコミカルな踊りや、仙女たちの踊りが中心で、プリマの出番は2幕と3幕、王子は1幕には登場せずに、2幕以降も見せ場は少ないが、渡邊峻郁は王子としての立ち姿が美しく、じっと立っているだけの姿が、あまりにもりりしいので、それだけで参ってしまった。日本人にも最近はこうした王子姿の似合う人が増えてきて見ていて楽しい。
米沢唯の踊りも安定していて、見ている方も安心して観ることができた。こうしてみると別のキャストでも見てみたいなあという感じがしたが、ほぼ連日の6回公演なので、連日観なければいけないので、それもちょっと辛い。オペラのように、日を空けて公演してくれるとありがたいのにと思う。
今回の公演の仙女役は、木村優里と本島美和、細田千晶が交代で踊るが、木村優里は、シンデレラと仙女とを踊るわけだ。こうした仙女や「ジゼル」のミルタなどは本島美和が良く似合う感じがして、プリマとは別のキャラクターの人が踊ることが多いが、木村優里はどちらも踊れる稀なキャラ化も知れないと思った。
少し風邪気味だったので、帰りに買い物をして、家に帰り激辛のカレーを作り、早めに寝た。