10月29日(土)の夜に、新国立劇場で新製作のバレエ「ジゼル」を見る。場内はほぼ満席で、人気の高さがうかがえる。今回のプロダクションは、ロイヤルバレエで上演している振付、演出版で、美術や衣装もほぼそのままといった印象。小野絢子、米沢唯、木村優里、池田理沙子、柴山紗帆と5人が交代で、全9回の公演だ。誰を見るか迷うが、硬いところでベテランの米沢唯と渡邉峻郁の回を見た。
全体として、ロイヤルで練り上げられただけあって、演劇的にわかりやすく、衣装やセットも豪華で面白い。ジゼルを踊った米沢は、一幕の若い村娘のおきゃんさ、王子に裏切られたと知った時の絶望感と狂乱、2幕の王子をウィリーからかばう優しさなどをうまく表現した見事な踊りだった。王子アルブレヒトの渡邉も、いかにも王子らしい立ち振る舞いが良いだけでなく、見せ場の踊りを見事に踊った。
ミルタ役はまだ若い根岸祐衣だが、役柄にあっていて、若々しいウィリの女王だった。全体としてよくできたプロダクションで、こういう上質のバレエをいつも見せてほしいと思った。オーケストラは東京フィルでウクライナ出身のアレクセイ・バクランの指揮も良かった。聴衆も大喜びで、1階席は総立ちのスタンディング・オベイションとなり、場内が明るくなっても、拍手はなかなか鳴りやまなかった。
気分が良くなって、帰りがけに中華料理屋で軽い食事。乾し豆腐の和え物、山芋の岩ノリの揚げ物、小籠包、イカの香味炒めなどを肴として、5年物の紹興酒を飲む。シーズンなので、上海ガニを注文しようと思ったら、昨年までの価格の1.5倍ぐらいになっていたので、怯んで注文できなかった。円安の影響おそるべし。
全体として、ロイヤルで練り上げられただけあって、演劇的にわかりやすく、衣装やセットも豪華で面白い。ジゼルを踊った米沢は、一幕の若い村娘のおきゃんさ、王子に裏切られたと知った時の絶望感と狂乱、2幕の王子をウィリーからかばう優しさなどをうまく表現した見事な踊りだった。王子アルブレヒトの渡邉も、いかにも王子らしい立ち振る舞いが良いだけでなく、見せ場の踊りを見事に踊った。
ミルタ役はまだ若い根岸祐衣だが、役柄にあっていて、若々しいウィリの女王だった。全体としてよくできたプロダクションで、こういう上質のバレエをいつも見せてほしいと思った。オーケストラは東京フィルでウクライナ出身のアレクセイ・バクランの指揮も良かった。聴衆も大喜びで、1階席は総立ちのスタンディング・オベイションとなり、場内が明るくなっても、拍手はなかなか鳴りやまなかった。
気分が良くなって、帰りがけに中華料理屋で軽い食事。乾し豆腐の和え物、山芋の岩ノリの揚げ物、小籠包、イカの香味炒めなどを肴として、5年物の紹興酒を飲む。シーズンなので、上海ガニを注文しようと思ったら、昨年までの価格の1.5倍ぐらいになっていたので、怯んで注文できなかった。円安の影響おそるべし。