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北村陽のチェロ・リサイタル

2024-04-06 10:48:36 | 音楽
4月5日(金)の昼にトッパンホールで、北村陽のチェロリサイタルを聴く。12時15分開演で、終了は13時20分頃。休憩なしで65分のコンサート。ほぼ満席。

北村は新進のチェリストで、1週間後に20歳の誕生日を迎えると言っていたので、まだ19歳。すごく若いが、素晴らしい音楽を聴かせた。演目は最初にバッハの無伴奏チェロ組曲5番サラバンド、続いてリゲティの無伴奏チェロソナタ、次が三善晃のC6H、最後が大曲でコダーイの無伴奏チェロソナタだった。バッハ以外は現代的な曲で、技巧的にはかなり難しそうなものを選曲している。

技術はしっかりしているが、特筆すべきは音の響きで、低音から高音までよく響かせるので、大きな音が出る。ハイポジションで抑える高音も濁らずに、美しい音が出ていた。表現力はこれから磨いていくのだろうが、こうした腕の良い新人が出てくるのは楽しみだ。こうしたリサイタルを聴くにはトッパンホールの大きさがちょうどよいと感じた。ただ、どこの駅からも遠いのが問題。

アンコールには、定番の「鳥の歌」を弾いた。客席には教え子を見守るチェリストたちの顔があり、チェロ界の大御所も来ていた。

お昼の時間帯だったので、終了後にピザ屋で軽い食事。サラダ、ピザ、ビールなど。寒かったので花見は断念した。

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