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ステファニー・チルドレス指揮の読響

2024-06-01 11:12:47 | 音楽
5月31日(金)の夜に、サントリーホールで読響を聴く。指揮はまだ若いイギリス出身の女性ステファニー・チルドレス。9割以上で満席に近いいりだった。終演はちょうど9時ごろ。

曲目は最初にシベリウスの「フィンランディア」で、金管が張り切った元気な演奏。続いて鳥羽咲音のチェロによるエルガーのチェロ協奏曲。鳥羽のチェロは昨年にドヴォルザークを聴いたので、今回が二度目。まだ19歳でドイツで勉強中のことだが、とても落ち着いた雰囲気を持ち、もう立派な大人の貫禄が備わっている。乱れのない美しい音を聴かせたが、エルガーのチェロ協奏曲は、あまりメリハリのない曲で、いささか退屈した。しかし、アンコールで弾いたドボルザークの曲は素晴らしかった。オケのチェロ6本が伴奏をしながら、鳥羽が旋律を奏でたが、チェロの音色の美しさを堪能した。

15分間の休憩の後、ドボルザークの交響曲「新世界」。チルドレスは新進の女性指揮者だが、きっちりとしたテイラー・スーツに白シャツ、髪は男性と同じようなショートカットで七三に分け、靴もパンプスではなく男性用のエナメルの短靴だったので、登場した時はまるで男性に見えた。指揮は緻密で、細かい音から全体を組み立てていく感じ。これまで気付かなかった音にも気づかされるが、どちらかというと抒情性よりも正確性を求める印象で、よく言えば繊細、悪く言うと神経質な印象を受けた。これからどんな風になっていくのかが楽しみではある。

金曜日の夜なので混雑が予想されたが、席が空いていたので帰りがけにいつものスペインバルで軽い食事。生ハム、トルティージャ、ポテトサラダ、田舎風パテ、豚ヒレ肉のエスカロペなど。


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