9月13日(金)の夜に、サントリーホールで読響のロシア・プログラムを聴く。7時開演、15分の休憩を挟み、終演は8時45分頃。客席はほぼ埋まっていた。コンサート・シーズンとなったのに、まだ真夏のような暑さが続き、真夏の装いで聴きに行った。
指揮はまだ若いロシア人のマクシム・エメリャニチェフ。トランペット独奏がセルゲイ・ナカリャコフだった。長く読響のコンマスをやっていた長原幸太の退団が発表されていたので、誰がコンマスかなと思っていたら、ゲストの伝田正秀だった。
曲目は最初に、リムスキー=コルサコフの序曲ロシアの復活祭、続いてアルテュニアンのトランペット協奏曲、休憩の後にリムスキー=コルサコフのシェエラザードだった。ロシアの復活祭は初めて聞いたが、リムスキー=コルサコフらしい楽器の音色を楽しむような曲。続くトランペット協奏曲も初めて聞く曲だが、ナカリャコフの吹く音色が素晴らしかった。トランペットの高音をこれほど軽やかに滑らかに吹くのは初めて聞いたような気がする。かなり難しい技巧的な曲だと感じたが、読響のトランペット奏者も食い入るように演奏を見つめていた。柔らかい音色の秘密は楽器にもあるようで、古そうなまったく光っていない楽器を使っていた。何となく1940年代のハリウッド映画の音楽を感じさせる曲調。協奏曲は17分程度で短かったので、アンコールでバッハのG線上のアリアを吹いた。これも少し大型のコルネットのような楽器で吹いたが、実に柔らかい美しい音色だった。
後半のシェエラザードは散々聞いた曲だが、聴く度に新しい発見もあり飽きさせない曲だ。エメリャニチェフは指揮棒を使わずに素手で指揮をしたが、丁寧に各パートに対してキューを出していた。演奏は随分とゆっくりとしたテンポで始まったが、途中で早くなる部分もあり、緩急自在の面白い演奏で、新しいシェエラザードを聴いたと感じた。
ホールの前にあるカラヤン広場で、珍しくイベントが開かれていて、盆踊りの太鼓や屋台の店が出て賑わっていた。帰りがけにビールの一杯でも飲もうかと思ったら、すでに終了していて、東京の夜はなんて早いのだろうと呆れた。あまりに暑いので、スーパーで買い物して帰宅して、家で軽い食事。トマトサラダ、フランス産生ハム、スペイン産チョリソー、ブルーチーズのディップなどをつまみながら、トスカーナ産の赤ワインを飲む。
指揮はまだ若いロシア人のマクシム・エメリャニチェフ。トランペット独奏がセルゲイ・ナカリャコフだった。長く読響のコンマスをやっていた長原幸太の退団が発表されていたので、誰がコンマスかなと思っていたら、ゲストの伝田正秀だった。
曲目は最初に、リムスキー=コルサコフの序曲ロシアの復活祭、続いてアルテュニアンのトランペット協奏曲、休憩の後にリムスキー=コルサコフのシェエラザードだった。ロシアの復活祭は初めて聞いたが、リムスキー=コルサコフらしい楽器の音色を楽しむような曲。続くトランペット協奏曲も初めて聞く曲だが、ナカリャコフの吹く音色が素晴らしかった。トランペットの高音をこれほど軽やかに滑らかに吹くのは初めて聞いたような気がする。かなり難しい技巧的な曲だと感じたが、読響のトランペット奏者も食い入るように演奏を見つめていた。柔らかい音色の秘密は楽器にもあるようで、古そうなまったく光っていない楽器を使っていた。何となく1940年代のハリウッド映画の音楽を感じさせる曲調。協奏曲は17分程度で短かったので、アンコールでバッハのG線上のアリアを吹いた。これも少し大型のコルネットのような楽器で吹いたが、実に柔らかい美しい音色だった。
後半のシェエラザードは散々聞いた曲だが、聴く度に新しい発見もあり飽きさせない曲だ。エメリャニチェフは指揮棒を使わずに素手で指揮をしたが、丁寧に各パートに対してキューを出していた。演奏は随分とゆっくりとしたテンポで始まったが、途中で早くなる部分もあり、緩急自在の面白い演奏で、新しいシェエラザードを聴いたと感じた。
ホールの前にあるカラヤン広場で、珍しくイベントが開かれていて、盆踊りの太鼓や屋台の店が出て賑わっていた。帰りがけにビールの一杯でも飲もうかと思ったら、すでに終了していて、東京の夜はなんて早いのだろうと呆れた。あまりに暑いので、スーパーで買い物して帰宅して、家で軽い食事。トマトサラダ、フランス産生ハム、スペイン産チョリソー、ブルーチーズのディップなどをつまみながら、トスカーナ産の赤ワインを飲む。