劇場と映画、ときどき音楽と本

オペラ、バレエ、歌舞伎、文楽などの鑑賞日記です

読響のベートーヴェンとブラームス

2024-03-06 11:05:49 | 音楽
3月5日(火)の夜に、東京劇術劇場で読響のコンサートを聴く。都民芸術フェスティバルの一環で、ほぼ満席。年金暮らしの男性層が多数。7時開演で、15分の休憩を入れて、終演は8時50分頃。

前半はベートヴェンのピアノ協奏曲3番。小井土文哉がピアノを弾く予定だったが、体調不良とのことで福間洸太朗が代役で出演した。指揮は森内剛。二人とも初めて聞いたが、とても良い。福間のピアノはクリアな音色で、いかにもベートーヴェンらしい端正な演奏だった。森内の指揮は丁寧にピアノに合わせた印象。力強さよりも美しく爽やかなベートーヴェンを感じた。福間はアンコールでメンデルスゾーンを弾いたが、これも軽やかでクリアな印象。うまい人がいっぱいいるのだなあと感心した。

後半のブラームスは、ベートーヴェン的な曲なので、プログラムとしては安心して聴ける。森内は経歴を読むとコンペティトール出身で、現在もフランクフルトの歌劇場でヘッドコーチをしながら指揮もしているらしい。読響の常任指揮者ヴァイグレの下で働いているので、今回も指揮をしたのだろうが、とても良い演奏。オペラを指揮する人は、交響曲を指揮しても、劇的な盛り上げ方が上手な印象で、ブラームスの1番も端正な演奏ながらとても面白かった。こういう人が日本でももっと活躍して欲しいという感じ。

都フェスの演奏会は、若い指揮者や演奏家が登場するので、普段の演奏会とはちょっと違った楽しみがある。面白い組み合わせをぜひ続けて欲しい。

冷たい雨が降る中、帰りがけに人気のピザ屋で軽い食事。いつも満席だが、雨が降っているので入店できた。イイダコのトマトソース煮込み、イタリア産ホワイトアスパラガスのポーチドエッグ添え、ピッツア・マルゲリータを食べる。飲み物はモンテプルチアーノ・ダブルッツォ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿