7月22日(月)の昼に歌舞伎座で、団十郎の歌舞伎を見る。11時開演、30分と25分の休憩を挟み、終演は15時45分頃。オペラよりも若いが、中高年が多い。暑いけれど着物姿も多い。団十郎は襲名以来あまり見ていなかったが、先日見た「先代萩」の仁木弾正が魅力的に見えたので、台詞のある芝居も見に行った。
副題で「成田千本桜」と受けられているが、「義経千本桜」の通しを四倍速で見せるイメージ。堀川御所で鼓を渡す場面から始まり、鳥居前、渡海屋、大物浦までを一幕で見せる。亡霊となって宙乗りで終わるまでが、1時間半ぐらい。二幕は木の実、小金吾討死、鮨屋で1時間ちょっと。三幕は川連法眼館で、キツネの宙乗り。いつもは部分的にしか見ないから、早送りの通しで見たら物語がよく分かるかなと思ったら、省略が多いので、かえって判りにくいと感じた。木の実などは、あっさり終わってしまうので、いがみの権太の悪辣な感じが出ない。
見どころは、各場面の主役を団十郎が十三役早替わりで見せるという点に尽きる。いろいろな役があるので、団十郎に合う役もあれば、全然向いていないと感じさせる役もある。鮨屋では、鮨屋弥左衛門、いがみの権太、弥助を全部団十郎が演じて、三人が絡む場面も吹き替えを使って、何度も早変わりして見せる。10秒ぐらいでの頻繁な早替わりなので、観客にはそれなりに受けていた。
団十郎は、顔は役者向きだが、台詞と芝居が雑で、とても古典的な演目をじっくり演じることはできそうもない。だから、こうした体力勝負の早替わりと宙乗りで人気を得るしかなさそうだ。先代の猿之助は宙乗りをしたが、芝居もきちんとしていたのが、懐かしく思い出される。10年ぐらいしたら、少しはうまくなるだろうか?とても心配だ。
松竹も、こうした早替わり路線ならボロが出ないと踏んだのか、来年1月には「仮名手本忠臣蔵」の早替わり版をやるチラシが置いてあった。
見終わって、一気に疲れが出て、家に帰って食事。生ハム、サラダ、ラム肉のソテー、食後に各種チーズ。飲み物はボルドーの赤。
副題で「成田千本桜」と受けられているが、「義経千本桜」の通しを四倍速で見せるイメージ。堀川御所で鼓を渡す場面から始まり、鳥居前、渡海屋、大物浦までを一幕で見せる。亡霊となって宙乗りで終わるまでが、1時間半ぐらい。二幕は木の実、小金吾討死、鮨屋で1時間ちょっと。三幕は川連法眼館で、キツネの宙乗り。いつもは部分的にしか見ないから、早送りの通しで見たら物語がよく分かるかなと思ったら、省略が多いので、かえって判りにくいと感じた。木の実などは、あっさり終わってしまうので、いがみの権太の悪辣な感じが出ない。
見どころは、各場面の主役を団十郎が十三役早替わりで見せるという点に尽きる。いろいろな役があるので、団十郎に合う役もあれば、全然向いていないと感じさせる役もある。鮨屋では、鮨屋弥左衛門、いがみの権太、弥助を全部団十郎が演じて、三人が絡む場面も吹き替えを使って、何度も早変わりして見せる。10秒ぐらいでの頻繁な早替わりなので、観客にはそれなりに受けていた。
団十郎は、顔は役者向きだが、台詞と芝居が雑で、とても古典的な演目をじっくり演じることはできそうもない。だから、こうした体力勝負の早替わりと宙乗りで人気を得るしかなさそうだ。先代の猿之助は宙乗りをしたが、芝居もきちんとしていたのが、懐かしく思い出される。10年ぐらいしたら、少しはうまくなるだろうか?とても心配だ。
松竹も、こうした早替わり路線ならボロが出ないと踏んだのか、来年1月には「仮名手本忠臣蔵」の早替わり版をやるチラシが置いてあった。
見終わって、一気に疲れが出て、家に帰って食事。生ハム、サラダ、ラム肉のソテー、食後に各種チーズ。飲み物はボルドーの赤。