6月28日に東京文化会館大ホールで、「テノールの饗宴」を聴く。15時開演で、20分間の休憩をはさみ、終演は17時5分頃。3月の末にバレエ公演を見て以来なので、3か月ぶりの生舞台。
このコンサートは、過去の東京音楽コンクール入賞のテノール4人が集まって聞かせるコンサートで、当初は5月末に東京文化会館の小ホールで予定されていたのだが、1か月ほど延期されて、会場を大ホールに移して実施された。
政府の指針で、6月19日以降は1000人までの公演で、会場定員の50パーセントまでと制限がついているため、小ホールでの予約チケットは、主催者側により、大ホールの1階と2階の席に自動的に割り付けられて、それでよければお越しくださいという公演だった。
小ホールでは、お気に入りの席があり、そこをとったのだが、大ホールの1階後方に割り付けられてしまい、テノールのソロなので、よく聞こえるかと心配だったが、久しぶりなので聞きに行った。
入口から物々しい雰囲気で、入場に列を作っていた。いつもならば、「間隔を空けずに、前に詰めてお並びください」と案内係が言うが、今回は「間隔を空けて、詰めずにお並びください」と言っていた。
入り口では、サーモカメラによる検温があったので、二人並んでの入場はできずに一人ずつの入場、チケットは入り口の係員が目視で確認後、自分で半券をちぎり、箱の中に入れさせられた。プログラムは机の上に置いてあるので、各自1部ずつ取っていく形だった。係員はみんなマスクだけでなくフェイスシールドまでつけている。こちらだってマスクをしているのだから、そこまでやらなくてもという気がする。
会場内は、前方4列目までは観客を入れずに5列目以降は千鳥格子的な配置となっていた。座れない席には、紙カバーが掛けてある。洗面所に行くと、男性用小便器まで、一つおきにしか使えないようになっているので、ちょっと驚いた。
まあ、それでも久々に生の歌声を聴けたので、それだけでもありがたいと思う。やはり、インターネットでいくら中継があっても生の良さは格別だ。
心配なのは、こうした50パーセントの観客では採算が取れないと思われる点だ。ライブハウスなどとは異なり、クラシックのコンサートや演劇はは、みな席に座って静かに聞いていて、マスクもしているので、100パーセント入れても問題ないように思えるが、政府も早く整理してほしいと思う。
ところで、コンサートの内容は、村上敏明、与儀巧、宮里直樹、小堀雄介の4人が歌う。前半はオペラから2曲ずつ、後半は歌曲やイタリア民謡からで、前半も後半も、トークが10分ほどついた。出演者も3~4か月の舞台で喜んでいた様子。
同じテノールなので、連続して聞くと、声質の違いなどがよくわかって、面白い。一言で言うならば、ベテランの安定感の村上、バランスの与儀、声量の宮里、高音の美しい小堀といった印象。特に小堀は、日本人では珍しい透明感のある声質で、「連帯の娘」からアリアを歌い高音の「C」をたっぷりと聞かせた。
ちょうどよい時刻となったので、帰りはいつものフレンチ・レストランで食事。こちらも久々にディナーの営業。猪肉のクロケットと鴨のコンフィをいただく。ワインはラングドックの赤。やっと日常の生活が戻りつつある気がした。
このコンサートは、過去の東京音楽コンクール入賞のテノール4人が集まって聞かせるコンサートで、当初は5月末に東京文化会館の小ホールで予定されていたのだが、1か月ほど延期されて、会場を大ホールに移して実施された。
政府の指針で、6月19日以降は1000人までの公演で、会場定員の50パーセントまでと制限がついているため、小ホールでの予約チケットは、主催者側により、大ホールの1階と2階の席に自動的に割り付けられて、それでよければお越しくださいという公演だった。
小ホールでは、お気に入りの席があり、そこをとったのだが、大ホールの1階後方に割り付けられてしまい、テノールのソロなので、よく聞こえるかと心配だったが、久しぶりなので聞きに行った。
入口から物々しい雰囲気で、入場に列を作っていた。いつもならば、「間隔を空けずに、前に詰めてお並びください」と案内係が言うが、今回は「間隔を空けて、詰めずにお並びください」と言っていた。
入り口では、サーモカメラによる検温があったので、二人並んでの入場はできずに一人ずつの入場、チケットは入り口の係員が目視で確認後、自分で半券をちぎり、箱の中に入れさせられた。プログラムは机の上に置いてあるので、各自1部ずつ取っていく形だった。係員はみんなマスクだけでなくフェイスシールドまでつけている。こちらだってマスクをしているのだから、そこまでやらなくてもという気がする。
会場内は、前方4列目までは観客を入れずに5列目以降は千鳥格子的な配置となっていた。座れない席には、紙カバーが掛けてある。洗面所に行くと、男性用小便器まで、一つおきにしか使えないようになっているので、ちょっと驚いた。
まあ、それでも久々に生の歌声を聴けたので、それだけでもありがたいと思う。やはり、インターネットでいくら中継があっても生の良さは格別だ。
心配なのは、こうした50パーセントの観客では採算が取れないと思われる点だ。ライブハウスなどとは異なり、クラシックのコンサートや演劇はは、みな席に座って静かに聞いていて、マスクもしているので、100パーセント入れても問題ないように思えるが、政府も早く整理してほしいと思う。
ところで、コンサートの内容は、村上敏明、与儀巧、宮里直樹、小堀雄介の4人が歌う。前半はオペラから2曲ずつ、後半は歌曲やイタリア民謡からで、前半も後半も、トークが10分ほどついた。出演者も3~4か月の舞台で喜んでいた様子。
同じテノールなので、連続して聞くと、声質の違いなどがよくわかって、面白い。一言で言うならば、ベテランの安定感の村上、バランスの与儀、声量の宮里、高音の美しい小堀といった印象。特に小堀は、日本人では珍しい透明感のある声質で、「連帯の娘」からアリアを歌い高音の「C」をたっぷりと聞かせた。
ちょうどよい時刻となったので、帰りはいつものフレンチ・レストランで食事。こちらも久々にディナーの営業。猪肉のクロケットと鴨のコンフィをいただく。ワインはラングドックの赤。やっと日常の生活が戻りつつある気がした。