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ヴァイグレ指揮の読響

2024-04-27 11:02:29 | 音楽
4月26日にサントリーホールで読響を聴く。読響は4月から新シーズンが始まるので、シーズン初日のためか、名誉顧問の高円宮妃やホール館長の堤剛の姿も見えた。初日だがチケットは完売ではなく、7~8割程度の入りだった。

指揮は常任のセバスティアン・ヴァイグレで、演目は最初にブラームスの大学祝典序曲、続いてコルンゴルトのヴァイオリン協奏曲、15分の休憩の後ベートーヴェンの交響曲4番だった。短めの曲が多かったこともあり、8時45分の終演。

大学祝典序曲は、華々しい曲なので、いかにも開幕に相応しい感じで、気分も盛り上がった。ヴァイオリン協奏曲は、オランダのロザンネ・フィリッペンスが弾いた。オランダ人らしく大柄の女性だが、実に繊細な音を聴かせた。

コルンゴルドの名前はハリウッドの映画で知ったのが最初で、クラシックを聴くようになってからクラシックの作曲家出身だと知った。1930~40年代のハリウッドでは、マックス・スタイナーやディミトリ・ティオムキンなどの純音楽出身の作曲家が活躍して、独特のハリウッドの音を作ったが、この流れは現在のジョン・ウィリアムスにも繋がっていると感じる。コルンゴルドは映画の作品数は少ないが、ヴァイオリン協奏曲を聴くと、いかにも昔のハリウッドらしい音がして、何となく嬉しくなった。こういう音楽は純粋クラシック音楽の、正当な後継ではないかという気がするのだが、あまり評価されていないので寂しい。

休憩の後は、ベートーヴェンの4番で、ベートーヴェン節がさく裂という感じ。安心して楽しめる曲。

帰りがけに軽く食事しようと思ったが、金曜の夜とあってどの店も混んでいた。やっと日常が戻ってきた感じがする。結局、家に帰って軽い食事。ビールと白ワイン。マフィンのサンドイッチを作り、いろいろと挟んで食べた。

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