12月24日(土)の夜に、新国立劇場でバレエ「くるみ割り人形」を見る。クリスマス・イヴの夜だが、場内は満席。子供連れも多い。12月らしい演目といえば、歌舞伎ならば「忠臣蔵」、オペラなら「こうもり」、オーケストラなら「第九」だが、そのどれも見なかったので、今年は「くるみ」が唯一の12月らしい演目となった。
新国立での上演は、12月23日から1月3日までの13回公演。大晦日や元旦も休まずに公演する。毎年同じ演目をやらなくても良いような気がするが、人気演目で客が入るから、新国立劇場も稼ぎたいということだろう。キャストは5組あるので、どの踊り手を見るか迷う。ベテランの良さを取るか、若手の力量を見るか、両方にするかと迷うところだが、今回は若手のホープ木村優里と渡邊峻郁の回を取った。
新国立の「くるみ」は数年前にイーリング版になったが、複雑な振付なので、見るたびに新発見がある。2幕のディヴェルティスマンなどは、細かな技巧が満載といった感じだが、よほど注意してみていないと気付かない。だが群舞などはフォーメーションの変化が楽しく、無条件に楽しめる。特に1幕終わりの「雪の精」の踊りや、2幕の「花のワルツ」は何度見ても見飽きない面白さがある。「雪の精」ではコーラスが客席の2階の下手、上手側で歌う演出が久々に復活した。この場面のコーラスは音の響きが変わって面白いのだが、コロナのためここ数年は舞台奥で歌っていたが、それが復活したのはうれしい。ただ、まだマスクをして歌っているのはちょっと興ざめだ。
コロナの余波で、1階席の前2列は観客を入れていないが、どうしてこんなバカげたことを続けるのかと思ってしまう。バレエなので声を出すわけではなく、新国のオケピットはかなり広いので、オペラだって最前列まで入れて問題ないと思う。サントリーホールなどでは、とっくに最前列まで入れている。
木村優里は久々に見たが、デビュー当時の初々しい新鮮さはなくなって落ち着いた踊りになった印象。これからが実力が問われそうな気がするので、ぜひ頑張って大プリマになってほしい。渡邊峻郁は、王子然としたたたずまいが本当に良い。踊りもきちんとしているし、ファンを集める力があるように感じた。
帰りはいつものスペインバルで軽い食事。クリスマス・イヴだが、それほど混んではいなかった。トルティージャ、ハモン、クリーム・コロッケ、イワシのエスカベッシェ、牛ほほ肉の赤ワイン煮込みなど。
新国立での上演は、12月23日から1月3日までの13回公演。大晦日や元旦も休まずに公演する。毎年同じ演目をやらなくても良いような気がするが、人気演目で客が入るから、新国立劇場も稼ぎたいということだろう。キャストは5組あるので、どの踊り手を見るか迷う。ベテランの良さを取るか、若手の力量を見るか、両方にするかと迷うところだが、今回は若手のホープ木村優里と渡邊峻郁の回を取った。
新国立の「くるみ」は数年前にイーリング版になったが、複雑な振付なので、見るたびに新発見がある。2幕のディヴェルティスマンなどは、細かな技巧が満載といった感じだが、よほど注意してみていないと気付かない。だが群舞などはフォーメーションの変化が楽しく、無条件に楽しめる。特に1幕終わりの「雪の精」の踊りや、2幕の「花のワルツ」は何度見ても見飽きない面白さがある。「雪の精」ではコーラスが客席の2階の下手、上手側で歌う演出が久々に復活した。この場面のコーラスは音の響きが変わって面白いのだが、コロナのためここ数年は舞台奥で歌っていたが、それが復活したのはうれしい。ただ、まだマスクをして歌っているのはちょっと興ざめだ。
コロナの余波で、1階席の前2列は観客を入れていないが、どうしてこんなバカげたことを続けるのかと思ってしまう。バレエなので声を出すわけではなく、新国のオケピットはかなり広いので、オペラだって最前列まで入れて問題ないと思う。サントリーホールなどでは、とっくに最前列まで入れている。
木村優里は久々に見たが、デビュー当時の初々しい新鮮さはなくなって落ち着いた踊りになった印象。これからが実力が問われそうな気がするので、ぜひ頑張って大プリマになってほしい。渡邊峻郁は、王子然としたたたずまいが本当に良い。踊りもきちんとしているし、ファンを集める力があるように感じた。
帰りはいつものスペインバルで軽い食事。クリスマス・イヴだが、それほど混んではいなかった。トルティージャ、ハモン、クリーム・コロッケ、イワシのエスカベッシェ、牛ほほ肉の赤ワイン煮込みなど。