7月20日の夜に、江戸川区総合文化センターで、大野和士のオペラ玉手箱を見る。東京文化会館と新国立劇場で新制作の「マイスタージンガー」を上演するので、総合プロデュースと指揮を担当する大野和士が、作品の解説を行うもの。主要な曲を出演者やその他の歌手たちがピアノ伴奏で歌い、その内容を大野が解説していく。
以前にも大野の「玉手箱」を聞いたが、話が面白く飽きさせないので、今回も緊急事態宣言の中を出かけて行った。これまでは新国立劇場でやっていたのだが、今回は東京文化会館の手配なのか、新国立劇場でも文化会館でもなく、江戸川区総合文化センターの大ホールで行われた。
当日はコロナワクチンの2回目を接種して、副反応が出るとつらいかなと思いながらも出かけて行った。初めて行く会場でなかなか立派なホールだが、何しろ足の便が悪い。最寄りの駅は総武線の新小岩。東京から出かけていくと隅田川と荒川を超えていく感じで、新小岩の駅からさらに徒歩15分以上の場所。ワクチン接種の直後で暑い中を歩くのは嫌なので、駅前からタクシーに乗ると500円程度ですぐに着いた。
観客は中高年の男性が中心で、辺鄙な場所のためか、2~3割しか客席が埋まっていなかった。どうしてこんな不便な場所でやるのだろう。それでも歌手6人が主要な曲を紹介してくれるので、わざわざ行く価値があると感じた。
全編上演すると4時間を超える作品なので、解説を入れながら曲のさわりを聞くだけでも結構時間がかかった。ちょうど半分まで紹介が終わったところで15分間の休憩となったが、前半だけで1時間15分を要しているので、同じペースで進むと、終了は10時近くなる計算。事務局が心配したのか、休憩時間中に大野氏に「緊急事態宣言下なので、9時までに終わるよう」に強く指示があったようで、後半は半分ぐらいの曲を飛ばし、解説も省略が多かった。
大野氏は喋りたいことがたくさんある様子で、聴衆もそれを楽しみに来ているのだが、後半は中途半端になってしまった。最初から3時間ぐらいの予定にしておかないと無理という感じ。
大野氏の話はもちろん面白いのだが、歌手陣も結構充実していた。ザックスを歌ったのはドイツ人のバス歌手ギド・イェンティス。ザックス役ではないが、本番の舞台でも出演予定。豊かな響きで堪能した。
日本人の歌手では、ご贔屓にしているテノールの伊藤達人がダーヴィット役で美声を聞かせた。日本人には珍しい輝くようなイタリアン・テノールの声で、声量も十分。大野氏も「役にぴったりの美声」だと褒めていた。彼も役は違うが本番に出る予定なので、今から楽しみだ。
帰りはタクシーがいなかったので、5分ほど歩いてバスで新小岩に出た。昔の厚生年金会館や、地下鉄駅ができる前の新宿文化センターも、ずいぶんと行きにくい場所だと感じたが、やはりイヴェントは便利な場所でやってほしい。
家に帰って軽い食事。サラダ、コンビーフのオムレツ、クリームチーズとクラッカーなど。飲み物は白。
以前にも大野の「玉手箱」を聞いたが、話が面白く飽きさせないので、今回も緊急事態宣言の中を出かけて行った。これまでは新国立劇場でやっていたのだが、今回は東京文化会館の手配なのか、新国立劇場でも文化会館でもなく、江戸川区総合文化センターの大ホールで行われた。
当日はコロナワクチンの2回目を接種して、副反応が出るとつらいかなと思いながらも出かけて行った。初めて行く会場でなかなか立派なホールだが、何しろ足の便が悪い。最寄りの駅は総武線の新小岩。東京から出かけていくと隅田川と荒川を超えていく感じで、新小岩の駅からさらに徒歩15分以上の場所。ワクチン接種の直後で暑い中を歩くのは嫌なので、駅前からタクシーに乗ると500円程度ですぐに着いた。
観客は中高年の男性が中心で、辺鄙な場所のためか、2~3割しか客席が埋まっていなかった。どうしてこんな不便な場所でやるのだろう。それでも歌手6人が主要な曲を紹介してくれるので、わざわざ行く価値があると感じた。
全編上演すると4時間を超える作品なので、解説を入れながら曲のさわりを聞くだけでも結構時間がかかった。ちょうど半分まで紹介が終わったところで15分間の休憩となったが、前半だけで1時間15分を要しているので、同じペースで進むと、終了は10時近くなる計算。事務局が心配したのか、休憩時間中に大野氏に「緊急事態宣言下なので、9時までに終わるよう」に強く指示があったようで、後半は半分ぐらいの曲を飛ばし、解説も省略が多かった。
大野氏は喋りたいことがたくさんある様子で、聴衆もそれを楽しみに来ているのだが、後半は中途半端になってしまった。最初から3時間ぐらいの予定にしておかないと無理という感じ。
大野氏の話はもちろん面白いのだが、歌手陣も結構充実していた。ザックスを歌ったのはドイツ人のバス歌手ギド・イェンティス。ザックス役ではないが、本番の舞台でも出演予定。豊かな響きで堪能した。
日本人の歌手では、ご贔屓にしているテノールの伊藤達人がダーヴィット役で美声を聞かせた。日本人には珍しい輝くようなイタリアン・テノールの声で、声量も十分。大野氏も「役にぴったりの美声」だと褒めていた。彼も役は違うが本番に出る予定なので、今から楽しみだ。
帰りはタクシーがいなかったので、5分ほど歩いてバスで新小岩に出た。昔の厚生年金会館や、地下鉄駅ができる前の新宿文化センターも、ずいぶんと行きにくい場所だと感じたが、やはりイヴェントは便利な場所でやってほしい。
家に帰って軽い食事。サラダ、コンビーフのオムレツ、クリームチーズとクラッカーなど。飲み物は白。