前回のラジオは出来たのですが、感度が悪い上、蚊の鳴く様な音で期待外れでしたので続行を断念しました。
今回は電池管ラジオB電源用のDC-DCコンヴァータを作りました。
トロイダルコアに線を巻く、これが一番大変でした。0.16mmΦのポリウレタン線を数百回巻くのですが何とか簡単に巻けないものか?考えました。
木材で出来た機織機がありますが、機織りをしている所を見ると横糸を通すために糸を巻いた小さな木片を左右から投げています。この木片を飛び杼と言うそうです。これだと!とひらめきました。
そこで上記画像の様な治具を造りました。ここに必要な長さのワイヤーを予め巻いて起きトロイダルコアの穴にくぐらせて巻いていきます。
慣れると100回を15分くらいで巻けます。今回のコンバータは1000回巻きました。巻き数が多くなるとコアの穴が小さくなりますので治具はなるべく細く作ることが重要です。治具の材料は薄い木材、強度がありません。折れてしまいもう一度作り直しました。
今回のコンバータは72V、10mAを狙ったのですが、コイルの巻き数が多すぎたせいで電圧が高く出てしまいました。
高い電圧を利用することにし、90V、10mAもスイッチの切り替えで出すことにしました。発振周波数は2KHzくらいです。ノイズとして出力側にわずか漏れていましたが、LCフイルタで解消しました。
ラジオにつないでもノイズもなく聞こえます。
ただ、効率が30%と悪いのが難点です。これは簡単には解決できませんので今回はけれで良しとします。(1次側の単1電池の寿命が気になります)
1.5Vでは45Vは出せますが72Vは厳しそうです。