12月10日(水)に表題の研究会へ行って来ました。場所は早稲田大学 西早稲田キャンパス55号館N棟1階大会議室です。時間は13:00~18:10、ちょっと長いですね。
中味は
1.高速1ビット信号処理開発秘話 山崎芳男氏(早稲田大学名誉教授)
2.1ビットオーディオとΔシグマ変調の基本原理の解説 シャープ 早瀬 徹氏
3.11.2MHz/1bitに対応したAKMのAD/DAコンバータと高性能化技術 旭化成 佐藤友則氏
4.1bit Digital Audio Workstation(DAW)Sonomaを活用したLPレコードの製作 スーパーオーディオ ラボ 照井 和 彦氏
5.日本で最初にDSD配信を始めたOTOTOY(オトトイ)がDSDでやってきたこと 高橋 健太郎氏、 飯田 仁一郎氏
6.ΔΣ変調を用いない1ビット直接量子化による高標本化記録音場計測への応用 早稲田大学大学院生 石川 憲治氏、今井 亮太 氏、小谷野 雄史 氏
1ビットデルタシグマ変調とPCMの概念が頭の中でハッキリしましたので、参加した甲斐があったかなと思っています。PCMは量子化ビットが大きくなってもまるめか切捨てかが常に存在します。しかし、1ビットデルタシグマはそれがありません。図使ったこの辺の説明は私のオボケ頭にも分かりやすいものでした。
一方、早稲田の学生の「ΔΣ変調を用いない1ビット直接量子化による高標本化記録」は興味のある発表でした。量子化ビット数をあげることなくサンプリング周波数を上げることで量子化ビット数を上げたのと同じ結果が得られると言うものです。
発表の中でデモが行われました。入力信号にディザ(900KHzの三角波)を加えたものを1GHzでサンプリングし、其れを再生しました。ちゃんと音楽が再生されています。音も悪くありません。この時、ディザを止めると量子化ノイズがでて音にかなりのレベルのノイズが出てきます。
デモ機はFPGAを使っていました。今やパソコンのクロックは1.XGHzですのでサンプリング周波数1GHzは特別な感じはありません。
LPレコードが再び日の目を見る様になってきたようです。マスターテープから2.8MhzのDSDへ変換しそれでカッテングしたLPレコードの試聴も興味を引くものでした。180gのピュアビニール、普通レコードは黒い円盤ですが、何も混ぜていない白いLPレコードです。お値段は6K円、ちょっとお高いですね。でも、いい音でした。
11.2MHzのDSDの音も聴くことが出来ました。ASIOドライバを使ったネイティブDSDが聞けるようになったばかりですが、もう11.2MHzです、いやー進歩は早いですね。
会場は始まる頃には100人程の参加者がいました、しかし、大半は私を含め年配者が圧倒的に多いのが目につきました。もっと若い人も参加すると将来は明るいのですが。
2014/12/13(Sat)
OTOTOY(http://ototoy.jp/)からfreeでDSDのダウンロードが出来ると言うことですので、やって見ました。free DL様のパスコードを入れて進んでいくと最終的に支払いの画面になります。多分、パスコードを入れているので支払いの必要は無いのでしょうが、心配でしたので、DLはしませんでした。(DLする前に会員登録が必要)
でも、気を取り直して、ちょっと時間を置いてDLを試みましたが、パスコードが無効ですとはじかれてしまいます。DLするしないに関わらず一旦パスコードを入れてアクセスすると、1回使ったものとして扱われるようです。残念!
でも、このサイト、アクセスが分かりづらいですね。