いきもの蔵出し写真?

2008-05-30 23:55:50 | 自然&いきもの+ゾウのはな子



 先日、多摩動物公園を訪ねたとき、勝手に9時開園だと思い込んでいたので、25分ほど開門を待つことになったのですが、その間に絵を仕上げてしまった方がいました。スケッチを描いただけでもすごいのに、水彩絵具を薄くといて色を乗せては、少し違う色を乗せたり、さっとハンカチで拭き取りながら、グラデーションをつけていきます。パレットの絵の具は24色足らずなのに、こんなに微妙な色をつくれるなんて・・・感心している間に完成してしまいました。ブラボー!
 自分にはこのような才能はないけれど、絵を描くように写真を撮れたらいいなあと思います。シャッターを切るのは一瞬で構いません。ひたすら観察しよう~♪




キリンを見ると、『エルマーと冒険』に出てきたリュウを思い出す。
もしかすると、一番好きな動物かもしれません。


ドレスを着飾った貴婦人の後ろ姿、といったところでしょうか? 
「写真を撮って!」と、目の前まで近寄ってきました。




甲冑を着ているインドサイ。正面顔はこんなに可愛い。
トリケラトプスも、こんなに可愛かったに違いない・・・

 

綱渡りというより、鯉のぼりのように五月の薫風を泳いだ。
多摩動物公園の名物になった、オランウータンのスカイウォーク。


こうして見ると、迫力たっぷりだけど、
よくよく観察すると、まだ「子供」のシズカちゃん。


丸々太ったアゲハの幼虫(自宅)。毎年、山椒とカラタチの枝で見かける。
多摩動物公園には、立派な「昆虫館」もあるので、虫好きはGO~♪


マレーバクの赤ちゃん、その後・・・

2008-05-29 23:57:35 | 自然&いきもの+ゾウのはな子


 多摩動物公園の隠れた人気者といえば・・・マレーバク。殆どの人が「展示室(室内&野外)」を覗いてゆくのではないでしょうか? ツートンカラーがお洒落なのと、意外な「ひょうきんもの」のせいか、見ていて飽きません。去年の12月に生まれた咲子(サコ)も、「ウリ坊」柄が完全にとれ、どこから見ても立派な?マレーバクになりました。
(蹄がまた可愛いんだよな~)


                   



 見た目はすっかりマレーバクになりましたが、大きさはこのとおり・・・まだまだお母さんに甘えっぱなしの子供です。マレーバクだから?結構寝ているときも多いのですが、いつもお母さんに寄り添っています。


                   

 マレーバクの意外な特技?といえば、(私も全然知らなかったのですが)水泳!だったんですね~。短い手足(失礼!)をオールのように動かして、驚くほどの速さで泳ぎます。このプールは片面がガラス張りになっていて、室内展示室から水中のマレーバクを観察できるようになっています。見事な犬かきで泳ぐ姿は、カバもびっくり!
 この日は暑かったせいか、咲子は何度も水の中に飛び込みました。


                   

 ひとしきり潜って、「プハ~」と水中から飛び出してくる咲子。とても気持ち良さそうに泳いでいました。ペンギンの羽毛と同じように水をはじく性質なのかもしれません。濡れた感じが全然しません。それとも、体毛がスポーツ刈りのように非常に短いので、濡れた感じがしないのな?


     

 泳ぎ回りながらも、お母さんのことが気になる咲子。母は娘を見守りつつ、草を食みながらゆっくり前進、そのまま室内へ入っていきました。


      

 もうひと泳ぎしてから、急いでお母さんの後を追いかける咲子。寝るばかりで全然動いてくれないときもあるのですが、起きているときは結構活発に動き回ります。この後も何回も表に出ました。そのつど、ニワトリさんも階段を上り降りして室内と外を行ったり来たり・・・閉園時間が来ると飼育室の扉が開いて、親子は仲むつまじく、室内展示室からお部屋に帰っていきました(5月6日の午後のお話)。

 生まれた頃の咲子は、 → ここをクリック


多摩動物公園のニューフェイス ~キリン&オオカミの赤ちゃん

2008-05-28 23:57:30 | 自然&いきもの+ゾウのはな子


 27日に多摩動物公園を訪ねたのは、アミメキリンの赤ちゃん=ユズに会うためでした。残念ながら、「お母さんと一緒」の光景は見られなかったけれど、かなり遠くから覗きこむパパラッチのニワトリにも、このように愛らしい顔を見せてくれました。


      

 ペリカンの池の前にある掲示板に(左写真)のような可愛い写真が貼ってありましたが、余程注意深く新聞やHPを見ていないと、気がつかないかもしれません。ユズは、去年2月に亡くなったオスのハルヤとメスのユキの間に生まれた女の子。誕生日は5月6日。ニワトリさんが人波に揉まれながら、チーターの赤ちゃんを1分目撃しした日です。以来、愛情たっぷりにすくすく育って、背も2m近くまで伸びました。もう少し環境に慣れると、大きな運動場にデビューするそうです。その日が待ち遠しい~♪


      

 チンパンジー舎に寄った帰りに様子を伺うと、ユズは地べたにお座りしていました。ちょっと疲れたのかな? 柵越しに他のキリンを挨拶を交わすなど、愛嬌を振りまいているユズですが、長い首のおかげで遠くにいる変なヒトも発見できる? 何でも多摩動物公園165頭目のアミメキリンの赤ちゃんだそうですが、元気に育ってね~♪


                   

 こちらは正真正銘のスクープ? シンリンオオカミの赤ちゃんです。放飼場の掲示板によると、4月27日に生まれました。オオカミは巣穴を掘って、その中で出産する性質があります。用心深いオオカミは巣穴を頻繁に変え、子供たちは2ヵ月後に離乳するまで(生後1ヵ月から肉を食べ始める)殆どの時間を巣穴で過ごします。だから、子供たちの姿を見られたヒトは「大ラッキー!」だそうです。


                  



 日差しが照りつける斜面に掘られた巣穴・・・明暗差が激しく、スポット測光に切り換え、Dレンジオプティマイザーのレベル3で撮影した。明部で測光してからオプティマイザーをかければ、もう少し白飛びしない写真を撮れたかもしれないが、子供たちが巣穴の入口に現れた時間はわずか1分足らず。本当に一瞬で、あとは待てども姿を見せてくれませんでした。お隣のトラ舎で、シズカちゃんが寝ていたから見ることができたのかも?
生まれた頃のオオカミは真っ黒で、だんだん色が薄くなっていくそうです。そろそろ離乳食になる頃で、黒味もとれてきました。


チーターの赤ちゃん(その2)

2008-05-27 23:50:00 | 自然&いきもの+ゾウのはな子


 午前中、時間が空いたので、多摩動物公園に行ってきました。GWから数えると約1ヶ月が過ぎ、その間にツバメは巣立ってしまいましたが、チーターの赤ちゃんたちはそれほど変わってはいません。でも、少し足が長くなり、個体差もかなり出てきました。上の写真を見ると、そのことが良くわかりますね。実をいうと、同一フレーム内に4頭が収まってくれた写真は、この1枚だけでした。




                   

(左)子供たちは、ここでかくれんぼをしたり、じゃれあって遊びます。
(右)キキョウと子供。一番上の写真以外は5月9日に撮影したもの。比較すると、やっぱり子供たちは今より小さい・・・


                   



(右)尻尾で子供をあやすキキョウ。優しく撫でることも可!
(左)授乳の時間でしょうか? 皆集まってきました。常連さんによると、午後は寝てばかりとのことです。チーターの子供たちが活発に動いているのを見たければ、「朝イチ」がオススメかもしれません。今日も9日も、遠足の子供たちで園内はいっぱいになりましたが、それでも開門直後の1時間はゆっくり見学できるし・・・。


 9日に訪れたときは珍しく?午前中から動き回っていたけど、今日はお昼寝中だった虎のシズカちゃん。このときは発見できたけど、帰る前に覗いたときは、どこで寝ているのか全くわからなかった・・・この日はマレーバクの親子も寝てました。その代わり? スクープ写真をものにしたぞ~~♪


NHKスペシャル『北極大変動』 

2008-05-26 23:59:50 | 映画&ドラマ


 二夜連続で放送されたNHKスペシャル『北極大変動 ~第1集 氷が消え、悲劇が始まった』&『 ~第2集 氷の海から巨大資源が現れた』を見て、暗澹たる気持ちになった。正月のテレビ朝日の特番も衝撃的だったが、今回は救いが殆どない。
 人類はどうやら「引き返し不能」地点を超えてしまったようだ。にもかかわらず、後戻りする気持ちはこれっぽっちもなさそうだ。バイオ燃料が「温暖化を加速」させている皮肉と同じで、氷が消えて危機感を感じるどころか、天然資源を我が物にするべくしのぎを削りながら、一日も早く北極から氷をなくそうと邁進している。
 温暖化によって、自分も含めた人類が苦しむのは自業自得だと思う。でも去年の夏、エサを獲れず餓死したホッキョクグマには何の責任もない。全体の30パーセントが絶滅するといわれている鳥たちや、殆どCO2を排出していないツバルやバングラデシュの人々に何の罪があるというのだろう?
 
 ホッキョクグマの王国と呼ばれていた島で、ジェノサイドが始まった。去年の春先、首に発信器をつけた母熊と2匹の仔熊は、エサが獲れずに餓え死にした。ホッキョクグマのエサとなっていたワモンアザラシも、氷が消えたために子育てができなくなった。至るところで始まったジェノサイドの犯人は、我々ニンゲンだ。
 番組の最後に、「ここで起きた悲劇は、明日の人類の姿なのです」と警鐘を鳴らしたが、この言い方は非常に気に入らなかった。温暖化防止はニンゲンがこの先も生きていくために取り組まなければならない問題ではない。ニンゲン中心の考え方を改めない限り、温暖化を止めることはできないだろう。


『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』 ~カリフォルニア誕生にまつわるホラー映画

2008-05-25 23:59:10 | 映画&ドラマ


 久しぶりに歯ごたえのある映画を観た。ポール・トーマス・アンダーソン(以下PTA)の『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(07)だ。前作『パンチドランク・ラブ』(02)から待つこと5年、我らがPTAはひと回りもふた回りもたくましくなって、スクリーンに還ってきたぞ!

 アメリカ映画界には「エース」と呼びたい三人のアンダーソンがいる。覚えておいて決して損はないので、これを機に簡単に紹介させてもらうと、一人は、『天才マックスの世界』(97)『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』(01)のウェス・アンダーソン。巧みに打者を打ち取るクレバーな投球術で人々を魅了する。今春、新作『ダージリン急行』(07)が公開された。
 もう一人は、『ワンダーランド駅で』(97)『マシニスト』(04)のブラッド・アンダーソン。七色の変化球を駆使する技巧派で、低予算映画を得意とし、いわゆる性格俳優と呼ばれる人々と良い仕事をする。
 そしてもう一人が、『ブギーナイツ』(97)『マグノリア』(99)のPTA。三人の中では最もスケールが大きい。ど真ん中の直球勝負で観客をねじ伏せる芸当もできれば、変化球で煙に巻くこともできる本格派だ。

 二作目の『ブギーナイツ』も素晴らしかったが、とことん惚れこんだのは、三作目の『マグノリア』だった。この映画は、幾つもの物語が交錯しながら語られる群像劇のスタイルをとっているが、真の主役は音楽(エイミー・マン)だ。音楽を映画化したといってもいい。
 『ブギーナイツ』と『マグノリア』の文体から、PTAは彼自身が尊敬しているロバート・アルトマンと比較されるようになるが、デビュー作の『ハードエイト』(96)を観ると、彼がアルトマンとは違うハリウッドの正統派の血を引いていることがわかる。『ハードエイト』は、生まれたときから映画を撮ってきたかの如く落ち着きはらっている作品で、端正な語り口は黄金時代のハリウッド映画のそれに似ていて気持ちが良い。ベテラン監督の「いぶし銀」的佳作とでもいうか・・・。
 四作目の『パンチドランク・ラブ』(02)では、新しい変化球を試した。スクリューボール・コメディの復活には至らなかったが、チェンジアップで凡打の山を築いた。エミリー・ワトソンをヒロインに起用した点で、キャサリン・ヘップバーンを意識したと思ったのだが、それでいて純情可憐なヒロインときたものだから、見事に裏の裏をかかれた。
 そして、満を持しての登場となった五作目の『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』で、彼は名実共に「巨匠」になった。

 副題の「カリフォルニア誕生にまつわるホラー映画」とはPTA自身の言葉だが、アメリカンドリームを体現した人々のもう一つの顔を描いたという点で、「オーソン・ウェルズの『市民ケーン』(41)に肩を並べる作品がついに出現した」と言っても良いかもしれない。新聞王ハーストがヒーローなら、石油王ドヒニーだってスターになれるはず。(実際に彼の邸宅が撮影に使用された)
 演じたダニエル・デイ・ルイスは本当に素晴らしかった。怪物オーソン・ウェルズには及ばなかったかもしれないが、この役を観客からそっぽを向かれずに演じることの出来る俳優は彼しかいなかったと思う。
 この映画を観ていると否応なしに思い出されるのが、砂金掘りにとりつかれた男たちが破滅してゆくジョン・ヒューストンの『黄金』(47)だ。実際の話、脚本執筆中に、PTAは何度も何度も『黄金』を見直して、ヒューストンから「物語を語れ!」と、叱咤激励されたらしい(もちろん本人は他界している)。そのとおり、ストレートに物語を語っている。かつてハンフリー・ボガートがひげ面で演じた強欲な主人公を、ダニエル・デイ・ルイスが熱演し、物語は彼だけを追ってゆく(『リトル・ミス・サンシャイン』のポール・ダノも素晴らしいが、マグノリアの登場人物のように対等ではない)。
 そして、ジョン・ヒューストンとカリフォルニアといえば、忘れてならないのが1920年代のカリフォルニアを舞台にした映画『チャイナタウン』(74)だ。ポーランド人のロマン・ポランスキーが撮ったアメリカ映画で、ヒューストンは『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』の主人公プレインビューに似た化け物的人物を演じていた。否、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のプレインビューが『チャイナタウン』のヒューストンの焼き直しなのだ。

 変幻自在に見えるPTAだけれど、デビュー作の『ハードエイド』から一貫して、失われた家族にとって代わる家族を「再構築」させてきた。「家族ごっこ」が彼の作品だったとしてもよい。だが、今回はそんな自分をあざ笑うかのように、ウェルズ&ヒューストンに従って家族の糸をぶっつりと断ち切っている。もっとも、この作品はホラー映画なのだから、PTAの本音ではないかもしれない。それから、いつも感心するのが「音楽」。今回は、ジョニー・グリーンウッドに依頼しているけど、ちょっとすごいよ~♪
 撮影用の馬や荷馬車を見て、PTAは「今回、僕らは西部劇も作っていたんだ」と興奮したらしいが、もしかすると次作は本格的な西部劇になるかもしれない。いつかは見せてもらえるだろうが、その日が待ち遠しい!

 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』の公式HPは、 → ここをクリック


『薔薇空間』 ~宮廷画家ルドゥーテとバラに魅せられた人々

2008-05-24 23:57:43 | 美術館&博物館など



 「Bunkamura ザ・ミュージアム」で開催中の『薔薇空間』に行ってきました。5年前にも同じ場所で、ルドゥーテの展覧会が開かれ、いそいそ出かけたのですが、今回は、「バラのラファエロ」と称えられたルドゥーテの生誕250年を来年に控え、彼の集大成ともいえる『バラ図譜』(全3巻)に焦点を絞り、収められたフォリオ判(二つ折。ちなみに、河出書房新社から出版されたフォリオ復刻版の大きさが386×296mm)の図譜169枚+1枚(バラのブーケが描かれた扉絵)全てを額縁に入れ展示するという、夢のような企画でした。オリジナルの銅版画170枚をこの目で見られる日が来るなんて、記事を書いてる今でも信じられなくて・・・。

 ルドゥーテの『バラ図譜』のファンは非常に多く、数社から復刻版が販売されています。自分も1冊持っていますが、中身は全く別物だったことが今日わかりました。これはひとえに、現代のオフセット印刷と、ルドゥーテが生み出したともいわれる当時の彩色点刻彫版&手彩仕上げとの差に他なりません。透明感、精微さ、奥行き、解像度、陰影、濃淡、階調・・・全く敵いません。
 今回の展覧会では、ルドゥーテ以外に「薔薇に魅せられた人々」の点刻彫版画、水彩画、そして写真が展示されているのですが、点刻彫版画(スティップル・グレーヴィング)を見た後では、水彩画も写真も何とも見劣りしてしまい、同じ点刻彫版画でも、植物学的描写(実や蕾の段階も描きこむこと)をきちんとしながら「バラの肖像画」を描いたルドゥーテの「天才」が際立つ展覧会になってしまいました。
 会場では、ルドゥーテが唯一表現できなかった(とは個人的には思わないが)「香り」の演出とか、ルドゥーテ作品をモチーフにした3DCG動画も見られます。個人的には170枚に尽きるのですが、是非とも『薔薇空間』をお楽しみくださいませ。
 『薔薇空間』の公式HPは、 → ここをクリック



 ルドゥーテの『バラ図譜』の銅版画を自分の目で見る機会が訪れようとは・・・何が何でも渋谷に行かねばならないと思っていました。結構混んでいましたが、2時間ほど滞在している間に、お気に入りの絵と一対一で対峙することもできました。同じ企画でメーリアン女史を特集して欲しいな~♪


 『バラ図譜』は、バラを愛したナポレオン王妃ジョゼフィーヌのために制作、彼女の死後10年にようやく完成しました。ルドゥーテは、やはりバラが好きだったマリー・アントワネットにも仕えていて、左のロサ・ケンティフォリアは、彼女(マリー)の肖像画の中でもお目にかかれるそうです。


 いつもだったら、記念に図版やポストカードなどを買うのですが、銅版画を見た後では買う気になれず・・・それでも河出書房新社から発売されている『バラ図譜』は自分が持っているタッシェン社のフォリオ判(4500円)よりも階調が豊かな感じ。税込み14700円は非常に高価だけど、1枚あたり100円以下と考えれば買えそう・・・ちなみに、『バラ図譜』のフォリオ判彩色点刻銅版画は、比較的程度の良いものが一枚11~40万円ぐらいで取引されていて、その気になれば、お気に入りの一枚を手に入れることは決して不可能ではない? 


LOVE JUNXS ~牧野アンナさんと朝ドラ『瞳』

2008-05-22 23:58:00 | 連続テレビ小説


 最近は時間も合わなくてご無沙汰している朝ドラ『瞳』だけど、スタッフの一人として(ダンス指導)参加している牧野アンナさんには、代々木にあるオリンピックセンターで毎週お目にかかっています。ここで彼女は、ダウン症の子供たち(大人の方もおられます)にヒップホップダンスを教えています。
(GWに放送された特番の中で、レッスンの様子が紹介されたそうですね)
 
 最近のレッスンでは、彼女がチーフインストラクターを務める「LOVE JUNXS」の発表会『 LOVE JUNXS LIVE  BREAK THE WALL 6 』が来週(6月1日)に迫ってきていることもあって、かなりハードにリハーサルを重ねています。私が一緒に通っている「LOVEJUNXS」のレッスン生は、「ステップアップ」というクラスに所属していますが、ライブでは「あんな・チーム」「なみお・チーム」「みちこ・チーム」「まりりん・チーム」の4つのパートに分かれて、パフォーマンスを演じます。
 映画『合唱ができるまで』もそうでしたが、バラバラだったものが一つにまとまるまでの過程ほど見ていて面白く、なおかつ感動させられるものはありません。インストラクターの先生方(といっても、それこそ『瞳』に出てくる若者たちです)は、各パートに合った振り付けや決めのポーズを考えるのですが、これが試行錯誤の繰り返しで、毎週少しずつ内容が変わっていきました。本番が近づいているのに「振り付けが変わりました~」なんて言われて、「ダウン症の子供たちがついていけるのだろうか?」と、思ってしまいましたが、これが大間違いで、以前の振り付けよりも格段に良くなっていきます。「障害があるのだから、そこそこでいい」といった気持ちは、インストラクターには微塵もなく、より良いものを皆で作り上げるんだ、という純粋な気持ちだけでやっていることがわかりました。私が勝手に健常者と障害者という、ありもしない垣根を作っていたのです。
 先週の土曜日、この日最後の通し練習を終えた瞬間のアンナ先生と生徒たちの笑顔はとても印象的でした。言葉にすると陳腐ですが、誰もが「できたよ!」という喜びを全身で表していました。見学している自分も、彼らと一緒に笑い、喜び、ガッツポーズを繰り出し、手を叩きました。
 今週末は、いよいよ仕上げの日になります。もう一歩のところまで来ており、レッスンの最後に彼らがどんな素敵な顔を見せてくれるか、今から実に楽しみです。残念ながら、私は本番の舞台を見ることができないのですが、映画『合唱ができるまで』でも、合唱団が舞台に登場するシーンでエンドロールになりました。「ダンスができるまで」の過程を見られたことの方が貴重な体験に違いありません。

 この仕事にそれこそ「情熱大陸」している牧野アンナさんは、大変なサラブレッドでもあります。曽祖父は日本映画の父=牧野省三。祖父は溝口&小津&黒澤より高く評価されている映画監督のマキノ雅弘(200本以上の映画を撮った)。祖母は大女優の轟夕起子。父は沖縄アクターズスクール校長のマキノ正幸、映画監督のマキノ光雄、俳優の長門裕之&津川雅彦兄弟も親族です。ここまで来ると、憧れを通りこして圧倒されてしまいますね~。
 彼女自身も小さい頃から父の元でレッスンに明け暮れ、アクターズスクールのインストラクターとして、安室奈美恵、MAX、SPEEDなど多くのアイドルを送り出してきました。朝ドラ『瞳』に出演している田野アサミ(由香)&満島ひかり(純子)も、実は彼女の教え子で、「スクールに通っていた頃は小学生だった二人と、こんな形で仕事ができて嬉しい」と、レッスン中もかなり盛り上がっているとか・・・ちなみにヒロインは、去年の9月からクランクインした11月まで、週3回のペースでアンナさんのレッスンを受けたそうです。
 こうした情報はこの記事を書くにあたって後から仕入れたものですが、目の前で楽しそうに子供たちとダンスを踊っているアンナ先生がそんなすごい人だったなんて・・・レッスン生は皆、アンナ先生を始めインストラクターの方が大好きですが、私も大好きになりました。
 そんなわけで、少し親近感の湧いてきた朝ドラ『瞳』ですが、とりわけ不評の脚本家は朝ドラ『あすか』の脚本を書いた人だったんですね。「何でその人がこんな脚本を~」という声もありますが、私は「何だ、じゃあ仕方がない」と、脚本に関してはもうあきらめました(明日香と和菓子という素晴らしい素材を少しも魅力的に描いてくれませんでした)。でも出演者の皆さん、脚本なんて「パーツ」に過ぎないのだから、頑張ってくださいね~♪

「LOVE JUNXS」の公式HPは、 → ここをクリック


羽村市動物公園 ~また遊ぼうね!

2008-05-21 23:59:00 | 自然&いきもの+ゾウのはな子



 ランチタイム(12時)になり、自分の部屋に戻る「おかか」。当然のように、「おかか」だけは一本橋を渡って帰っていきました・・・飼育係のお姉さん、「おかか」を誘導しているのかと思ったら、片手で「おかか」を激写中!

 小さな動物園を何日もかけて紹介しましたが、まだまだ登場していない動物たちがいます。この次訪ねたときにでも紹介しましょう。羽村市動物公園、とても楽しいところなので、是非とも遊びにきてくださいな。結構はまりますよ~♪


                   

 「おかか」ばかり取り上げてしまいましたが、「なかよし動物園」で暮らしている6匹のミニブタ(ぶー太、ぶっち、ぶー子、ごま、たれ、リトル)も実に可愛いんだなあ~♪
 ブログ『はむら ZOO 小噺』を読むと、「餌ボール」でサッカーしたり、ふかふかの藁の中で寝て「藁お化け」になったり、ラマに添い寝したり、ブラッシングで身悶えたりと、実にユニークなミニブタたち。頭も大変良く、マンホールはコンクリートより暖かいことをちゃんと知っているんですね~、冬の晴れた日はマンホールの上に寝そべって暖を取っていました!
 以前に「お手をするブタ」を紹介しましたが、ブタは基本的に頭が良く、ここでも行儀よく「お座り」します(「お手」は練習していません)。上の写真は、てんでにくつろいでいたブタたちが、ランチタイムになったことを飼育係から告げられた途端に、続々と「ぶ~ぶ~ハウス」に戻ってきたところです。最後にやってきたリトル(2枚目の写真の右側のチビ)だけはなかなかハウスに戻ろうとせず、毎回飼育係に閉め出されては、「びいびい」鳴いています。
(皆がハウスで高カロリーの豆類をおいしそうに食べているので、なおさら・・・)


 けっこう食べたのに、喜び勇んで部屋へ戻る「おかか」。足さばきの軽快なことといったら! 向かいのサバンナ園から、キリンが長い首を伸ばして「おかか」をじっと見つめています・・・そんなに急いだら、足を踏み外しますよ!


「おかか」から皆様へひと言、「またあそぼうね!」


羽村動物公園 ~えさやり隊!

2008-05-20 23:32:00 | 自然&いきもの+ゾウのはな子


 昨日(20日)は、23時過ぎに帰宅しました。この写真を貼り付けた段階で力尽き(30分だけ寝ようと思ったら、朝まで床寝)、爽やかに目が覚めると、外は台風一過の良い天気です。そろそろ出かけないと・・・続きは帰宅後書きますね~♪

 (続きです)アスレチックが終わったのに、また丸太の階段を上った「おかか」。ふと目が合うと、こちらに微妙な視線を送ってくれましたが(上写真)、そのわけは・・・?


 実は、このように(ニンジンをもらってますね!)、「エサやり隊」からエサをもらうためだったんです。ここにいた方が前よりもエサにありつけることを学習し、自分からすすんで上るようになりました。今ではすっかり、「おかか」の定位置になったそうです。
 地上は、一番力の強い「ふぶき」の独壇場と化しています。「エサやり隊」が少ない日など、一番若い「おかか」は殆どエサをもらうことができませんでした。でも、丸太の上にいれば? 今のところ、丸太に上れるのは「おかか」しかおらず(高齢の「ふぶき」には無理)、地上と違ってさすがの「ふぶき」も、「おかか」を押しのけてエサをもらうわけにはいかない、というわけです。
 アスレチックをやることになったおかげで、意外なメリットを発見した「おかか」。ヤギの人生(変な言い方だけど)も、何が幸いするかわかりませんね。「なるほど!」と思ったのか、最近「みぞれ」も「おかか」の真似をして丸太を上るようになりました(ただし一段だけ)。君も、「ふぶき」に横取りされていたんだね・・・。


     

 ちょっと可愛いポーズを取って「エサやり隊」を待つ「おかか」(左)と、ニワトリさんの差し出したキャベツの葉に食らいつく「おかか」(右)
 でも、「おかか」ったら、「指まで嚙みつきそうな」勢いで迫るのは NG です。誰にも邪魔されない場所を見つけたのに、完全に逆効果になっています。小さい子供は怖がってしまい、「おとなしいヤギさんにあげる~」と、「おかか」のもとを去ってしまうから・・・。
 そして地上では「ふぶき」が右に左に走り回り、子供たちを怖がらせないように優しく口を開け、片っ端から「いただきま~す!」。おかかは丸太を降りるわけにもいかず、立ちつくすのみ・・・(ある親子の会話=「このヤギさんばかり、食べてるね」「あら、本当~。いつもいるわ、このヤギ」)

 「おかか♂」は「都立大島公園」から、「あられ」「ふぶき」「ゆき」「みぞれ」(全員♀)は、「板橋区立こども動物園」からやって来ました。年の差もあるのですが、「おかか」はアマゾネス軍団に全く頭が上がらないらしく(身に覚えのある方いますね?)、その代わりに空中に活路を見出したというわけです。


 爬虫類嫌いの人には申し訳ありませんが、「ふれあいコーナー」!にはこのように、大変立派なニシキヘビもいます。奥のヘビはとてもきれいな色をしていました。飼い主に捨てられたペットかもしれませんね・・・