レバとタラ

2012-07-15 23:54:45 | オートバイ春夏秋冬

 「れば」と「たら」は極力考えないようにしている。起こってしまったことは変えられないからだ。
 「風が吹けば桶屋が儲かる」の逆バージョンじゃないけど、もしもKawasakiからNinja250Rのリコールのお知らせが届いていなかったら、お金もなかったこともあり、土曜日の夕方、無償の部品交換をしてもらったついでに定期点検をすることはなかったし、したがって今朝バイクに乗って出かけることもなかった。
 ここまでは間違いないので、「れば&たら」が成立しそうだ。しかしながら、リコールのお知らせと走行中に転倒したこととは何の因果関係もない。そう、ニワトリさんは転んでしまったのだ。
 最近の生活は正直充実していた。夜勤のとき以外は早寝早起きができるようになった。仕事だけでなく家事もよくこなしている。今ではとは明らかに異なる生活のリズムができ始めていた。
 色んな物を買いまくってきた自分が口にするのはおこがましい感じもするが、これからの生き方は少エネルギー&少消費に尽きると感じるようになった。福島のあの事故がきっかけだが、それ以前も漠然と考えていた。一年以上模索して、自分なりの生き方を実践しようと一歩踏み出した矢先につまづいた(転倒した)。

 今朝4時に目が覚めた僕は、今日一日をどう過ごすか考えた。一つは涼しいうちに走りに行って朝ごはんまでに戻ってくるプラン。その後は、片付けの続きをしようと思った。もう一つはもう2時間寝て、ルーティーンワークを終えてから、西荻窪まで久しぶりに自転車で散歩に行くプラン。例によって城ヶ島に行くことも考えたが、このプランは最初に候補から落ちた。
 涼しいうちに走りに行くことを選択し、ネコのトイレを綺麗にして、ちょっと早いけれど朝ごはんをあげた。飼い主が出かけることを察知したクルミさんは、部屋から部屋へ執拗に駆け回ってお出かけの邪魔をする。いつものことだから気にも留めずに部屋に追いこんで、黒目で見つめてくるネコを愛おしく思いながら、「大丈夫、8時までは戻ってくるから、いい子にしているんだよ」と声をかけて、部屋のドアを閉めた。
 何となく後ろ髪をひかれるが、旅行に出かけるときや夜勤に出かけるときはいつもこんな調子だ。「猫が騒いだからバイクの乗るのをやめた」ことが一度だけあって、今朝も中止してればこんな痛い思いをしないで済んだのかもしれないが、バイクに乗る以上いつでも起こりうることがたまたま起こっただけのことだ。ゲンを担ぐのは勝手だが、因果関係は生じない。

 五日市には5時に着いた。払沢の滝に寄ることも考えたが、8時までに戻ることに決めていたので、T字路を左折して奥多摩周遊道路&上野原方面に向かった。この時点で、ペースは落としている。峠道をぐんぐん飛ばす技術はなく、昔と違って飛ばすことにそれほど興味を覚えなくなった。周遊道路へは向かわず(ゲートが開くのは午前8時)、上野原への狭い道を駆けあがった。最初のカーブで、子犬がひょこひょこ道路を横切ったので驚いた。人家もないのに、なぜ子犬が?
 自然と速度が落ちていく。一昨年にはハクビシンの綺麗な死骸を見かけたし、去年は猿に遭遇した。鹿が出てきてくれないか期待した。渓流のせせらぎに耳を傾けながら高度を上げていく。峠を越えて下り道になると、より慎重になった。そのうち村の中に入った。まだ5時半だが、こうした道では決して飛ばさない。
 そのとき、何が起きたのかさっぱりわからなかった。前輪から足払いをかけられたように左側に転倒し、しこたま体を打った。間抜けなことに長袖を脱いでいたので、左ひじの先から手首にかけて綺麗に皮が擦り切れて赤い肉がむき出しになっている。ズボンの左側が大きく破け、膝の下あたりがヒリヒリする。同じような擦り傷だろう。だが、問題は左肩から左肋骨と背中にかけての痛みだった。変に捻ったのか、それとも肋骨が折れているのか、息もできない。斃れたバイクも気になった。自走して帰れるだろうか? こんなところで救急車を待つのはごめんだ。バイクの方は、カウルが傷つき、左ウインカーが吹っ飛んだ以外は大丈夫そうだったが、シフトべダルが大きく変形していた。ギアチェンジができるだろうか?
 火事場の馬鹿力とはよく言ったもので、バイクを起こすことができた。シートにまたがると、下り坂を利用して押しがけしてみる。無事エンジンがかかったので、Uターンして引き返すことにした。ギアは3速に入っていたが、うまくやるとシフトチェンジできることがわかったので、だましだまし家まで連れ帰った。

 確かに予定通り、7時15分に戻ってきた。朝食を食べると、府中のERへ向かった。芸能人のように格好良い男性医師(まだ20代だと思う)が診察してくれた。エコーとレントゲンでは内臓や肺が損傷している様子はないと言われ、ほっとした。骨も折れていない。ただ肋骨に関しては、骨折箇所が映らないことがあるらしい。
 ひょっとした際に、背中の筋を違えたような激しい痛みが頭の先まで走る。腰を下ろすのも上げるのもひと苦労で、寝たり起きたりする際も激しい痛みを伴う。左腕は前後左右動かせるが、挙げることと伸ばすことができない。これらの痛みと比べれば、擦り傷など痛みのうちに入らない。傷口を消毒してもらい抗生物質を塗った。痛み止めをもらってERを後にした。
 自宅からERまで歩いて往復したが、急な動きができないとなると仕事にならない。ことの次第を職場に連絡すると、とりあえず今週は自宅で休むよう言われた。ネコの手も借りたいのに、本当に申し訳ありません。

 横になっているより坐っている方が楽なので、ブログを更新することにした。明日になると少し楽になるだろうか? 痛みが増す、と言う人の方が多い。痛いのは自分持ちだから仕方がない。重大事故を起こしてしまったら悔やんでも悔やみ切れないだろうが、この程度なら、起きてしまったことを後悔しても仕方がない、と自分に言い聞かせることができる。まずは、そのことに感謝しよう。
 つい先日、四冊の本を購入した。自己啓発本は殆ど読まない自分がなぜか、「これらの本は大いに自分を啓発してくれそうだ」と思ったのだ。
 その本とは、「禅が教えてくれる美しい人の所作の基本」、杉浦日向子さんが生前に発表した文章を抜粋した「粋に暮らす言葉」「憩う言葉」、そして坂口恭平さんの「独立国家のつくりかた」だ。人より早い(痛い)夏休み、時間だけはたっぷりあることだし、愛読書の「大局観」(将棋の羽生善治さんの本)と合わせて、じっくり読んでみたい。なかでも、ジョージ秋山の漫画「浮浪雲」の人生観にも似た日向子さんの言葉はいいですぞ~♪
 


浦賀 叶神社

2012-05-09 11:50:10 | オートバイ春夏秋冬

 
 上の写真は浦賀にある西叶神社の可愛い狛犬です。今回はジェントルセピアで撮影してみました。
 何度も登場している叶神社ですが、城ヶ島ツーリングの際は大抵寄ってお参りしています。
 (最初に紹介した過去記事は、 → ここをクリック )
 
 ペリーの黒船が入港した浦賀・・・狭い湾を挟んで東叶神社と西叶神社が(はす向かいだけど)向き合ってます。西叶神社で勾玉(瑪瑙・翡翠・水晶の三種類)を、東叶神社で勾玉を納めるお守り袋をそれぞれ購入、互いの神社を渡し舟で行き来するスタンプラリー的な参拝の仕方が気に入ってます。夏場など、この渡し舟が涼風を運んでくれて、実に心地良いのです~♪ 一昨年でしたか、東叶神社の目の前にマンションが建ってから、若干景観が損なわれてしまいましたが、願は叶っても(無病息災だし、きっと叶っている!)通い続ける素敵な神社です・・・。

 対岸から渡し舟と東叶神社を眺める(クリックすると、大きくなるよ)。


 西叶神社の駐車場にバイクを停め、参拝しました。西叶神社は社殿の装飾が見事です。

今回は、渡し舟ではなくバイクで東叶神社に移動しました。勝海舟がここで咸臨丸のアメリカ渡航の無事を祈願し、断食修行をしました。船に滅法弱かったそうなので、その心中お察し致します・・・。


GWの城ヶ島(その2)

2012-05-07 23:47:27 | オートバイ春夏秋冬


 城ヶ島は過去に何度も取り上げていますが、ピクニック(ハイキングでもいいけど)をするなら、城ヶ島灯台から写真の「馬の背洞門」まで磯伝いを歩き、洞門に着いたら来た道を引き返すのではなく、急斜面を登って崖伝い戻るコースをお勧めします。海あり山ありの気分を気軽に味わえるからです。ゆっくり歩いて約一時間の散歩・・・気持ちいですよ~♪
 下のサムネイルの写真をクリックすると、大きく表示されますが、島の南側はダイナミックな自然に満ちていて、ここが神奈川県だとはにわかに信じられなくなるでしょう。風が強い日は怖いほど・・・。

 
 人を阻む断崖絶壁は、ウミウの絶好の繁殖地です。

 南海の孤島に見えるけど、日帰りで行かれます。


 断崖絶壁を眺めていると、キングコングが突然現われても不思議じゃない気分になりますが、城ヶ島に棲んでいるのはコングではなくネコ! 以前と比べればかなり減りましたが、城ヶ島公園内で十匹ほど見かけました。いつもと違う時間帯だからでしょうか、顔馴染みは2匹だけ。写真の新顔ネコたちはあどけなさが残っていて、まだ幼い感じがします。人にも慣れていました。彼らが生を全うできることを祈ります。頑張って!
 最後の写真は、城ヶ島YHの跡地。建物は長らく放置されていたのですが、(ついに)きれいさっぱり解体されてしまいました。また思い出が消滅した・・・。 


GWの城ヶ島(その1)

2012-05-06 22:53:54 | オートバイ春夏秋冬

 
 桜の写真がまだ山ほど残っていますが、早くもGWが終わってしまいました。ニワトリさんの連休は、29&30日が引越しとシアターのリニューアル、1&2日が通常業務、3&4日が鴨川旅行、5&6日がお休みでした。今日はネコと一緒に終日ゴロゴロしていましたが、昨日はGHの菜園で2時間作業したのち半年ぶりに城ヶ島までバイクを走らせました。
 写真は城ヶ島灯台です。GWとあって、多くの観光客で賑わっていました。人が映り込まない位置を探していたら、意外と近くにあるじゃない? カラー写真(青い空と白い灯台)も悪くなかったけれど、ラフモノクロームで撮ってみました。PENは多彩なアートフィルターを搭載していますが、ラフモノクロームは70年代のスナップ写真にも似た仕上がりがいいんだなあ~♪


 いつもと違って遅い出発(13時近かった)だったけれど、それが幸いして有料道路を使えば早く着くと踏んだのですが、考えが甘かった・・・渋滞渋滞また渋滞。横横でも一部の区間で渋滞に捕まったけれど、これがほんの序の口で、高速を降りてから三崎まで延々と車が数珠つなぎになっていました。いつもは使わない134号線を走ったのが間違いの素だったのですが、車につきあっていたら夕方になっても着かない可能性が高いので、危険なすり抜け運転を敢行、15時に到着しました。
 灯台側にバイクを停め、まずは「めしだ~」。貝殻細工がレトロでチャーミングな小さな商店街を抜け(写真左)、本日割引き=840円のマグロ漬け丼(写真右)を食べました。実は、写真を撮る前に食べ始めてしまい、マグロが二切れと、添えのニンジン二切れはすでに胃袋の中です。三崎のマグロは赤身から中トロまで色々混ざっていて、とても美味しかったです。ここは安かったけれど全体的には鴨川の「池田」より二割増し・・・。香ばしい匂いに誘われ、イカのげそ焼き(100円)も合わせて頂きました。


灯台へ続く階段はエーゲ海風。和様折衷景色が広がる・・・。城ヶ島大橋もここから見えます(右上隅)。


 冒頭写真とほぼ同じ位置から灯台(じゃなくて、子供を撮影中のお母さんの後姿)を激写? 約十羽のトンビが強い向かい風を利用して空中で静止していました。城ヶ島は風の島です。灯台右横の樹木の傾きからも風の強さが伺えるでしょ?


ジオラマモードで撮影すると、平凡な景色もアートになる?


百体観音と湯の丸高原

2011-09-24 23:55:00 | オートバイ春夏秋冬


 国道18号線を小諸から上田へ向かう途中、牧家で右折すると県道94号線に入ります。94号線は湯の丸高原(スキー場)を越えて鹿沢温泉に至る峠道で、その先を道なりに走っていくと上田~嬬恋間を結ぶ国道144号線にぶつかります。94号線の歴史は大変古く、旧鹿沢温泉(当時は「山の湯」と呼んだらしい)までの湯道として、江戸時代から多くの人が通行してきました。新張(みはり)から山の湯までの約三里(12km)に、百体の観音様が道しるべとして造立され、その姿を今も路傍に見ることができます(風雪にさらされ新たに造られた観音様もある)。
  実際に歩いてみるとわかるのですが、険しい山間の道を上り下りするのは結構しんどくて、観音様を数え(拝み)ながら歩くことが出来たら、きつい登りも気分的にずいぶん楽になったに違いありません。デジカメがまだない時代に、コンパクト・カメラで百体全部の観音様の写真を撮ったことがありますが、今度はPENを片手に百体観音と話でもしながら鹿沢温泉まで歩こうかなあ~。
 ちなみに、本邦初公開になるニワトリさんの隠れ家(と言っても、十数年ぶりに訪ねただけですが)へは、写真の第二十七番如意輪観音像を目印に枝道に入るのだけれど、その先にあった四本杉(杉ではなかったかもしれないが、そう呼んでた)が伐採されていたせいか、さらに細い道に曲がるところを直進してしまい、「あれ?着かないなあ??」と相成りました・・・。


   

 新張にある第一番如意輪観音(左)と、第十一番准胝観音(右)。当時の「湯の道」は現在の道と若干異なっているため、思いがけない場所にあったりする。車やバイクだと見落とすことも・・・。

 

   

 昔からお気に入りだった観音様(千手観音)を探す。大体の位置はわかっていたが、まだかまだかと数を数えた。岩と野菊が仏壇みたい? 観音様の表情がまた可愛い!


 第五十番馬頭観音はかなり大きくて、バス停にもなっている(左)。第六十一番のように、道からやや外れたところに立っている観音様も結構いる(右)。元の場所から現在の場所に移設されたのかもしれない。


 標高1710mの湯の丸高原。冬はスキー場だ。リフトの頂上は1965m。初心者でも楽しめる斜度にパウダースノー&アイスバーンが売りになっている。 6月下旬は天然記念物のレンゲツツジの大集落が見られる。ハイキングコースも幾つかあって、一年中楽しめそう!


 観音様の県道94号もいいけれど、ニワトリさんは左右に水田が広がるこの農道が大好きで、エンジンを切って(ニュートラルで)一気に下ったりする。


 この日、刈り取りを始めた田もあった。ちょうどお昼休みで、オニギリやオカズが入った重箱をレジャーシートに並べてお食事中。子供たちにはピクニック? ワイワイはしゃいでいた。


 一直線(2kmはあると思う)に下る農道。雄大な景色を見ながら一気に下ると実に気分爽快! 16:9にしてみたので、クリックしてね~♪

 パソコンを換えてからまだ一年弱なのに、起動がおかしくなりました。自動的にスタートアップ修正しているが、改善されず、電源を入れてもうんともすんとも言わないときも・・・! 例によって写真のバックアップを全くしていないので泣きを見ることにならないといいのですが・・・。ようやく使えるようになったのでUPしました。あらあら、もう1時過ぎじゃん。明日は夜勤だし、おやすみなさい~。

 そうそう、書き忘れましたが、今回アマガエル君は32.41km/リットルの驚異的な好燃費を記録しました(走行距離446km。ガソリン13.76リットル)。峠道で遅い車がいたり、下りのニュートラル走行で距離を稼いだからかな?


ニワトリさんの隠れ家?

2011-09-22 12:00:00 | オートバイ春夏秋冬


 今回の目的地は、長野県奈良原村の標高1100mに建っているこの家でした。十何年ぶりでしょうか? 久しく訪ねていませんでした。ウッドデッキの手前に植えられていた合歓の木が巨木になっていて、びっくりです。全く月日が経つのは早いもので、全く成長していない自分にがっかり・・・。
(体力&記憶力は目に見えて落ちましたが)


隠れ家的な構え。ライトトーンで撮影したら実物より素敵に映った!


 朝の散歩。家の前の小路から。前日はときどき雨が降ったけれど、(晴れ男の本領を発揮したのか、行く先々が雨の前&雨の後という幸運。一度も雨具を使わなかった!)。このとおり、天高く馬肥ゆる秋の蒼穹が広がる。この後、強烈な日差しで気温30度超え・・・。


 同じ位置で、広角28mmから望遠300mmに切り替えるとこんな感じ。小諸&佐久市街が一望できて、気持ちよか~。朝霧が立つと神秘的な世界に変わる。


 裏山。いかにも里山といった感じだが、標高が1000m以上と高いので、生き物たちは高山バージョン? 雲が影を落としながら次々と通り過ぎていった。この道は、キツネ&タヌキ&キジも利用?している。


 ところどころでコスモスが咲き乱れ、西の空にはかなり欠けてきたお月様が・・・前夜は雲が出てしまって見られなかったが、夜空も綺麗~。


 場所によっては、鮮やかな秋桜が人目を引く。その隣で、うちのクルミさんも大好きなエノコロ草(ネコジャラシ)が、風に揺られながらノアザミをじゃらしていた。

 
 虫が嫌いな人もいるかもしれないので、サムネイルで(クリックすると巨大化するよ)。仕事を終えたヤママユガの仲間が最後のひと時を静かに過ごしていた。目の模様で敵を脅かす。開帳15cmの巨体が『未来少年コナン』に登場した「ギガント」のようだ。ヤママユガは、漢字で表記すればわかるように(山繭蛾)、繭から天蚕糸と呼ばれる丈夫な絹糸が取れる(繭一粒あたり絹糸600~700m)。

 台風一過の晴れですが、個人的には今日明日が山場かな? 夜勤後御岳山へ行ってきま~す。がんばらなくちゃ!


川原湯温泉「笹湯」

2011-09-21 21:52:00 | オートバイ春夏秋冬


 今回はいつものように慌しくお風呂をはしごしないで、ずっと「笹湯」にいました。汗をかいては湯から上がって、体が冷えてきたらまた湯に入る・・・「笹湯」を一人で独占できるなんて、何て贅沢なひとときなんだろう!
 写真のアイドル犬(と勝手に決め込んでいる)ショータがいる「山木館」の「水車の湯」もお勧めです。頼朝が発見したと言われている「王湯」や「聖天様露天風呂」も捨てがたく、全部に入るつもりなら「山木館」に腰を据えて、吾妻渓谷でも散策しながら朝な夕なに入るのがいいんじゃないかな?
 そう言うニワトリさんも、まだ「山木館」に泊まったことがありません(「水車の湯」は入ったよ~)。今年こそは、紅葉の頃に泊ってみたい~♪


 川原湯温泉郷の入口?にバイクを停めた。奥に見える急斜面を登ると「聖天様露天風呂」(入浴料100円)にたどりつく。小さな露天風呂だけれど、いつ来ても誰かが入っていて、なかなか独占できない? ニワトリさんイチ押しの「笹湯」には道路を挟んで斜面を下ってゆく。


独占率8割以上の「笹湯」。この日も無人! タイル張りの湯船に、外の景色が映り込んでいた・・・


   

「笹湯」の出入り口(手前が女湯で奥が男湯)。ガラス戸をがらがら引いて一歩踏み込めば・・・


   

シンプルなタイル張りの浴槽と、吹き抜け天井の灯り取りが素敵です・・・


 「笹湯」の全景。山小屋みたいな佇まいで、少し離れると景色に溶け込んでしまい、共同湯だとはとても思えない。初めて来たときはなかなか見つけられず、うろうろしてしまったことを懐かしく思い出す。その意味でも「隠れ湯」かも?(「笹湯」「王湯」「水車の湯」の入浴料は300円)

 

 一つ前の写真の位置から180度反対側を向くと、かつては家が立ち並んでいたのだろう、土台だけが残っていた。ダムに翻弄された半世紀を考えると、襟を正さずにはいられない。ここに住んでいた人々は、どんな気持ちでここを去っていったのだろうか? 遺跡のように粛然とした空気に包まれている。 
 電柱の向こうの建物は、最初の写真に写っていた建物で、その先にバイクを停めていた(位置関係がお分かりになったでしょうか?)。


 足元をよく見ると、ここも浴場だったことが伺える。浴槽は安全上の問題もあって土で埋め戻したのだろう。一段上がった左右に洗い場があって、もう一段上がったところが出入口だったのかもしれない。各種タイルから当時の姿がぼんやりと浮かび上がってきた。この土地が水面下に沈む前にできる限り訪れよう、と改めて思った。


川原湯温泉へ ~樽沢トンネルと・・・

2011-09-20 23:12:00 | オートバイ春夏秋冬

日本一短い樽沢トンネルは緑に覆われていました。向こう側がわかるかな?


 この週末は、私用で長野県の奈良原に一泊二日で行っていたのですが、ただ行くだけでは面白くないので、アマガエル君(Ninja250R)を出して、ストレートに小諸ICに向かわず関越道の渋川・伊香保ICに向かいました。川原湯温泉を訪ねて草津口から軽井沢方面に下ろうという計画です。これまでは、JR吾妻線を使って川原湯温泉駅から歩いて通っていましたが、バイク旅もなかなか楽しかったです(3時間で到着)。
 先日、国土交通省関東地方整備局が、昨秋より実施してきた「八ッ場ダム検証」の結果を公表しました。「このままダムを造った方が代替案で治水・利水を行うよりコストが安い」とのことですが、国土交通省関東地方整備局はダム建設事業を一貫して進めてきた組織なので、彼らの「検証」など原子力行政の「それ」と同じように全く意味のない「最初に結論ありき」の「やらせ」でしかありません。にもかかわらず、NHKを始めとする報道番組や新聞各紙は、このたびの「大本営発表」を無批判で報道していました。情けない限りです。
 大人気なく憤りを覚えて道草することになったニワトリでしたが、(毎回毎回)全長7mの樽沢トンネルの下に立ち、(貸切状態で)お気に入りの「笹湯」を浸かっているうちに、すっかり童心に返ってしまいました。この美しい吾妻渓谷がダム湖に沈むことがどうしても納得できないし、また信じられません。
 最後の日まで通うことになるだろう・・・後ろ髪を引かれながらこの地を後にしました。
(次回は紅葉の頃に行くつもり)

 

  樽沢トンネルの全景(クリックすると大きくなるよ)。岩盤に生えている一本松を守るために、わざわざトンネルを掘ったという伝説もある。トンネル自体は水面下に沈まないが、川原湯温泉駅の移転に伴い従来の線路は使われなくなる。走行中に何度か吾妻線の列車とすれ違ったが、ここでもすれ違ってしまった! 時刻表をチェックしておけば、トンネル通過中の写真を撮れたのに・・・。


 川原湯温泉の見晴台?から駅方向を望む。虫の声に混じって列車の汽笛が山間にこだました。そろそろ、ここを離れて目的地に向かわないと・・・。駅近くでも、ダム湖を渡る橋の橋脚建設工事が始まっていて、三連休初日の土曜日も巨大なクレーンが資材を上げていた(見えるかな?)。付帯工事は着実に進行している。

 

大好きな「笹湯」。この日は「笹湯」だけに入った。


 (追記) 冬の鱒沢トンネル(枯れてます)を駆け抜ける電車の写真は、 → ここをクリック  


久しぶりに300km走りました・・・

2011-09-11 10:23:00 | オートバイ春夏秋冬



 土曜日は、久しぶりにアオガエル君(Ninja250)と走りました。仕事の下見に行くだけではつまらないので、6時に家を出て五日市から上野原、丹波村&小菅村を走ってきました。
 写真は松姫峠から顔を覗かせている夏の青い富士山です。綺麗な沢では道路から釣り糸を垂れている人もいました。ここでヤマメやイワナが釣れるなら、来シーズンは釣竿持って出かけようかな?


 松姫峠から奥多摩湖に戻ります(写真は逆向きですが・・・)大雨の影響でダムの放水量もかなりのもの。白い絨毯のように水が落下しています。これほどの放水を見るのは初めてでした。


 10時過ぎには仕事が終わってしまった・・・この時点で、走行距離は180km弱。バイクがドロドロになってしまったので(雨は降らなかったが大雨の影響で道路に水が出ているところがあった)洗車しました。綺麗になるともう一走りしたくなったので、油そばを食べに行きバイクにも燃料補給(今回燃費は30km/ℓ)。それから、久しぶりにゾウのはな子に逢いに行きました。はな子はヘイキューブ団子を食べながら気持ち良さそうに水浴びと体洗い(デッキブラシでごしごし)をしていました。元気そうで良かった~♪


 15時過ぎまで井の頭で過ごし、夕方仕事の打ち合わせをして家に戻りました。走行距離は200kmを超えましたが、まだ走り足りない・・・。夕食後に都内のナイト・ツーリングに出かけました。19時半に出発。往きは高速を使って芝公園で地上に降りました。東京タワーが綺麗~♪


 『空気人形』の湊公園を訪ねてから、中央大橋、相生橋、かちどき橋、永代橋と、橋巡りに。写真は永代橋から見た日本のマンハッタン? 久しぶりのナイトランで実感したのは都会の夜が去年より暗いこと。安全対策上好ましくないという人もいますが、このくらいの暗さが心地良かったです。ヘルメットをかぶっていると暑いけれど、夕涼みには気持ちの良いナイト・ツーリングでした。帰りは高速を使わなかったのですが、土曜夜の都内はガラガラに空いているので1時間もかからずに帰宅(23時過ぎ)できました。走行距離は計311km。シャワー&洗濯後は床で寝てしまいました。起きたら朝・・・。
 
 写真は結構撮ったのですが、ブログにUPできるか・・・もう、時間です。今週も、がんばりましょう!


免許更新  ~アオガエル君に乗って、早や2年!

2011-02-11 01:23:05 | オートバイ春夏秋冬

JR最高地点の踏み切りで・・・


 分刻み(は少しオーバーだけど)のスケジュールで動いています。10日の朝は小金井の試験場まで免許の更新に行って来ました(講習が二時間もあったので、結果的には半日費やした)。仕事で運転中に連続して「罠」にかかってしまってゴールド資格を失い、免許の有効期間が五年から三年に減じられてしまったのが悔しい~!

 でも、「走る凶器」になり兼ねない危険な乗り物に日常的に乗っていることを自覚させられるという意味では、こういう機会がたびたびあった方が良いのかもしれません。もっともニワトリさんは、『イップ・マン』を見てから人が変わりましたし、その前に痛い思いをしたので、講習を受ける前にある程度下地ができていたようです。

 1月27日の夜、アオガエル君を転倒させてしまいました。夜勤のときは乗ったことがなく、それ以外も仕事では極力使わないようにしていたのですが、その日の仕事がグループホームだけだったのと、かなり疲れていたのでしょう、寒い夜道に自転車を漕ぐのが嫌だったので、バイクを出しました。でも今思うと、「疲れているときに乗った」時点で、もう間違えていたんですね・・・。

 21時に仕事を終えると、かなり飛ばして帰りました。録画してあったアメリカンフットボール(NFL)のプレーオフが見たかったのです。大きな交差点をフルブレーキに近い感じでスピードを落とし、左にバンクして交差点を曲がりかけたところ、左からいきなり自転車が飛び出してきました。咄嗟に急制動をかけたら、ストンとあっけなく転んでしまいました。路面温度が0度近くでタイヤも冷えていたのだから、当然の結果です。

 自転車の人は「大丈夫ですか?」と声をかけてくれました。恥ずかしさのあまり、「大丈夫です大丈夫です」と明るく答えて、倒れたバイクに歩み寄ったのですが、もし自転車と接触していたら大怪我をさせていたでしょう。ここは「大丈夫」じゃなくて「ごめんなさい」と言うべきでした。飛び出してくるまで自転車に気がつかなかったわけだし、もっと速度を落として交差点に進入すれば、急ブレーキをかけても転ぶこともなかった筈。バイクから放り出された際に左肩をひねり、右手親指を突き指したけれど、自分自身は転倒もせず無傷でした。

 仕事の合間を見ながら、定期点検も兼ねてアオガエル君を修理しました。転倒した際に割れた左サイドカウルと、曲がってしまったシフトレバー&左ハンドルと、以前立ちゴケした際に曲げてしまった前ブレーキレバーを交換し、タイヤも履き替えました。かなりの出費を覚悟したのですが、自賠責保険2年分も入れて66000円で済みました。エアクリーナー清掃、プラグ交換、オイルやブレーキパッドも交換されていたのにこの金額は、さすが250ccというべきなのかな? コスト・パフォーマンスはピカいちです。

 日常的に運転していると、それがかなり危険を伴う行為であることを忘れてしまいます。そのことを常に自覚しているだけで運転の仕方が変わるだろう・・・今日、ICチップ入りの新しい免許証を手渡されながら、思いを新たにしました。大事なマシンを傷つけてしまいましたが、これからもよろしくね、アオガエル君!


まだ走れそうな「くりでん」の線路と・・・今年も行きます!

 天気は大荒れみたいだけど、心は晴れ晴れ! 久しぶりに訪ねる奈良&京都、楽しみだなあ~♪