脱脱、FOREVER!

2011-06-30 01:30:01 | 恋する女優編

『処刑剣』個人別?宣伝ポスターでも、ケイト・ツイが一番格好良い! 

ヴィッキー・チャオ。(できるのに)アクションシーンが殆どなかったのが残念・・・

 

ドニー・イェンとウーズン(小さくてすみません・・・)

 

 『処刑剣』(10)の記事をUPしてから何度も何度も添削して恐縮ですが、それもこれも「脱脱への想いを言葉に変換しよう」と無い頭を絞ってのことなので、どうか大目に見てあげてください。
 あれから、「脱脱」を演じたケイト・ツイの画像をインターネットで検索してみました。カナ表記では殆ど出てこなかったのですが、「徐子柵」で検索すると、地元中国では既に大スター(歌手活動もしているようで動画もたくさんある)なのでしょう。出るわ出るわ・・・! 素敵な彼女を紹介させてください~♪


素顔の「脱脱」こと徐子柵(ケイト・ツイ)

見得を切る最強の刺客「脱脱」


 物語の中では主役ではないのに(主人公の添え物的ヒロインだったり、主人公に敵対する人物に組していることが多い)、映画を語るときには欠かせない女性がいる。
 思い返せば、(何度も書いて恐縮だけど)にわとりサンの初恋の女性=友里アンヌ隊員もそうだった。自分では「ひと目惚れ」だと思っていたが、もしかすると、最初は気にとめていなかったかもしれない。抗いながら次第に惹かれていったのかもしれない。今となっては確信が持てないのだけれど、いつしか彼女は主役の諸星ダン=ウルトラセブンや魅力的な宇宙人&怪獣以上に魅力的な存在となり、本格SFとして語るべき幾つかの物語をも押しのけて、作品の中心に座ってしまった。

 彼女についてはまたの機会に譲ることにして、こうしたヒロインをとりあえずセカンド・ヒロインと呼ぶことにする。
主役じゃないのに主役になってしまうのだから、「セカンド・ヒロイン」は魔力的な魅力の持ち主だ。実際、主人公にとって危険な人物であることが多い。
 世界最初の「セカンド・ヒロイン」は、以前記事にしたサイレント時代の連続活劇『ラ・ヴァンピーリ』(1916~17)に登場した女盗賊イルマ・ヴェップ(ミュジドラ)だろう。
 最近(でもないか)だと、『007 ゴールデン・アイ』(95)の凶悪な女殺し屋ゼニア・オナトップ。太ももの三角締め?でジェームズ・ボンドを窒息死寸前まで追い込んだ(ちなみにこの技は、『処刑剣』の「脱脱」もちらっと披露してくれる・・・と思うが、もしかしたら妄想だったりして)。ゼニアを演じたファムケ・ヤンセンはこれ一作でトップスターに躍り出て多くの作品に出演、『パラサイト』(98)の宇宙人に寄生された女教師も強烈だったが、『X-MEN』シリーズの最強ミュータント、ジーン・グレイを演じるまでになった(ミスティークも好きだけど)。
 『ラッシュアワー2』(01)でジャッキー・チェンを苦しめたチャン・ツィイーは、戦っているときの顔がいつも泣き顔なのがいただけない。『グリーン・ディスティニー』(00)のような作品なら、それでもいいけど・・・。
 『キル・ビル』(03)で「ゴーゴー・夕張」を演じた栗山千明は、視線がするどく、武器のさばきも良かったが、セーラー服はないでしょう! 薬師丸ひろ子や原田知世タイプならわかるけどね。
 直近だと、『キック・アス』(10)の「ヒット・ガール」(クロエ・グレース・モレッツ)が「最も危険な美少女」だが、撮影当時11歳は完全な反則技。彼女が16歳になるまでは交際禁止?

 『処刑剣』の「脱脱」は、一本眉メイクと民族衣装が美形をより際立たせていて非常に魅力的だ。何より戦っているときの恍惚の表情が素晴らしく、ピンチになると衣装を一枚ずつ脱いでいく「野球拳幻術」でとどめを刺した。
 個人的にはファムケ・ヤンセンを凌ぎ、『スコーピオン・キング』(02)のふんどし女王カサンドラでスクリーンに降臨し、『X-MEN2』(03)のレディ・デスストライク役をGETしたケリー・ヒュー(彼女は空手も黒帯だった)以来の衝撃というか、「殺されるなら彼女」と言わんばかりに勝手に盛り上がってま~す。新作も気になるけれど、『脱脱』とは全く違う等身大の新米女性刑事を演じた初主演作の『天使の街 野獣の眼』(07)を見たいな~♪


立ち姿のシルエットが何とも美しい。さすがミス香港!

(「脱脱」だから当然だけど)馬にもちゃんと乗れた徐子柵さん


『スペースバンパイア』と同じ「串刺し」クライマックス。マチルダ・メイとケイト・ツイ、貴方ならどちらを選ぶ?


宇宙から来た吸血鬼もいいけど、今は彼女に夢中。脱脱、永遠に! 


「ひたちなか海浜鉄道」、走る!

2011-06-26 11:01:11 | 鉄道紀行&乗り物

全線復旧の日まで・・・


 ニュース番組でも報じられていましたが、東日本震災で被災した「ひたちなか海浜鉄道」の旧国鉄型気動車が三両連結して、「那珂湊」~「仲根」間の、たった一駅だけれど、震災以後初めて線路を走りました。
 ニワトリさんが訪ねたときは、7月中には全線開通させようと復旧工事に勤しんでいました。いち早く走らせてくれてありがとうございます! 全線復旧の際は乗りに行きますね~♪
(その前に記事をUPさせないと・・・)

 那珂湊駅で出番を待つ気動車たち(クリックすると拡大されるよ!)


駅ネコ「オサム」も、その日が待ち遠しい~♪!

 新しい週が始まりました。ちょっと早過ぎない?


『処刑剣 14BLADES』 ~山田風太郎原作みたいな西部劇

2011-06-25 23:40:00 | 映画&ドラマ

クレジットされていない脱脱(写真一番上)が素晴らしい~♪


 穴だらけの映画ではある。でも、面白かった~♪
 その理由は、一にも二にも西域から来た女密偵「脱脱」にひと目惚れしてしまったから!
 もちろん、『処刑剣』(2010)の主役は、明の時代に実在した?皇帝直属の特殊部隊「錦衣衛」(映画の原題)の指揮官「青龍」を演じたドニー・イェンだ。『里見八犬伝』の珠に似た名の八剣と六本の暗殺剣(最後の一本は自決用)を仕込んだケースを背負って馬に跨る姿は、ガトリング機関銃の入った棺桶を引摺っていた『続・荒野の用心棒』(66)のジャンゴみたいに格好良い。言うまでもないことだが、彼のアクションはここでも神技に近かった!
 そして、宦官と部下の陰謀により追われる者となってしまった「青龍」と共に旅するヒロイン=ホアを、『少林サッカー』『クローサー』『三国志』のヴィッキー・チャオが演じて、アクション映画でありながら『或る夜の出来事』(34)のようなロマンチックコメディ風な味付けをしたロードムービーそれも西部劇に仕上げた。愛娘と「青龍」を見守る運送屋のホアを演じるのは、名優のウー・マだ(出演作は無数にあるけど、やっぱり『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』シリーズかな?)。この時点で、すでに盛り込み過ぎのきらいもするが、これだけの役者を揃えば失敗するはずがない?
 だが、前皇帝の時代に西域に流された親王チン(特別出演のサモ・ハン)が、宦官ジアや「錦衣衛」の四隊長(青龍、白虎、朱雀、玄武)の一人「玄武」と共謀して反乱を目論み(これが物語の発端)、親王の密命を受けた養女で暗殺者の「脱脱」が「青龍」の後を追い、さらに馬賊(海賊ルックだけど・・・)の「砂漠の判事」(意味不明)が登場、一度は「青龍」と対決するが意気に感じて彼の味方になる・・・などなど物語がてんこ盛りで、これら全てを不自然なくつなげるためには『続・夕陽のガンマン』(66)並みの長さ(3時間半)が必要だったのではなかろうか。『処刑剣』の上映時間は113分だが、展開があまりに唐突だったり、エピソードが丸々抜け落ちているなど、ダイジェスト版を見ているのではないかと何度も思ってしまった。かなりの妄想力を駆使して、すきまを補完する必要がある。

 「脱脱」を演じたケイト・ツイ(04年度のミス香港)と、「砂漠の判事」を演じたウーズン(四人組の人気アイドル)はアクション俳優ではない。二人が登場する格闘場面はワイヤースタントとCG合成が多く、ドニー・イェンのファンには概ね不評だ。ミシェル・ヨーやチャン・ツィイーほど動けないケイト・ツイがどうしてドニーの最強の敵になり得るのか、硬派なファンからぼろくそに言われているけれども、ニワトリさんはそう思わない。この二人は、主役の二人を脇に追いやるほどフレッシュ&スタイリッシュで、颯爽と登場するなり場面をさらってしまう。二人に見惚れているうちに、穴だらけの物語が気にならなくなってくるから不思議なものだ。
 実物はいかにも今風のイケメン優男だが、海賊ルックで身を固めたユーズンは、それこそジャック・スパロウみたいなワイルドな魅力を醸し出している(しかも、若い!)。必殺のブーメラン剣はもちろんCGだけれど、ウルトラセブンのアイスラッガーと同じくらい見栄えの良い武器で、格闘技も及第点をつけられる(しかも最期がいいじゃない!)レベルに達している。彼の部下も(特に御姉ちゃん)皆良い面構えをしていた。

 そして「脱脱(トゥオトゥオ)」。美貌もさることながら「西域」の衣装と化粧がエキゾチックで最高に素晴らしい。さらに彼女は、山田風太郎の『江戸忍法帖』に登場する女性甲賀忍者「葉月」が用いる忍法「陽炎乱し」に似た妖術を使う。「脱脱」は薄いヴェールを十二単のように重ね着していて、それをその名のとおり次々と脱ぎ捨てると、その脱ぎ捨てた衣が彼女の姿に変わる。その彼女を切れば、さらに二人に分身する。脱ぎ捨てる服が多いほど「脱脱」の姿は増え、相手はその光景に幻惑される。「脱脱」は「玄武」を問題にしないばかりか、「白虎」や「判事」に対しても、相手を惑わしながら帯のような形をした武器を鞭を使うように自在に操り、見事に勝利を収めていく。ニワトリさんのような観客もまた、彼女の妖艶な幻術に魂を奪われ、必殺の帯で心臓を貫かれてしまうのだった。
 クライマックスで「脱脱」は、彼女にとっても最強の敵になる「青龍」と一進一退の激闘を繰り広げ、一枚また一枚と衣装を脱ぎ捨てていく。これほど美しい「野球拳!」を見たのは初めてで、揶揄ではなく感動した。
 寺の金堂のような場所で闘われる「青龍」と「脱脱」の死闘は、(ヒロインのホアには申し訳ないが「愛とは殺すこと。あるいは殺されること」と言いたくなるほど)美しく官能的な愛の交歓でもあった。「脱脱」にとって「青龍」は究極の片想いの恋人だったのかもしれない。二人のバトルを見た後で、永井豪の傑作漫画『デビルマン』の「妖鳥シレーヌ編」を思い出した。
 空を舞う「脱脱」は、シレーヌと同じように、残虐で無慈悲だが一途で誇り高く、そして美しい。苦痛に歪む顔が歓喜にわななく表情にも見える。
 
 『スペースバンパイア』(85)の究極のラブシーンと同じ最期はどうだろう? こうなると、もはや「心中」と言ったほうがいいと思う。ホアのことを考えると、「青龍」にとっては不本意な「尊厳」の守り方になってしまったのかもしれないが、合わせ鏡のような「脱脱」の方が伴侶として相応しいような気がしてならない。いずれにしても、「脱脱」には幸福な結末だったに違いない。
(強い女はス・テ・キ! 「脱脱」とその仲間の魅力については別項で・・・)
 


青龍(ドニー・イェン)が背負ってる楽器ケース?の中には14種類の剣が・・・動きは言うことなし!!


ヒロインのヴィッキー・チャオ。薄幸なキャラは(今や懐かしい)『少林サッカー』の頃と同じ!


ジャック・スパロウ風に決めたウーズン。ドニー相手のアクションシーンも頑張った!


おいしいところを全て持っていったケイト・ツイ(脱脱)。スピン・オフを是非!


 『処刑剣 14BLADES』の公式HPは、 → ここをクリック


箪笥ネコ

2011-06-21 12:07:20 | 自然&いきもの+ゾウのはな子


 朝寝をしていたら、クルミさんの姿がどこにも見当たりません。「あれ、どこにいったのだろう?」
 名前を呼んでも(自分の場合、トントンとそこらへんのものを叩きながら「にゃあ~」と猫撫で声を出して呼んでいることが多い)反応がありません。
「おかしいなあ~、ドアを開けて脱走したのかな?」
 ふと、真下を見ると、いました!
 洋服ケースが三分の一ほど開いていたんですね。すかさず潜り込んでベッドにしていたわけです。去年の夏もそうでしたが、なんでネコはこういう場所を好むのでしょう?


「なにか?」

 本格的な梅雨・・・先ほど七夕用の竹を3本切ってきました。かついで出勤というのも・・・どうやって運ぼうかな? 体のほうは、まだ階段の昇り降りが辛いです・・・。


年寄りの冷や水?

2011-06-20 23:33:00 | 独り言&拾いもの


 職場の同僚が『にわとりトシ子~』を読んでいるとは思わないので書いてしまいますが、年に一度の社内研修(隔月研修その他研修を随時行なっています)が土日に執り行われ、日曜日は2チームに分かれて河川敷でソフトボールをしました。
 10時に集合して、ボールやバットを触ったことのない人たちのためにルールを説明、その後河川敷に移動して昼食。グラウンドを使えるのが16時からなので、それまで開いてる場所を使ってウォーミングアップ。16時から1時間半試合をするというものでした。
 ニワトリさんは野球少年で、高校時代は野球部に入るつもりだったのですが、その当時野球部はなく!代わりにというわけでもないのですがラグビー部に入りました。大学時代は中学&高校時代の友人と野球チームを結成し、日曜日になると早朝から集まって草野球を楽しんでいましたが、いつしか自然解散してしまいました。グラブをはめ、バットを握るのは実に20年ぶりになります。

 それでも、ひとたびボールを手にすると、大学時代どころか野球少年に戻ってしまい(試合中にそのような野次というか声援を頂きました)、「キャッチボールに付き合ってくれる?」と声をかけてくれた同僚に、「よしきた」と立ち上がってから、ほとんど休憩も取らずに動き回り、皆もまた試合が始まるまでに二試合分は体を動かしていて(最後は実戦形式で1時間!も練習)、「これからさらに試合をするの?」といった雰囲気になっていたのですが、いざ試合が始まるとたちまち夢中になってしまい、7イニングのフルゲームを戦ってしまいました。

「いい年こいて、大人げなく張り切りすぎた。全然成長していない、年齢を考えろ」と、筋肉痛が教えてくれているのかもしれません。試合が始まった頃から腿のあたりが痛いなあとは思ったのですが、試合が終わる頃には、肘と手のひらを擦りむいているし、膝小僧にいつも赤チンを塗っていた小学生時代と何ら変わらない有様になっていました。それでも、明日(つまり今日だけど)は雨が降らなそうなので、アマガエル君を発進させて上総中山まで行き、「いすみ鉄道」に乗るつもりでした。
 朝3時過ぎに目が覚めたら、体が全く動きません。半世紀生きてしまったオジサンが二十代の若者たちと一緒になって体を動かし、いや彼ら以上にボールを追いかけ走った当然の結果?です。ベッドから降りるのも一苦労で(ベッドの高さが1m30cmくらいあり乗降に梯子を使う)、膝を曲げるのが辛く、手すりにつかまらないと階段も降りられない体たらく。この状態でバイクに乗るのは無理だと思い、自分のアホさ加減を嘆きつつ今日一日は殆どベッドの上で寝てばかりいました(あんこさんのおかげで、「自然エネルギーに関するオープン懇談会」を見ることができたけど)。

「バカにつける薬はない」というか、30代のときに何を考えたのか大晦日から元日にかけてハーフマラソンに挑戦し(大会があったわけでなく、7kmのコースを三周しようと勝手に決めた)、二周目の途中から足が猛烈に痛み出したのに我慢して完走してしまい(3時間半かかった)、その結果文字どおり「寝正月」になったことがあります。「寝正月」といえば、今から10年前に父と正月を奈良で過ごしたとき、歩きすぎて両足首を痛め、帰宅後「寝正月」になりました(同じ距離を歩いた父はなんともなかったのに・・・)。
 とはいえ、去年の山登りも軽い筋肉痛で済んだし、今年の山中湖マラソンも何ともなかったので、ソフトボールぐらいでこんなことになるとは思いもしませんでした。万歩計は23000歩を数えており、運動量を考えると「年寄りの冷や水」だったと言われても仕方がないのかなあ~。
 でも、私は非常に悔しい! 「老いの木登り」「年寄りの力自慢」と言われてもいいから、体を鍛え直します。歩いているだけじゃダメなこともわかりました。筋肉をもっと使わないと・・・やっぱり、スポーツが必要です。野球かラグビー(もしくは武道)、やりたいなあ~。とりあえず、これを書き終えたら、今日は2000歩程度しか歩いてないので、「年寄りの夜歩き」でも行ってこようかな? 


谷保天神の撫で牛?

2011-06-18 22:37:33 | 自然&いきもの+ゾウのはな子


谷保天神(天満宮)の神様は、湯島天神と同じ菅原道真。大宰府に流された菅原道真は怨霊神として祀られるようになったのですが、今では学問の神様として受験生の最高の守り神になっています。東京在住の人は湯島天神か谷保天神のどちらかにお参りに行ったと思います。
 道真公に縁の深いのが神使いの「牛」と彼が愛した「梅」。というわけで、ここにも小さいながら梅林があり、このように牛が本堂の前に鎮座しています。皆が撫でていくため、鼻のあたりはピカピカに光っています。

 

 谷保天神のもう一つの名物というか、神使いでもあるニワトリ。数十羽のニワトリが、我が物顔で境内を歩き回っている。夕方でも「こけこっこー」と鳴いているニワトリを見かけるけれど、朝の6時は半数近くの雄鶏がひと声ずつ、まるでのど自慢大会をしているかのように鳴き合っている。


 こちらのニワトリたちは、黙々と地面をくちばしでつついていた。ズームレンズを最大にして遠くからカメラを向けたのだが、目ざとく自分を見つけて、何を思ったのか、ひょこひょこ近づいてきた。餌をもらえると勘違いしたのかな?


 受験した都立高校の合否を確かめに行った日の帰り道、田んぼのあぜ道を通って谷保天に寄って、たった一人お礼参りをした。梅林では、盛りを過ぎてしまっていたけれど、花が残っている梅もあって、翌年はゆっくり梅林でも散歩しようと思った。結局、在学中に梅林を散策することはなかったが・・・。社会人になって四半世紀が過ぎ、国立に戻った。殆ど毎日、谷保天の境内を横切った後、この道を通って職場に向かっている。三十三年前は、こんな未来になろうとは夢にも思わなかったけれど、今ではホームグラウンドで働ける幸福を時折考える。田んぼに水がはられると、ここを通るのがいつも以上に楽しくなる!

 今日明日は社内研修。そういえば、明日も(ここは通らないと思うけど)河川敷に行くんだっけ!


谷保天神 あじさい祭り

2011-06-17 22:57:33 | 自然&いきもの+ゾウのはな子


 この時期、谷保天神境内の厳島神社周辺の斜面に植えられた様々な紫陽花が見ごろを迎えます。ご覧のように「あじさい祭り」のノボリも出ますが、さりげなく咲いているのが持ち味なので、大々的にアピールするのは逆効果かも・・・? 
 谷保天神の境内には、国分寺崖線の湧き水が染み出しているのですが、道路工事や大型建築工事によって水道(みずみち)が変わったのか、枯れてしまった場所もあります。ニワトリさんが小学生のときは、確かこの池が泉になっていて、池から溢れ出た冷たい水が土を削って小さなせせらぎとなって境内を横断し、神社沿いに今も流れる用水路に注いでいました。夏場など、足を冷たい水に浸して涼をとったものです。向かいの商店で誰かがアイスキャンデーを買うと、皆でなめました。小麦色に焼けた肌と額からしたたる汗。うるさいくらいセミが鳴いていたっけ・・・。一般家庭にエアコンは普及していなかったけれど、それが当たり前の時代でした。


 我々が遊んだ水場はなくなってしまったけれど、谷保天神内にある厳島神社を囲む池には湧き水が常時湧き出している。透明度はきわめて高く、そのせいか池を悠々泳ぐたくさんの錦鯉たちもとても綺麗に見える。ひときわ目を引いたのが、この白銀の鯉(左写真)。枯れ木の上で一羽のカルガモが羽づくろいをしていた。


(左上)紫陽花の小径。色とりどりの紫陽花が植えられている。山の斜面に沿ってもう一本の小径がある。
(右上)紫陽花は、神社やお寺とも相性が良い。そういえば、あじさい寺と呼ばれるお寺が結構ありますね。鉄道との相性も良く、(ニワトリさんも行ったけど)中でも「箱根登山鉄道」の紫陽花は有名です。



午前6時の紫陽花いろいろ・・・


国立の田んぼ

2011-06-16 23:48:32 | 自然&いきもの+ゾウのはな子


 「早起きは三文の得」と昔から言われてきましたが、普段は寝ている時間帯に動き回ると、確かに時間を得した気分になります。ニワトリさんの場合は、朝食後に(夜勤に備えて)朝寝してしまうことが多いので、早起きする意味はないような気もしますが、「人も車も極めて少ない」というその一点だけで、年中「サマータイム」を導入している感があります。しかもですよ、6月は昼が一年で一番長く、朝は4時頃から明るくなってくるので、早朝活動するにも最も適した月と言っていいでしょう。今日16日は、何とまあ3時に起きて東京と千葉の境にある「妙見島」に行ってきました(7時半に帰宅)。前日は5時に起きて、ブログにUPしたように「下野草」と「姫蔓蕎麦」の写真を撮った後、僅かに残る国立の里山を散歩してきました。

 


 田んぼの水鏡に風景が写りこんでいる。朝の静かな時間に水面は微動だにしなかった。午後に通ったとき、ここの田植えは終わっていて、綺麗に苗が並んでいた。国立にも田畑を守る人々がいる。毎年この時期に水が張られ、田植えが行われる。ところどころでカエル(アマガエルだろう)が鳴いていた。用水路がコンクリートで固められる前は、トウキョウダルマガエル(トノサマガエル)が山ほどいたのだが、その姿はもう見られない。

 


 小学生の頃、網や延べ竿を用意してここまで遠征した。タガメはその頃でも希少生物だったが、ゲンゴロウ、タイコウチ、オニヤンマは普通に見られた。今も、ザリガニ、ドジョウ、クチボソ、コブナ、タニシ、サワガニを捕まえられる。蛇もよく見かけた。マムシ以外の蛇が出ると大捕り物になった。ヤマカガシ、シマヘビ、アオダイショウを素手で捕まえていたのだから、今ではとても信じられない。可愛いヒバカリを捕まえたのもここ。ポケットに入れて持ち歩いた。
 高校生になると、この道は通学路に変わった。住宅も建ち始めたが、水田や畑の方がまだ多かった。現在は、国分寺崖線から湧き出る水路に沿って散策路が整備されている。



 水路の側壁に這うようにして咲いている姫蔓蕎麦。10月から翌年6月までは水路の水を落とす関係上、底の方まで枝を伸ばしていったが、水が流れ出した今は完全に水の中。水中花と化して揺れていた。1時間ほど付近をブラブラして、少年時代の中継基地でもあった谷保天神に足を向けた。

 明日も早起きして、雨の中、大学通りの紫陽花でも数えてこようかなあ? 


下野草&姫蔓蕎麦

2011-06-15 22:41:33 | 自然&いきもの+ゾウのはな子


 どこから種が運ばれてきたのか分かりませんが、毎年この時期にに、花火がパッパとはぜる感じの綺麗な花が咲くようになりました。周りの人に聞いても名前がわかりません。山登りを趣味にしている女性が「山でよく見かけるから高山植物の一種じゃない?」と、ヒントをくれたのですが、自然大博物館という図鑑をたまたま眺めていたら、似たような草花を見つけました。バラ科の下野草(シモツケソウ)です。本州・四国・九州の山地に分布し、湿った草地に生える草丈30~100cmの多年草で、ここで咲いている下野草は草丈40cmほどの小ぶりなものですが、濃桃色の小さな花弁が開いていくと、実に美しく可憐です。名前が判明して良かった~~♪


背景を変えてみました。まだ開いていない花弁もあり、もうしばらくは見ることができそうです。清楚で可憐な美しさから「高原の女王」とも呼ばれているそうです。花言葉は「穏やか」。
 


 「金平糖」のような花を咲かせるこの草花の名前も分かりました! タデ科の「姫蔓蕎麦(ヒメツルソバ)」です。コンクリートブロックやジメジメした道端でも這うように伸びていくせいか、陽の当たらない(でもたくましい)雑草の一種だと決めつけていたのですが、何と原産地はヒマラヤ! 明治の頃、ロックガーデン用に輸入されたそうですが、強靭な生命力と繁殖力で野生化(雑草化?)しました。側溝のような綺麗とは思えない場所でも咲いています。花の時期は温暖化が進んだ東京では一年中というほど長く、氷点下もあった今年の冬はさすがに枯れましたが、春を迎えてじわじわ復活して他の雑草たちと勢力争いを繰り広げています。秋になると葉が真っ赤に紅葉して綺麗です。この写真にもその名残りが?(通常は、緑地に暗赤色で「ハ」の字が描かれる。右側の葉のように白と緑のブチになるものもある)


 

 去年は地面をすっかり覆うほど領地を広げたけれど、「奢れるものは久しからず」なのか、(ヒマラヤ産なのに)寒さで大半が枯れてしまい、生き残ったものが他の草花と覇権を争っている。小さな鉢ごと地面に根づいてしまったワイヤープランツ(観葉植物。名前を調べるのに約40分・・・)が最大の強敵に!

 明日は午後出勤なので、夜明け前に起きて日本のシテ島!を訪ねるつもりです~♪ おやすみなさい・・・。


情けない話

2011-06-14 09:37:09 | 独り言&拾いもの

 細切れに寝てはいたけれど、9 TO 5(8時間じゃなくて、32時間後の午後5時)の長~い一日が終わって、さすがに疲れた感じもしたのですが、気になっていた植物の名前が二つとも分かったので、早起きして出かけるつもりで就寝しました。首尾よく朝5時前に目が覚め、WHITE PENをたすき掛けにして自転車で一走りして花の写真を撮ってきました。気持ち良い朝のひと時を過ごし、家に戻ったのが7時10分前。NHKの「おはよう日本」を見ながら朝食を取りました。

 トップニュースは海外から。 原子力発電所の再開をめぐるイタリアの国民投票は94.5%という圧倒的多数の人々が反対を表明し(投票率57%で国民投票が成立)、ベルルスコーニ首相も「イタリアは原発にさよならを言わねばばらない」と敗北宣言をしたことが伝えられました。
 ドイツ&スイスに続いてイタリアも・・・かつての同盟国が揃って脱原発に向かったのに、当事者である日本は偽りの電力不足を理由に原発に依存するのか・・・そんな思いが頭をよぎったけれど一歩前進であることは間違いありません。ところが次のニュースが、イタリアの決定に水を差すかのように「定期検査の再稼動が出来ず国内全ての原発が停止すると、電気料金が毎月1000円値上げになる」とのこと。
 誰がそのような試算をしたのかわかりませんが、「余計にかかった調達コストを全て電気料金に反映すれば」という但し書きがついての話であり、仮にそうなっても一向に構わないと考えているニワトリさんは(産業界は電気料金値上げは経済に打撃を与えると大反対しているわけだが)、今さら驚きはしないけれど「NHKの正体見たり」な気分になり、電力不足の次は電気料金で攻めてきたか、と笑ってしまいました。
 しばらくして(恒例の)世論調査の結果が報じられ、「原発を減らすべきだと考える人々が47%になりました」とアナウンサーが原稿を読みました。この部分だけ聞いていると「過半数の国民が原発存続を望んでいる」と解釈したくなりますが、グラフを見れば「全廃すべきだ」と考えている人が18%おり、ということは「65%の人々が現状維持はダメ」と答えているのに、それについては触れないのは誰かに配慮しているのでしょうか? NHKのアナウンサーには好きな人が多く、ドキュメンタリーなど質の高い番組をたくさん制作しているのだから、もう少し頑張ってほしいなあ~。

 日本経済新聞によれば、イタリアの決定もどこ吹く風といった様相で、イタリアが原発大国のフランスから電気を買っている事実(7%の電力)を強調し、「欧州の原発依存変わらずイタリアの脱原発」というスゴイ見出しでした。この新聞社は、「現在停止中の原子力発電所の再稼動が最も重要」と主張しており、その意味では意志を貫いた報道ではあるのですが、ある事実に対して「どんな言い方もできる」好例ですね。