東京の橋 ~永代橋

2009-06-15 12:15:15 | 日常&時間の旅


 6月4日の木曜日、急遽休みをもらったニワトリさんは、堀切菖蒲園に菖蒲の花を見に行きました。菖蒲だから雨でも良かったのですが、雨は降らないとのことだったので、アオガエル君を出動させました。
 バイクで都内を走るのも実に久しぶりでしたが、機動力を生かして隅田川に架かる永代橋、相生橋、春海橋、勝鬨橋を眺めて(渡って)来ました。堀切菖蒲園の帰りは言問橋を通り、初詣で訪れた「牛嶋神社」に参拝して、しっかり「撫で牛」してきました(19時から懇親会があり、帰宅は午前2時に・・・)。
 東京を西から東に横断したのに、100kmそこそこしか距離を稼ぐことができませんでした。時間が押して来て、帰りに上野から高井戸まで首都高を使わなければ、もっと少なかったでしょう。東京都って意外と狭いんですね!


 永代橋の歴史は江戸時代に遡る。初代永代橋は1698年、5代将軍徳川綱吉の50歳を祝って、現在の位置よりやや北側に架けられた。隅田川に架けられた4番目の橋で、当時は一番下流にあった。全長200mもあり、今の永代橋より約15m長く、舟が通行できるように橋桁の高さが3m以上あったため、橋の上からの眺望が素晴らしく、「西に富士、北に筑波、東に上総、南に箱根」と詠われた。
 1807年、初代永代橋は祭りに訪れた人々の重みに耐えきれず、1500人が死亡する大惨事を引き起こしてしまう。事故後は新しい橋が架けられたが、1897(明治30)年に日本初の鋼鉄橋となる三代目の永代橋が、現在の位置に架けられた。7年後には路面電車も敷設されたが関東大震災で被災し、四代目となる現在の橋が、1926(大正15)年に完成した。
 永代橋は、ライン川に架かっていたルーデンドルフ鉄道橋(全長325m)をモデルにしている。第二次大戦中、この橋をめぐってドイツ軍とアメリカ軍との間で大規模な攻防戦が行われた(映画『レマゲン鉄橋』でも有名)。ルーデンドルフ橋はドイツ軍の猛攻でも落ちなかったが、橋を確保したアメリカ軍の工兵隊が補強工事を行っている最中に自然落橋してしまい、残った橋桁を平和博物館として保存&公開している。永代橋を眺めてルーテンドルフ鉄道橋の在りし日の姿を思い浮かべるのも、歴史の妙かもしれない。


(左)永代橋は仕事でよく渡ったが、歩いて渡ったのはこの日が初めてだった。
(右)下流の相生橋から眺めた永代橋。夜はブルーにライトアップされる。


鋼鉄のアーチが素敵! バイクを押して歩道を渡った。



 今週から仕事がハードになり、合間を見ながら記事を書いてます。いよいよ細切れになっていくかもしれませんが、ご容赦のほどを・・・。