LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

「つなぐ会in東京 9月」のご報告

2011年10月01日 | Weblog

9月のつなぐ会は、平良愛香さんをゲストスピーカーとしてお招きしました。
平良さんは、日本のキリスト教会において、男性同性愛者であることをカミングアウトしたうえで、
牧師として初めて正式に任用されました。
現在は日本キリスト教団三・一教会(さんいつきょうかい)主任牧師を務めるかたわら、
性的少数者問題から平和と人権に至るまで幅広いテーマで積極的に教育・講演などの活動を行ってらっしゃいます。
今回はご自身のカミングアウトのこと、ご両親のこと、ご友人のこと、セクシュアルマイノリティのこと等々、
お話していただきました。

たくさんのお話の中で、特に印象的だったエピソードをいくつかご紹介します。
平良さんが幼少の頃、「スカートをはきたい」とお母様にいうと、
早速、平良さんの好きな模様の生地でスカートお作りになったということです。
人と違うことをしなさい、というご両親の教育方針とはいえ、実践する行動力というか、
潔さ、並々ならぬ覚悟を思い、なぜか涙がこぼれそうでした。
平良さんがご両親にカミングアウトなさった時、お母様は2つの質問をなさいました。
「それは育て方に原因があるの?」、「それは治らないの?」。
1つめの質問には「そうではないよ」と答え、
2つめの質問には、
「治るとか治らないとかいうのは、異性愛が正常で同性愛が異常だってことを
前提にした質問だったら答えられないけど・・・・
でも仮に僕が変えられたとしても、
神様から与えられたこのセクシァリティは自分らしいものだから大事にしたいし、
公にして牧師になりたい」と答えたそうです。それをお聞きしたお母様は
「これ以上あなたが苦しむのを見たくない・・・牧師になるんだったら、
私が死んでからにして!」とおっしゃったそうです。
しかし、3秒後には、「撤回する!支えたい!」とお母様が爆裂する花火のような声でおっしゃったそうです・・・笑
このエピソードをお聞きして、子どもを守ろうとする親の思いの大きさ、強さを感じました。
平良さんのお母様は(も)すごい!!

1時間半はあっという間で、もっともっとお話を伺っていたいと思いました。
平良さん的分析、視点は現実的で、真実味があり、かつ凄みがありました。
苦悩と葛藤を経験してきた人でしか到達することのできない領域であると思いました。
また是非お越しいただきたいと思っています。
たくさんの方に平良さんのお話を聞いていただきたいと思いました。

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