みなさんは“人間と性”教育研究協議会という団体をご存じでしたか? 通称「性教協」と呼ばれていますが、教師をはじめ、医者、助産師、カウンセラーなどさまざまな方が所属していらっしゃいます。
その性教協が「セクシュアリティ」という季刊誌(人間と性をめぐる教育と文化の総合情報誌)を出しています。この本を読むまでは、今の学校に正しい性の知識をお持ちの先生はほとんどいないだろうと思っていましたが、この団体の先生方はしっかりとした知識をお持ちで、性教育へのバックラッシュの中、それを学校教育の中で生かそうと日々努力しておられるのです。昨年の講演会の折も応援してくださったのですが、そのときある先生からのメールに次のような文がありました。
『・・・先週あまりにも、「おかま」という言葉が飛び交っているので聞くと一人のやさしい男の子に対してでした。言葉は人を傷つけること・やさしい男の子のどこがおかしい!やさしい男の子大賛成。強い女の子も大賛成。と話をしました。まだ5年生、恋するなどの感情はまだまだわかってくれませんでしたが、それ以後はからかい言葉としての「おかま」は聞いていません。ほんとに取り上げていかなければならない問題です。』
すばらしい先生ですね。大学でさえホモ発言をする教授たちがいるという情けない現在の教育現場の中に、このような先生がいてくださることをほんとうに心強いと思いました。
その性教協の中にはセクシュアルマイノリティ教育研究セクション(SES)という部門があり、その代表の方から4月号(31号)で「性と生――学校・家庭・地域とつながる」という特集を組むので、「つなぐ会」を立ち上げた経緯とこれまでの活動について書いてほしいという依頼をいただきました。少しでも多くの方にLGBTの親の気持ちを知ってもらえたら・・と思い、いつもながらのつたない文章なのですが書かせていただきました。(原稿は追って掲載いたします。)
以下の文は編集担当の方から送っていただいた「特集の趣旨」の一部です。
【特集趣旨】
・・・性教育でも、おとなの不安を意図的に煽るバッシングにより、学校ではきちんとした性教育の実施が困難な状況もみられる。しかし、科学的な性教育を受けた経験の少ない親・保護者は、多くの場合、子どもの成長をどのように保障するか不安を抱えている。
本特集では、子どもたちを中心に、その性の成長と自立を支援する観点から、子どもの性と生の実態とニーズに焦点をあて、保護者対象の性教育、授業参観(保護者会)、保護者向け通信、保護者のできる性教育などの理論と実践から、学校・家庭・地域の協働の道を探りたい。
さらにその取り組みから、子どもたちだけでなく、保護者・教職員にもポジティブなセクシュアリティの気づきをもたらし、両者の信頼関係をつくることによって「つながり」を構築するという、性と生の面からの積極的な提起を試みたい。
「性の成長と自立を支援するという観点」こそ、息子にカミングアウトされて以来私が先生方に是非お願いしたいと思ってきたことです。この本に寄せられた記事はどれをとってもすばらしい取り組みばかりです。是非読んでみてください。性教育の必要性を訴え、教育現場で実践してくださっているこのような先生方の輪がもっともっと広がっていくことを願ってやみません。そうすれば、自分のセクシュアリティを受け入れられず、孤独の中で悩み苦しむ多くの子どもたちを救うことができるからです。
“人間と性”教育研究協議会(性教協)ホームページ http://www.seikyokyo.org/
その性教協が「セクシュアリティ」という季刊誌(人間と性をめぐる教育と文化の総合情報誌)を出しています。この本を読むまでは、今の学校に正しい性の知識をお持ちの先生はほとんどいないだろうと思っていましたが、この団体の先生方はしっかりとした知識をお持ちで、性教育へのバックラッシュの中、それを学校教育の中で生かそうと日々努力しておられるのです。昨年の講演会の折も応援してくださったのですが、そのときある先生からのメールに次のような文がありました。
『・・・先週あまりにも、「おかま」という言葉が飛び交っているので聞くと一人のやさしい男の子に対してでした。言葉は人を傷つけること・やさしい男の子のどこがおかしい!やさしい男の子大賛成。強い女の子も大賛成。と話をしました。まだ5年生、恋するなどの感情はまだまだわかってくれませんでしたが、それ以後はからかい言葉としての「おかま」は聞いていません。ほんとに取り上げていかなければならない問題です。』
すばらしい先生ですね。大学でさえホモ発言をする教授たちがいるという情けない現在の教育現場の中に、このような先生がいてくださることをほんとうに心強いと思いました。
その性教協の中にはセクシュアルマイノリティ教育研究セクション(SES)という部門があり、その代表の方から4月号(31号)で「性と生――学校・家庭・地域とつながる」という特集を組むので、「つなぐ会」を立ち上げた経緯とこれまでの活動について書いてほしいという依頼をいただきました。少しでも多くの方にLGBTの親の気持ちを知ってもらえたら・・と思い、いつもながらのつたない文章なのですが書かせていただきました。(原稿は追って掲載いたします。)
以下の文は編集担当の方から送っていただいた「特集の趣旨」の一部です。
【特集趣旨】
・・・性教育でも、おとなの不安を意図的に煽るバッシングにより、学校ではきちんとした性教育の実施が困難な状況もみられる。しかし、科学的な性教育を受けた経験の少ない親・保護者は、多くの場合、子どもの成長をどのように保障するか不安を抱えている。
本特集では、子どもたちを中心に、その性の成長と自立を支援する観点から、子どもの性と生の実態とニーズに焦点をあて、保護者対象の性教育、授業参観(保護者会)、保護者向け通信、保護者のできる性教育などの理論と実践から、学校・家庭・地域の協働の道を探りたい。
さらにその取り組みから、子どもたちだけでなく、保護者・教職員にもポジティブなセクシュアリティの気づきをもたらし、両者の信頼関係をつくることによって「つながり」を構築するという、性と生の面からの積極的な提起を試みたい。
「性の成長と自立を支援するという観点」こそ、息子にカミングアウトされて以来私が先生方に是非お願いしたいと思ってきたことです。この本に寄せられた記事はどれをとってもすばらしい取り組みばかりです。是非読んでみてください。性教育の必要性を訴え、教育現場で実践してくださっているこのような先生方の輪がもっともっと広がっていくことを願ってやみません。そうすれば、自分のセクシュアリティを受け入れられず、孤独の中で悩み苦しむ多くの子どもたちを救うことができるからです。
“人間と性”教育研究協議会(性教協)ホームページ http://www.seikyokyo.org/