浅倉秋成「フラッガーの方程式」読了。
AI主催の無理矢理参加させられるフラッシュモブみたいなものかな。高校生の東條涼一はある日フラッガーシステムのモニターになりませんかと話しかけられます。フラッガーシステムとは誰もが主人公になれるシステム。電波で人の行動をコントロールする仕組みです。主人公になった人のフラグを読み取りAIがストーリーを組み立てます。で、そのベースが深夜アニメ。シナリオ300本内蔵のうち299本が深夜アニメだそうで。何で深夜アニメなんだと聞く涼一にシステム開発者の村田はじゃあテロリストと戦ったり、上半身裸で機関銃をぶっ放したりしたいですか？と。なるほど、日常に特化したほのぼののほうがいいですね。結局涼一は一生仲良くなることもないであろうクラスの気になる女の子と親しくできればいいやとシステムを受け入れます。
しかしシステム開始と同時に両親が海外に転勤したり、女の子の同居人が来たり、金持ちの生徒会長に言いよられたり。魔術研究会に無理矢理入れられたり散々な目にあいます。うわー、あるあるが怒濤だ。ようやく気になる女の子と話せたと思ったらまだ半分を過ぎたところ。ん、早いな。まだ何か問題が？するととんでもない問題が。涼一君は無事感動のフィナーレを迎えることができるのか。一見支離滅裂な物語が最後に次々伏線を拾っていく様が圧巻です。
ベランダに水替え用のカルキを抜くため水をはったバケツ３つをローテーションしています。紅葉とメダカの鉢の横に使用中だった黒いバケツが置いてありました。今朝水を組もうとしたら底で何か動きます。あれっと思って見るとメダカでした。何でここにいるの。泳いでいて飛び出ない為鉢の水位は縁よりちょっと低くしています。昨日の大雨で水位が上がったのかな。雷すごかったし。ジャンプして外に跳ねたようです。でも奇跡的にバケツの中に入ったのね。別方向なら干し魚ですよ。良かった。すくって鉢に戻します。いつもなら顔を合わせると喧嘩するメダカ２匹、今朝は並んで泳いでいました。珍しい。今だけ仲良し？なあなあ聞いてくれよ、俺の奇跡の生還劇とか言っているのかな。
「美術館に行こう！ディック・ブルーナーに学ぶモダン・アートの楽しみ方」に行って来ました。
これはちょっと変わった展覧会です。ブルーナーだけどブルーナーの原画展ではないんです。「うさこちゃんびじゅつかんにいく」をメインに据えた、難しく思われがちなモダン・アートにミッフィーと一緒に振れていこうという展覧会です。絵の横にミッフィーの言葉があったり。ミッフィーの立て看が絵を見ていたりします。作品が明石市立文化博物館の所蔵品なのでミッフィーマニアックと思いながら見ていました。第二会場ではブルーナーさんの仕事の経歴を見ながらどう美術に関わって来たのか追っています。ペーパーバックがガラスケースでなくビニールケース入りで壁にかかっているのか壮観。線が主役になったり面が主役になったり字が主役になったり。いろんな変遷が楽しめました。
「原田治展 『かわいい』の発見」と「絵画のひびき 絵と絵が奏でる音楽×KOISO LADIES COLLECTION -衣装へのまなざし-」に行って来ました。
「原田治展」平日なので少ないだろうなと思っていたのに入るのに行列が出来ていました。そうか夏休みか。カップルや若い女の子が多かったです。そうか今でもかわいいんだ。高校の頃この人の布バッグを持っている子が多かったです。女の子のアップが可愛いんだけど肌色が近づくとオレンジのドットではしかみたいで怖かったのよ。ミスドのグッズとかみんな持っていたなと。画家を目指していて先生に聞いたら働かなくても食べていけるのなら画家を目指してもいいとか言われたそうで。デザインに転向します。最初の頃が尖っている。ペーター佐藤さんや安西水丸さんと同じグループでした。色んなパターンを試しています。「OSAMU GOODS」が自分で素材やロゴ配置、パッケージまでしているので見せ方が素敵です。だんだんイラストだけ渡すようになります。かわいいけどものが無難になるのよね。今でもカルビーのポテトチップスやECCジュニアの看板で見られます。かわいいの先駆者です。
「絵画のひびき-」絵から音を感じ取ろうという展覧会と小磯良平の収集していた楽器や衣装にまつわる展覧会です。ファッション美術館みたい。実際の衣装とスケッチと絵画が並んでいるんですが。ふわっとした広いレース襟がいやだったのかな。たたんで襟を立てていました。色々こだわりがあるのね。今回えっ、と思ったのは部屋にモーツァルトがかかっていました。音楽を聴きながら創作していた小磯の雰囲気を出す為だそうです。絵と合っている気がしました。
映画「フリー・ガイ」を見て来ました。
モブキャラがある日理想の女性に会い、追っていくうちに自分はモブだと気づく。そして人と違うことをしようと立ち上がっていきます。プレーヤーが悪人ばかりのゲームで善人なのが面白いです。見ていて、え、これってディズニーだったっけと思いましたが、調べたら20世紀フォックス。20世紀フォックスってディスニーに買収されたんだ。知らなかった。なるほど。だからこそのコラボね。いつもいなくなった子猫を探しているおばあさんが最後に子猫を抱えていたのが好きです。一番好きなのはやはり主人公が毎朝金魚に話しかけるところですが。お金が入ったら水槽がでかくなっていたのが好き。