エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

籾殻が焼かれて・・・秋はとっくに立っているのに

2011年09月19日 | 日記
我が家から車で40分も行くと、埼玉県の田園風景が広がってくれる。
今日は、秋が瀬公園にススキの写真を撮りに出かけたのである。

荒川の河川敷に拡がる公園である。
河川敷には田んぼもあって季節を垣間見せてくれる。

稲刈りが終わり、稲こきが終わった日であった。



籾殻が焼かれ、薄い煙が河川敷に流れ込んでいた。
籾殻は炭化して土壌を維持・改善してくれる。

秋の佇まいであり、風物詩である。




   もみがらが白くはぜたる田焼きかな     荒野人

   田を焼いて白くはぜたるもみがらや     荒野人

   たなびけりもみがらを焼く煙かな       荒野人


子どもの頃、我が家の田んぼで稲こきが終わると、籾殻を集め田んぼで火をつける。
残った籾殻がはぜて、白い「ポン菓子」になる。

それはそれは美味しいおやつでもあった。
今の時期、足踏み式の脱穀機のあの音が、懐かしく耳朶に蘇るのである。



荒川の堰は水が放流されていた。
魚(釣り氏に聞くと鯉であるけれど)を狙う多くの釣り氏が河畔で釣り糸を垂れているのであった。



水周りの場所は気持ちが良い。
だがしかし、暑さは厳しかった。



河川敷では、サルスベリが満開である。
サルスベリは、夏の季語である。


   肌をつく残る暑さの花一つ      荒野人




目的のススキである。
だがしかし、ススキも熱さに喘いでいるのである。


   みちばたのいろつけがたしすすきかな    荒野人


今日も又、真夏日である。
もう勘弁してほしいものである。





にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へにほんブログ村
 荒野人


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。