エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

バンコク・NOW「ワット・アルン(暁の寺)」

2011年02月10日 | 旅行
ワット・アルンを訪ねる。



グーグル・アースではこのように見える。
3D表示にしてみた。

川を挟んで対面にワット・ポーが位置し、その上にあるのがワット・プラケオと王宮である。

辻 仁成「サヨナライツカ」に登場する寺である。



三島由紀夫「暁の寺」もそうである。



豊饒の海、4部作の第三作目は暁の寺なのである。
三島は、この作品執筆中にあの自衛隊市ヶ谷駐屯地での決起・割腹へと突き進んでいたのであった。

記念すべき作品なのである。
三島はこの「豊饒の海」4部作を脱稿し、それから半年後決起し、割腹によって自ら命を絶つのである。



この寺院で最も特徴的なトウモロコシのような形をした大仏塔はバンコク様式で、高さは75m、台座の周囲は234mである。
中心の大塔を4つの小塔が取り囲み、須弥山を具現化しているのだ。

シーロム通りの端から、徒歩30分でオリエンタル・ホテル横の船着き場に至るのである。
ここから、舟に乗ってワット・アルンの船着き場に渡って行くのが普通の行き方である。



ここが船着き場の桟橋である。
どうもプライベートの桟橋らしく、一人5バーツの利用料金を取られる。

公共の桟橋だと渡しの料金だけで済むのである。
因みに渡しの料金は一人15バーツである。

公共の渡し場は、ワット・ポーの裏手にある。



ここである。
観光客が食事をしている。



こうした角度から見ると、水が汚れていてホテイアオイがプカリと浮かんでいる。
花が咲くと綺麗なのに・・・こうして見ると川を汚している。
残念である。



売店もあって、ミカンの搾りたてのジュースを売っている。
ぼくは残念ながら、お腹の具合が心配で飲めないのであるけれど、ちょっと飲んだ経験から言えば優れて甘く美味い。

ワット・ポーとワット・プラケオを観光して、ここからワット・アルンに行くのが簡単で効率的である。
ただし、舟を貸し切りにしてクルーズをするなら、前述の船着き場となるのである。



大仏塔の参観には一人50バーツが必要である。



入場券の裏面である。
ドレス・アップして来てくれ!
とある。



ワット・アルンが刻印されている硬貨は10バーツである。
この10バーツから象さんが登場するのである。



国王が刻まれている。
こちらが表であると推測する。

王室の尊崇する寺院である。



建屋や仏塔には、陶器をわざわざ毀して装飾にしている。
すべて、中国からの輸入品である。

陶器を用いた建築の装飾は中国美術の影響によるもので、ラーマ3世時代に多く用いられた様式である。
大仏塔は19世紀、ラーマ2世のころから建設がはじまり、ラーマ3世のとき完成し、現在みられる姿となったのである。

この暁の寺はその名前のごとく、朝焼けや夕焼けの姿が美しい。



今回は薄暮の時間に行けなかったのだけれど、夕焼けはこんな雰囲気である。
ここは、やはり恋人と行くのがベストの場所である。

ただし、余程心して行かなければ二人の仲は危ういのである。







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                     荒野人


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