エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

ぼくの実在を問う

2009年09月28日 | 日記
ぼくは、ぼくの実在を改めて問い直してみたい・・・。
と思っているのだ。





           実在を問う


      湧き上がる光線がときめき
      ぼくは光線の眩しさにおののいた

      ぼくはいまどこにいるのか
      それすら分からない

      存在と実在の狭間で
      ぼくはぼくの形を捉えきれないのだ
      テーゼは彼岸の彼方へと過ぎ去り
      アンチテーゼは四分五裂となって散華した

      止揚の手がかりは限りなく雲散無消した
      人はこれを絶望と呼んだ

      絶望は希望の未来永劫に渡る抹消である
      復活はあり得ないのであって
      そこには漆黒の闇が無辺に横たわっている

      絶望の川は彼岸がなければ存在しえない
      絶望とはあらゆる希望の纖滅であり
      あらゆる可能性の全否定である

      一個の無辺が誕生するまでは
      何億光年も飛び続け
      元素の誕生を希求するのだ
      ひとは太古
      元素であったのだから

      そうプラチナのような輝度と堅牢さが
      時空を越えて活き続けたのだ
      漆黒の闇から
      ぼくは生還する
      ぼくは新たな活きる術を体得しつつある
      ぼくはとうとうと流麗に生きる

      ぼくはやがてビッグバンによって
      実在の岸辺に立つのである







野ボタンである。
この紫色は高貴である。

袈裟の色で言えば、高僧の着衣に値するのである。




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                   荒野人


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