エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

杜鵑

2017年10月16日 | ポエム
終日の雨。
心身ともに饐えてくるような日々、である。

だが、野人はめげない。
毎日間隙を縫って、歩く、あるく、アルク、そして歩くのである。
ここ数日間は、まるで縄文人のように歩いている。

その中で、とりわけ目に入るのが杜鵑である。



台湾杜鵑が主流だ。
在来の杜鵑には、殆どお目にかからない。
寂しい限りである。







「触れてみる微かに揺るる杜鵑」







そうであっても、杜鵑には風情がある。
その風情は、嫋やかさでありつつも存在感である。



晩秋の候であっても、花と緑の葉。
際立つ美である。

過日、白い杜鵑を見た。
鎌倉、の尼寺「英勝寺」である。
きっとまだまだ,咲いている。



       荒 野人