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エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

ポンペイの遺跡

2012年07月30日 | 旅行


ポンペイの遺跡である。
ポンペイは、、イタリア・ナポリ近郊にあった古代都市。
79年のヴェスヴィオ火山噴火による火砕流によって地中に埋もれたことで知られ、その遺跡はユネスコの世界遺産に指定されているのである。

ローマ人の余暇地として繁栄したポンペイの最盛期の人口は約2万人といわれる。
都市機能としては充分なものがあり、大きな都市であった。



噴火当時のイメージ画である。

62年2月5日、ポンペイを襲った激しい地震によりポンペイや他のカンパニア諸都市は大きな被害を受けた。
町はすぐに以前より立派に再建されたが、その再建作業も完全には終わらない79年8月24日にヴェスヴィオ火山が大噴火し、一昼夜に渡って火山灰が降り続けた。
翌25日の噴火末期には火砕流が発生し、ポンペイ市は一瞬にして完全に地中に埋まった。
降下火山灰はその後も続いたのであった。




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  荒 野人

谷崎忌

2012年07月30日 | ポエム
今日は、谷崎潤一郎の忌日である。
谷崎忌は、この真夏の時期、梅雨明け前後なのである。







「谷崎忌供えられたる和菓子喰い」


「瘋癲や既に彼岸へ谷崎忌」


「谷崎忌妻の姉妹の朧たけぬ」







明治末期から第二次世界大戦後の昭和中期まで、戦中・戦後の一時期を除き終生旺盛な執筆活動を続け、国内外でその作品の芸術性が高い評価を得ているし、現在でもその評価は揺るがない。
正に「文豪」であり「大谷崎」である。



初期は耽美主義の一派とされ、過剰なほどの女性愛やマゾヒズムなどのスキャンダラスな文脈で語られることも少なくない。
だが「痴人の愛」「春琴抄」「細雪」など、情痴や時代風俗などのテーマを扱う通俗性と文体や思想における芸術性を高いレベルで融和させた純文学の秀作によって世評は高いのである。



3冊とも新潮文庫である。

従って・・・と言うべきかどうか。
1960年代以降はノーベル文学賞の候補とされもし、また1964年(昭和39年)には日本人で初めて全米芸術院・米国文学芸術アカデミー名誉会員に選出されたのであった。





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  荒 野人