goo blog サービス終了のお知らせ 

エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

秋の長雨

2009年10月06日 | 日記
秋に入ったかな?と肌が感じた途端、長雨が始まってしまった。
昨日に引き続いて今日も朝から雨が降り濡(そぼ)っているのである。

紅葉しかけた木々の葉は、鮮やかに自分の埃を払ってしまっているけれどぼくの足元は濡れていて気持ちが悪いのだ。






            雨というリズムへ


        雨が降っている
        規則ただしく降りこめている
        雨はぼくの中にも降っている
        雨はあなたの中にも降っているのだろうか

        雨が刻んでいるこのリズムは
        絶望の淵から生還する兵士の希望にも似て
        ぼくを奮い立たせるのだ
         雨の刻む音程は
        1オクターブのトレモロだ
        その音程の中に
        雨の生涯が霧消していく
        霧消した音程は
        トレモロのまま階梯を螺子(ねじ)のように
        遠ざかっていく
        遠ざかる行為が霧消の客体であるのだ

        雨が水を叩く
        叩いて遠ざかっていく
        雨の音程がリズムに転化するとき
        ぼくは
        あなたの全てを希求する
        希求して
        あなたと同化するのだ








水の表だと、雨のトレモロがよく分かるのである。







にほんブログ村 シニア日記ブログ 団塊の世代へにほんブログ村
                   荒野人

落柿舎の庵主~向井去来の塚

2009年10月06日 | 旅行
落柿舎の裏、北へ百メートルの弘源寺墓地内にある。
遺髪を納めたという去来唯一の記念の塚である。
四十センチほどの自然石に、ただ「去来」とのみ刻まれている。



質素で清楚な塚である。

この墓の横に著名な俳人の石碑群がある。
「去来塚百人一句句碑」である。
「西行井戸百人一首歌碑」と一緒にあるのだ。



ぼくたちもよく知っている歌人、俳人の名前も見える。



吉井勇、与謝野晶子,高濱虚子などの名前が読める。
古今東西の著名な文化人が競っているのである。

楽しい場所でもある。



秋の穏やかな空気の中で散策できたら素晴らしい。

凛とした空気が僕を包んでくれるだろう。
そんな一画である。

さらに言えば、正式な?去来の墓は京都の哲学の道近くの真如堂にある。




この墓にも「去来」とのみ刻まれている。






にほんブログ村 シニア日記ブログ 団塊の世代へにほんブログ村
                  荒野人